【考察】「アイデンティティー」(ネタバレ)予想不可能な結末!サスペンス映画史上に残る名作。

名作

作品紹介

制作 2003年
ジャンル サスペンス
監督 ジェームズ・マンゴールド
キャスト ジョン・キューザックレイ・リオッタレベッカ・デモーネイ

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この映画のみどころ

この映画の見どころは、誰も予想できないであろう意外過ぎる結末です。

ここまで予想だにしない結末を描いた映画は、映画史史上10本の指に入るんじゃないかと個人的には思っています。

 

小さなモーテルの中で起こる殺人事件。大雨のため、部外者の犯行は考えられない。死体の傍には、なぜか数字が書かれた鍵が置かれている。モーテルの宿泊客は、一人また一人と殺されていく。

そして、殺人の容疑で既に死刑が確定している凶悪犯マルコスの再審理。

全く別に見えるこの二つのストーリーが、実は深い関連性を持っているのです。

登場人物

エド・ダコタ

本作の主人公。女優・カロラインの使用人で、移動の際の運転手を務める。

以前は警察官をやっていたが、ある女性の自殺を止められなかったことで精神を病み、退職した。

正義感が強く、協調性が高い。

カロライン

女優。エドの雇い主。

プライドが高く、自分勝手。ヒステリックになることもある。

ジョージ・ヨーク

ヨーク家の主人。愛妻家。息子のティミーとは血は繋がっていないが、実の息子のように思っている。

勤勉で基本に忠実だが、トラブルが発生したときは何もできなくなってしまう。

アリス・ヨーク

ジョージの妻。

序盤に車に轢かれて以来、ずっとベットに寝ている。

ティミー・ヨーク

ヨーク家の長男。アリスの連れ子。

言葉を喋れない。

まだ幼いので、母親に依存気味。

ジニー・イジアナ

ルーの夫。ルーが妊娠したと聞いて、結婚を決めた。

ルー・イジアナ

ジニーの妻。妊娠中。

ロード・アイランド

現役の警察官。事件が発生し、率先してみんなをまとめようとするが・・・

囚人のロバートを護送中だった。

ロバート・メイン

ロードが護送中の囚人。殺人犯。

手と足に手錠を架せられている。

凶暴な性格。

ラリー・ワシントン

モーテルの主人。

客の荷物を物色するなど、怪しい行動が見られる。

パリス・ネバダ

娼婦。SMプレイの女王様。

歳も歳なので、故郷のフロリダに帰って農家を営むのが夢。

マルコム・リバース

6人を殺害した凶悪犯。

ストーリー

序盤

大雨の中、ジョージは妻のアリス、息子のティミーを乗せて車を走らせていた。

パンク修理のためジョージとアリスが車外に出ていると、アリスが車にはねられて重傷を負う。

アリスをはねたのは、エドが運転する車だった。エドは、カロラインとの会話のなかで、ついついよそ見をしてしまったのだ。

大雨のため電話が通じず、救急車も呼べない。そのうえ、道路が冠水して車での移動も困難になる。

エドは、治療のため近くのモーテルにアリスを連れ込むことにした。ジョージとティミーも同伴し、カロラインも嫌々ながら付いていくことにした。

 

そのモーテルには、大雨の影響により移動がままならなくなった者たちが続々と集まっていた。

娼婦のパリス、新婚夫婦のジニールー、囚人護送中の警察官ロード、囚人のロバート

モーテルの主人ラリーを合わせると、11人の男女が同じ場所に集まったことになる。

その後も雨の勢いは衰えることを知らず、全員がモーテルに立ち往生となっていた。

 

そんな中、事件は起きた。衣類乾燥機の中から、カロラインの生首が発見されたのだ。そしてその生首の傍には、「10」と書かれた部屋の鍵が置かれていた。

ロードが、部屋に監禁したはずの囚人ロバートの状況を見に行くと、なんとそこはもの抜けの殻になっていた。

中盤

舞台は変わって、ここは裁判所の中。

ここでは、判事、弁護士、検事が集まり、大量殺人鬼であるマルコム・リバースの処遇について話し合いが行われていた。

一度は有罪判決が出たものの、マルコムの精神状態に異常が認められたため、再審理となったのだ。

 

さて、舞台は再び大雨のモーテルへ。

モーテルの中では、カロラインが何者かに殺されたことで大きな衝撃が走っていた。しかも、護送中の殺人犯であるロバートはいつの間にか脱走している。

エドとロードは、協力してロバートを探すことにした。

 

ここで、2件目の事件が発生する。喧嘩でルーがトイレに閉じこもっている隙に、ジニーが何者かによって殺されてしまう。

 

その頃、エドとロードはロバートを発見し、食堂に拘束することに成功する。一同は、殺人鬼が拘束されたことで一旦落ち着きを取り戻す。

ここで、エドは奇妙なものを発見する。ジニーの死体の傍に、「9」と書かれた部屋の鍵が置かれていたのだ。

この番号はいったい何を意味するのか?

