漫画「銀と金」(ネタバレ)個人的には福本伸行最高傑作!!その魅力について紹介!

漫画

作品紹介

作成 1992年
著者 福本伸行
連載元 サクションピザッツ

さて、今回紹介するのは、天才・福本伸行先生が手がけた『銀と金』。福本伸行というと『アカギ』『カイジ』が特に有名で、知名度的に言えば今回の『銀と金』は前述の2作には届かない、というイメージがあると思います。

パチンコやスロットをやる人であれば、「台は打ったことあるけど、原作はよく知らない」という方もいるかもしれません。

 

しかし、その内容はと言うと、『アカギ』や『カイジ』に全く引けを取らないばかりか、「福本伸行の最高傑作は『銀と金』である!」と評価する人も多いことから、この作品の完成度の高さが伺い知れます。

 

そしてこの私も、『銀と金』こそが福本伸行先生の最高傑作であると考えている人の一人です。

 

この漫画は、一文無しの若者である森田鉄雄が、裏社会を牛耳る伝説的ブローカー・平井銀次(通称:銀さん)とコンビを組みながら、人生を買えるだけの大金を得るため、裏社会に染まっていくというストーリーとなっています。

しかし、政治やバブル時代の金融関連の話など、小難しい話がちょいちょい入り込んでくるので、その辺はやや万人受けしづらい理由なのかもしれません(今とは時代背景も違うので、なおさら「?」となってしまう)。

逆に言えば、その辺の話を抵抗なく読み進めることができる人であれば、本作の評価は急上昇すること間違いありません。それだけ、本作は作り込まれている作品なのです。

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本作のみどころ

本作の魅力は、なんといっても常軌を遥かに逸したギャンブル勝負

ギャンブル勝負とは言っても、ポーカーや麻雀のように、ルールが既に完成されている競技的なもので争うこともあれば、独自のルールに基づき“こっちを選べば○億円、そっちを選べば0円”のような選択式ギャンブルがあります。

その他にも、欲望渦巻く騙し騙されの駆け引きや、生死をかけた修羅場を切り抜けるシーンなど、まともな精神をしていたのではとても耐えきれないような展開の連続です。

この漫画の有名なキャッチフレーズに、「最後の一線は狂気で越えろ」というものがありますが、まさに“狂気”という言葉がピタリ。ストーリー展開があまりにも過激すぎて、登場人物はみんな狂っているとしか言いようがありません。

そんな“狂気の世界”を体験したいのであれば、この漫画はぜひとも読んで欲しいものです。

 

なお、全編を通じて行われたギャンブル(というか、金を賭けた勝負)は、以下のとおりです。

・帝銀と国会議員の癒着の証拠となるテープについて、偽物をつかませて仲間を解放させる
・連続殺人事件の犯人・有賀研二について、森田がヤクザの若い衆とともに監禁する
・無条件で5千万円受け取るか、又はその権利を放棄して二者択一(正解を選べば5億、不正解であれば0円)のギャンブルを求められる
・プロの画商に偽物の絵画を4億円で売りつける
・青天井のイカサマポーカーで、10億円近いレートで勝負をする
・供託金麻雀で、一生地下室で飼われるか、1兆円を越す大金を得るかを賭けた勝負をする
・超巨大財閥の一家が引き起こした激しい遺産争いに首を突っ込んだ結果、凄惨な殺し合いにまで発展する
・300億円を賭けて八百長競馬で勝負

登場人物

森田鉄雄

本作の主人公。無一文の21歳の若者。競馬場で平井銀次にスカウトされ、裏の世界へと誘われていく。

百戦錬磨のブローカーたちと渡り合っていくことになるが、まだ素人っぽさが残り、非常になりきれない一面がある。

平井銀次

裏の社会では知らない人はいない、お金を集めることに関しては天才的な手腕を誇るブローカー。森田のセンスと強運を買っている。「悪党」を自称している。

巽有三

銀次が信頼を置く仲間の一人。元毎朝新聞記者。

安田巌

銀次が信頼を置く仲間の一人。警視庁OB。

船田正志

銀次が信頼を置く仲間の一人。元検事。

土門猛

帝日銀行の頭取。銀次たちと一度は衝突するものの、なんだかんだ言って銀次を信用している。

伊沢敬志

国会議員で、民生党最大派閥「竹本会」のNo.2。国内に及ぼす影響力は計り知れない。

中条明夫

画商。数億円ほどの借金を抱えており、生き残りに必死。

画家を目指していた若かりし頃、セザンヌの絵を見て衝撃を受けた。

西条進也

西条建設の御曹司。親の七光りで、数億円近い金を小遣いにして豪遊している。

蔵前仁

巨大財閥「誠京」の会長。金を腐るほど持っている。ギャンブルで負かした人間を地下室で飼い、非人道的な人体実験を繰り返して、廃人になるまでの過程を観察することが趣味。

