映画「ファイナル・デスティネーション」(ネタバレ)死ぬ順番は既に決まっている?

名作

作品紹介

制作 2000年
ジャンル サスペンスホラー
監督 ジェームズ・ウォン
キャスト デヴォン・サワアリ・ラーターショーン・ウィリアム・スコット

『ファイナル・デスティネーション』は、一世を風靡した超有名TVドラマ『X-ファイル』で有名なジェームズ・ウォン監督が手掛けたサスペンスホラー映画です。

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この映画のみどころ

人の死の予兆を感じる事が出来る少年アレックスは、人の死は必然的に訪れるという”死の筋書き”の存在を知ります。仲間と協力しながら運命に抗っていくのですが、一人、また一人と犠牲者が出ていく事になります。

というざっくりとしたストーリーです。

そして、実態としては現れませんが、死神さんがなかなかいい味を出しています。とりあえず、人を殺すときの殺し方が回りくどいというか手が込んでいるというか・・・・

まるでピタゴラスイッチを見ているか、または影廊悪代官のゲームプレイを見ているかのように、いろいろなものを連鎖させて狙った人間を殺しにかかるのです。

そのやり方があまりにも凝り過ぎていて、シリアスな映画のはずなのになぜか「フフッ」っと笑ってしまいそうになります(^^;

登場人物

アレックス・ブラウニング

本作の主人公。人の死の予兆を感じることが出来る。仲間意識が強い。

思い立ったら即行動するタイプで、あまり後先を考えない。

クレア・リバース

本作のヒロインで、アレックスのクラスメイト。アレックスと同様、人の死の予兆を感じる事ができる。

父とは幼い頃に死別。母親と再婚相手の新しい父とは折り合いがつかず、山小屋で一人暮らしをしている。

トッド・ワグナー

アレックスの親友で、クラスメイト。ひょうきんでお調子者だが、友達思いで情に厚い。

カーター・ホートン

アレックスのクラスメイト。アレックスとは仲が悪く、喧嘩が絶えない。

車を乗り回している(高校生のくせに・・・)。

ビリーのことを完全に小ばかにしている。

テリー・チェイニー

アレックスのクラスメイトかつ、カーターのガールフレンド。カーターの喧嘩っ早い性格については、あまり好きではないようだ。

ビリー・ヒッチコック

アレックスのクラスメイト。いろいろと不運な男。本作でも、一番かわいそうな扱いを受けている。

ヴァレリー・ルートン

アレックス達が通う高校の教師。責任感が強い半面、ネガティブになりやすく、なんでも自分のせいにしがち。

ストーリー

楽しい楽しい修学旅行?

アレックスの通う高校は、修学旅行の時期を迎えました。行先は、なんとフランスのパリ!さすが、アメリカの修学旅行は規模がでかいですねー!!

さて、空港ではアレックスが通う高校の生徒たちで賑わいます。そこでは、パリに詳しいラリー教師が、生徒たちを引率しています。

 

ここで、搭乗手続きをしているアレックスは、周囲にただならぬ気配を感じます。しかし、この時にアレックスはまだ、この気配が何なのかを知る由もありませんでした。

おまけに、空港内に流れていた音楽は、航空機事故で死亡したジョン・デンバー。アレックスの嫌な予感は高まる一方です。

 

飛行機に搭乗すると、同級生のクリスタとブレイクが席を交換してくれるよう申し出てきます。席を交換し、トッドの隣に移動したアレックスですが、今度は座った席のテーブルが壊れているようです。

いろいろついていないですが、アレックスはそのまま離陸を待ちます。

大爆発

飛行機が離陸すると、程なくして機体が揺れ出します。その揺れは徐々に強くなり、荷物が飛び出すなどして客室はパニック状態に陥ります。

すると、今度は機体の側面が爆発。人が次々と機外に投げ出されていきます。やがて機体は大爆発を起こし、アレックスは炎に包まれていきます・・・

 

・・・という夢を見たのさっ!!そう、これまでの光景は、アレックスが離陸前に見ただったのです。

汗まみれで飛び起きたアレックスの前には、なんと「席を変わって欲しい」と申し出るクリスタとブレイクの姿が・・・これは、さっき見た夢の内容と一緒です。

慌ててトッドの隣の席に移動してテーブルを調べてみると、これもまた、夢で見たのとまったく同じ部分が壊れているのです。

 

半狂乱状態に陥ったアレックスは「この飛行機は爆発するぞ!」と突然騒ぎ立てます。機内は騒然となり、憤ったカーターはアレックスを一発ぶん殴り、男の職員が止めに入るなど大騒ぎになります。

そんなこんなで、騒ぎの張本人アレックス、アレックスをぶん殴ったカーター、カーターに付いてきたガールフレンドのテリー、アレックスを心配してついてきたトッド、巻き添えを食らって機外に押し出されたビリー、アレックスの指摘に同調したクレア、教師のヴァレリーの7人が飛行機を降りる事になりました。

飛行機は、7人を置いて離陸していきます。

 

ヴァレリーは、「なぜあんな騒ぎを起こしたのか?」と問いただすと、アレックスは「飛行機が墜落する夢を見たから」と言います。この言葉に再びイラッときたカーターは、またアレックスと喧嘩をし始めます。

まさに二人が争っている時、先ほどの飛行機は、皆が見ているまえで大爆発を起こすのです。

そう、アレックスの夢は飛行機事故を予言していたのです。

FBIの介入

飛行機が爆発して間もなく、「事件の可能性がある」ということでFBIが介入してきます。疑いの目が向けられるのは、飛行機事故を予言したアレックスでした。

いろいろを質問されますが、とりあえずこの日は解放。帰宅を許可されます。

とはいえ、多くの友人を一気に失った不幸な事故に、アレックスは胸を痛めるのでした。

 

後日、事故により無くなった生徒たちの葬儀が、しめやかに行われます。

トッドの死

その頃、トッドの周囲では異変が起きています。トッドが洗面所で髭を剃ろうとしていると、トイレのパイプから流れ出た液体(ヌルヌルした洗剤的なやつ)が、まるで生き物のようにトッドの足元に近寄っていくのです。

そして、トッドが浴室に乾かしてある洗濯物を取り込もうとした時、その液体に足を滑らせて倒れ込み、ワイヤーが首に巻き付いて窒息死してしまいます。

トッドが死ぬと、謎の液体はスッとパイプ内に引いてしまうのです。

 

ちょうど同じころ、家でくつろいでいたアレックスは、トッドの死の予兆を感じていました。不審に思ってトッドの家に駆け付けてみると、時すでに遅し。トッドは既に死亡した後でした。

ここでアレックスは、トッドの家の近くにクレアの姿を認めます。アレックスは、当然「なんでこいつここにおんねん・・・」と思います。

そしてトッドの死は、”航空機事故を苦にした自殺”とされます。

クレア

後日、アレックスはクレアのもとを訪れ、「なぜトッドの家にいたのか?」と尋ねます。

するとクレアは、「アレックスに感応したから」と答えます。つまり、飛行機事故の時も、トッドの事故の時も、アレックスが感じたことと同じことをクレアは感じていたのです。

 

アレックスは、「トッドの死は始まりだ。もしトッドに会うことが出来れば、謎が解るかも」というと、クレアは「じゃあ、会いに行きましょう」

 

ファ?何を言っているんですかこの人たちは?

トッドの遺体と面会

ということで、二人はトッドの死体がある死体安置所に忍び込みます。

クレアの言う”会う”って、心霊的なもの会うのではなく、物理的に会うってことだったのね・・・

 

二人は、トッドの死体の場所まで辿り着くと、そこでウィリアムという謎の男に出会います。ウィリアムは、二人の侵入を咎める事はなく、むしろ「死は必然だ。死には”筋書き”がある」と訳の分からない話を始めます。

つまりこの男の話を要約すると、

・この世界には死神がいて、人の死の筋書きを作っている
・トッドは、本当は飛行機事故で死ぬ筋書きだった
・しかし、その筋書きに反してトッドは生き残ってしまった
・死神は「そんなことさせるかー!」ってなって、トッドに死を与えた
・生き残った他の6人も、本当は飛行機事故で死にはずだったのに、生き残ってしまった。トッドと同じく、死神が来るだろう

ということです。

 

この謎の男の助言を受けて、二人は安置所を後にします。

新たな犠牲者

その後、アレックスとクレアの二人は、街のカフェで「死神の筋書きとは何なのか?」ということについて話し合っていました。すると、ここでもアレックスは何かしらの死の予兆を感じ取ります。