神威一家

日本で3本の指に入る家電メーカー「カムイ」の社長・神威秀峰とその家族。子供は全員で5人いるが、出来の悪い四男と、知的障害を持つ五男は家族の一員として認められていない。

河野洋一

民政党(おそらく作中では最大野党)の総裁。農林水産省を事実上自由に操る。数百億円程度の金なら、意のままに動かすことができる。

ストーリーをちょっぴりご紹介

それでは、その気になるストーリーを簡単にご紹介しちゃいます。全部はとても書ききれないので、序盤の部分(第1話~第3話あたりまで)を少々。

 

森田鉄雄、東京の安アパートで一人暮らし、定職にも就かず、日雇いの仕事で日銭を稼ぐ生活をしていました。たまに行く競馬場でも、もちろん勝てるはずもなく。

そこで森田は、競馬場内に飛び交う外れ馬券がお金に見えるという錯覚を起こします。「こんなの、ただの危ないオッサンだ」そう自己嫌悪に陥っていると、森田に声を掛けてくる人物がいます。それが、闇の世界の帝王と言われる平井銀次だったのです。

銀次は、森田に日当10万円の仕事を依頼します。仕事の内容は、「ただちょっと重いものを運ぶだけ」。森田は、うさんくさい話に警戒心丸出しですが、日当の高さにつられてこの仕事を引き受けます。

当日、ちょっと重い段ボール箱を数個ほど軽トラックに積み込んで、仕事は終了・・・え?これだけ?

気になるのは、その段ボールの中身です。森田は銀次に段ボールの中身を訪ねたところ、「10億円が入っている」とのことです。

「嘘に決まってる」初めは全く信用していなかった森田ですが、銀次のアパートで段ボールを開けたとたん、ぎっしり詰まった札束の光景が目に飛び込んで来たのでした。段ボールの中身は、本当に10億円だったのです。

森田が見たこともない大金に驚いていると、今度は突然大勢のオッサンがアパートに押し寄せて来て、銀次にひれ伏して土下座し、銀次のことを「銀王様」と呼ぶのです。

一体何が起きているのか?状況を把握できていない森田ですが、ここで始まったのはいわゆる“裏融資”。経営が行き詰まり、どこの銀行からも金を借りられない社長や経営者に対して、銀次が金を貸すというのです。

銀次は、このオッサン達を救済しようとしているのか?実は、事情は全く違います。銀次は言います。「裏金をつまもうとしているやつの運命は3つだけ、しぼられるか、奪われるか、殺される」

つまり銀次は、このオッサン達から絞るだけ絞り取り、奪うだけ奪い取り、金が無くなれば殺すだけ、そんなことを考えていたのです。

そんなこんなで、銀次は10億円の内5億円を使い、残りの4.5億円は年12%という破格の利率で銀行に預金。

そして銀次は、最後に余った5千万円を森田の前に差し出し、「この金で人を一人殺して欲しい」と持ちかけるのです。森田にとっては、泥をかぶらない限り一生手にすることができないであろう大金。

手を汚して大金を得るのか?それとも「殺人はできない」と断るのか?そして、銀次の狙いは何なのか?

森田の返答は如何に・・・?

まとめ

こんな感じで、森田はどんどん裏の世界に入り込んでいくわけです。そして「0か100か」の勝負を繰り返していくうちに、勝負の熱は徐々に加熱していき、やがては自分の人生や命をかけたギャンブルへと発展していきます。

こんな世界で生きていたら、絶対に長生きできないだろうなー・・・

ちなみに、スロットの演出では「供託金MODE」において中条、西条、蔵前の3人とそれぞれ麻雀対決をすることになっていますが、原作では麻雀対決をするのは蔵前のみで、中条と西条とは麻雀を打ちません。

中条との勝負は3枚の絵画の中から本物を当てるというもの、西条との勝負は青天井ポーカーとなっています。

そのへんのエピソードもめっちゃ面白いので、原作をまだ読んでいないという方はぜひとも読んでみて下さい。

 

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