すると、そこにたまたま集まってくるカーター、テリー、ビリー、ヴァレリーの4人(こんな偶然あり得る?)。

生き残り6人が集まったところで、今度はテリーが皆の目の前でトラックに轢かれ、死亡します。

アレックスの予兆は、再び的中したことになります。

 

というか、サスペンス系の映画を見ていると、”トラックに轢かれて死ぬ”というシチュエーションがやたら多い気がするんですが、気のせいですかね?(笑)

第2の犠牲者

その後アレックスは、墜落した飛行機の爆発経路と席順を重ね合わせることで”死の筋書き”を読み取ることが出来る事を発見します。

そして、トッド→テリーの死は正に順番通りであり、その次は教師のヴァレリーの番だという事が判明します。

アレックスは、慌ててヴァレリーの家に赴きます(夜中、突然、それも無許可で)。

 

アレックスが、こっそりヴァレリーの車をいろいろ調べていると(完全に不審者)、その様子をみたヴァレリーがFBIに通報し、アレックスはFBIに連行されていきます。(FBIは、完全にアレックスのこと疑っているのです)

 

その後のヴァレリーは・・・お察しのとおり、死神が忍び寄っていきます。そして、

ヴァレリーがウォッカをコップに注ぐ→コップにヒビが入っていて、ウォッカがPCに零れる→PCがショートする→不審に思ったヴァレリーがのぞき込む→PC爆発(破片がヴァレリーの喉に突き刺さる)→負傷したヴァレリーがよろよろ歩く→PCから出火した火が床に零れたウォッカを伝って台所まで広がる→コンロが爆発→ヴァレリー倒れる→そこに包丁が落ちてきて、ヴァレリーの胸に突き刺さる

という、死神さんからまるでピタゴラスイッチのような攻撃を受けて、瀕死の状況に陥ります。

 

そこに、FBIから解放されたばかりのアレックスが駆け付け、なんとかヴァレリーを助けようとしますが、

台所爆発→爆風で椅子が倒れ込む→ヴァレリーの胸に刺さっていた包丁が、倒れて来た椅子にさらに押し込まれる

という、死神のピタゴラ攻撃により、ヴァレリーはとどめをさされます。

 

アレックスは、その場を逃げ出します(ますます怪しまれるというのがわからんのかっ!?)。

止まらない悲劇

クレア、カーター、ビリーの3人は、共同でアレックスを探しに行きます。”次に死ぬ人間は誰なのか”を知ろうというのです。

そしてアレックスを見つけたのは、公園にある池の前(ストーリー進行上、ここは何の縁もゆかりもない場所のはずなのに、よくここにいるとわかったな・・・)

 

アレックスを加えた4人は、カーターが運転する車に乗り、”死の順番”について話していました。しかし、アレックスは”死の順番”を語ろうとはしません。

すると、カーターは恐怖でヤケクソになり、3人の静止を振り切って猛スピードでカミカゼ運転をします。

さんざん暴走したカーターは、やがて電車が直前に迫る線路の真上に車を停めます。このまま電車に轢かれて自殺をしようとしているのです。

 

アレックス、クレア、ビリーの3人は車から降りて、車を動かすようカーターを説得します。するとカーターは、いざ電車が近づいてくると急に怖気づき、車を移動させようとします。

すると、今度は車のエンジンが急にかからなくなり、さらにはドアも開かなくなりますなんと、次の順番はカーターだったのか!?

しかしアレックスは、電車が衝突するギリギリのタイミングでカーターを助け出すことに成功します。

 

おー!カーターが助かった!よかったー!っと思っていたら、今度は電車が蹴とばした鉄板がビリーに直撃!

ビリーは、頭部が真っ二つに割れて死亡します。

 

結果として、カーターは生き残り、ビリーは死んだ。

この一連の流れとしては、死ぬ順番は確かにカーター→ビリーだったものの、アレックスがカーターの死を妨害したことにより”死の順番”が一つ飛ばされ、次に死ぬはずだったビリーが死んだという事になったのです。

ここでアレックスは、”妨害すれば死を免れる”ということを理解します。

 

そして、次の順番は・・・なんと、主人公のアレックスなのです。

次の獲物は?

アレックスは、「FBIに捕まるから」というクレアの配慮で、クレアの住む山小屋に匿われます。

するとアレックスは、周囲の家具などを完全にガムテープで固定し、手袋をはめて缶詰を食べるなど、完全な死神対策を実行(こんな原始的なやり方で、死神さんのピタゴラ攻撃を防げるのかは疑問)。

しかし、ここでアレックスはあることに気付きます。アレックスは、”死の順番”を、飛行機が爆発する経路に席順を重ね合わせることで把握していたのですが、それはアレックスが友人と席を交換したという前提だったのです。

しかし、実際にはアレックスは友人と席を交換していない(実際に交換したのは夢の中)ため、そこを考慮し再考すると、次の順番はクレアになるはずなのです。

 

一方クレアは、FBIに「彼(アレックス)を保護して」と依頼し、アレックスの居場所を教えるというものすごい手の平コークスクリューを発揮します。

FBIは、保護を目的としてアレックスがいる山小屋に向かいます。

しかしアレックスは、クレアを助けに行かなければならないのと、まさか自分が保護されるとは思ってもいないため、その場を逃亡します。(ボートを漕いでパトカーから逃げる姿がなんともシュール(笑))

死神との最後の戦い

その頃クレアの自宅では、確実に死神さんが迫っていました。

破断した電線が電撃を帯びながらあばれ狂い、クレア宅は完全停電に。

その後は車で逃げようとするのですが、

電線が暴れる→棚が倒れる→ガソリン缶からガソリンが漏れる→引火する

という、いつものピタゴラ攻撃でクレアに襲い掛かっていきます。

 

そこに現れたのが、アレックス。アレックスは、クレアを助けるために破断した電線をつかんで放り投げます。一瞬のスキをついてクレアは脱出するのですが、車が爆発してアレックスは巻き込まれ、心肺停止状態に陥ります。

 

アレックスの運命や如何に・・・!

パリ旅行

6か月後、パリのとあるレストランには、アレックス、クレア、カーターの3人の姿がありました。どうやらアレックスの命は助かり、3人は死んだ友人たちの追悼の意を込めて、パリに旅行にやってきたようです。

そして3人は「テリーに、トッドに、他の友人全てに・・・」と言って乾杯をするのですが・・・ビ、ビリーが”他の友人全て”のくくりにされてるー!!!かわいそー!!

ヴァレリーに至っては、存在すら忘れられている気がするんですがそれは・・・

 

「もう安心だ」と安堵するクレアとカーターですが、アレックスが「気になる事が」と・・・

カーターもクレアも、アレックスが妨害したことにより順番が一つ飛ばされた。しかし、アレックスの危機は、誰も妨害していない。ということは、アレックスの順番はまだ続いているのではないか?

そして、もしこの筋書きが循環するものだったら・・・

 

その瞬間、アレックスは再び死の予兆を感じ取ります。

すると、

暴走バスが現れる→商店街に突っ込む→電柱を跳ね飛ばす→跳ね飛ばされた電柱が巨大なネオンを直撃→巨大ネオンがワイヤーに吊るされた状態でアレックスを襲う

という、死神さんお得意のピタゴラ攻撃を開始!しかし、ここはカーターが飛び込んで行ってアレックスを救助します。

そして、「次は?」と尋ねるカーターの背後から、巨大ネオンが振り子のようになって襲い掛かっていくのです。

考察及び感想

どうやら死神さんは、”死の筋書き”を定めてはいるものの、誰かに邪魔されるとやる気を無くすのかなんなのか、いったん後回しにして次の人を殺し、一周したらまた殺す、という結構ルーズな性格のようですね。

結局、死神さんの定めた死の順番は、

トッド → テリー → ヴァレリー → カーター → ビリー → クレア → アレックス

だったのだと思われます。

そのうち、最初にカーターの順番が飛ばされ、次にクレアの順番飛ばされ、そして、アレックスもパリで順番が飛ばされた。

従って、まるでプロ野球の打者一巡した時のように順番が循環し、さっき死ななかったカーターに死ぬ順番が回ってきた。という事なのだと思います。

途中、アレックスは「妨害する事により死を免れる」と予想しましたが、正確にはそれは間違いで、順番が飛ばされるだけでやがては循環して帰ってくるものだったのです。

ということは、どんなに逃げてもいずれは絶対に死ぬ・・・ということなんですね(*_*;

 

この映画には続編もあるみたいなので、機会があればネタバレ記事を書いていこうと思います。

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