 

ここでさらに、食堂に拘束されていたロバートが何者かによって殺害される。そしてその死体の傍には、「8」の文字が書かれてある鍵が置いてあった。さらに、冷凍庫からは別の見知らぬ死体が発見された。

容疑は、ロバートの監視役だったラリーに向けられる。ラリーは「俺はやってない」と言いつつも、車に乗り込んで脱出を図る。そこで、突然飛び出してきたジョージを轢き殺してしまう。

 

エドとロードは、ラリーを拘束する。しかしラリーは「俺は殺していない」の一点張り。犯行を否認するラリーに、ロードの怒りは頂点に達する。

ここで、新たな死亡者が出る。重症のためベットに寝ていたアリスが、いつの間にか息を引き取っていたのだ。

車に轢かれた傷が原因で死んだ。そう思われていた最中、アリスのベットの下から、「6」と書かれた鍵が発見される。

不思議に思ったエドとロードは、ジョージの死体を調べに行くと、死体の傍には「7」と書かれた鍵が置かれていた。

 

鍵の番号は、人が死ぬ順番を表す数字だったのだ。

 

この悲劇はまだ続く。そう思ったエドは、ティムを連れてモーテルを脱出するようルーに指示を出す。

ルーは、ティムと共に車に乗り込むのだが、その途端車は大爆発を起こす。2人の新たな犠牲者が出たのだ。

 

しかし、不思議なことに車の中にはルーとティムの死体が無い。しかも、この2人だけでなく、これまでモーテルで殺された全員の死体も忽然と姿を消していた。

さらに、エドは衝撃的な事実に気付く。

ここに集まった全員の誕生日が、5月10日だったのだ。しかも、全員の名前にはアメリカの州の名前が入っていた。

 

こんな偶然はありえない。この事件と何が関係しているのか?

終盤

舞台は、再び裁判所に。ここでは、マルコスの取り調べが行われていた・・・はずだった。

しかし、マルコスが座っているはずの椅子に座り、取り調べを受けているのはエド。ここでエドは、モーテルで起こった出来事を話し始める。

エドは、マルコムの写真を見せられるが「知らない」と答える。

ここでエドは、担当医から「君はマルコスが持つ複数の人格の一人なんだ」と説明を受ける。エドが鏡を見てみると、そこにはエドではなくマルコスの顔があった。

 

なんとここまでのモーテルの出来事は、マルコスの脳内で起こった出来事だった。モーテルに集まった11人の男女は、それぞれマルコスが有する人格だったのだ。

そしてこれは、複数の人格を一か所に集め、一人ずつ消滅させていくという治療の一環として行われたものだったのだ。

 

ここで再び、舞台はモーテル(マルコスの脳内)へ。

パリスがモーテルの中を捜索していると、ロードの車の中から衝撃的なものを発見する。そこには、護送中の囚人リストが入っていたのだが、そのリストの中にロードの写真が!

実はロードは、護送中に警察官を殺し、警察官のふりをしてこのモーテルに行きついていたのだった。

 

正体を現したロードは、早速ラリーを撃ち殺す。そしてエドは、ロードとの決戦に挑む。

エドとロードは、お互いが銃を撃ち合って被弾し、絶命する。

 

結局、生き残ったのはパリス。これは、マルコスの有する複数の人格の中で、パリスの人格のみが残ったことを意味するのだった。

パリス以外の10人の人格は消滅し、その中にはマルコスに6人を殺させた人格も入っているとされた。従って、事実上殺人鬼は処刑されたとして、マルコスの有罪は取り消され入院措置となった。

ラストシーン

田舎に帰って農作業に精を出すパリス。

何気なく地面を耕していると、パリスは土の中からとんでもないものを見つけます。

それは、今回の事件の真相を根底から覆すほどの衝撃的なものでした。

 

一体それは何なのか?この記事では敢えて書かないようにする。

考察及び感想

意外過ぎる結末!評価は分かれるかも・・・

ということで、モーテルで起こった殺人事件はすべてマルコスの脳内で起こった出来事で、すべてはマルコスが有する人格同士の見えない殺し合いだったということです。

いやー、ここまで衝撃的かつ予想だにしない結末を持った映画は珍しですね。

ただ、こう言った終結のやり方は、評価が分かれるところだと思います。

途中までは、サスペンス要素が満載。視聴者の大多数は、名探偵コナンばりに「犯人は誰なのか?」といった推理を働かせていたことでしょう。

死体が消えたことでボルテージは最高潮に達するのですが、実はすべてマルコスの妄想だったというオチ。

「夢オチならぬ妄想オチかよ!!」と突っ込っこんだ人も多かったと思います。

私個人的には、予想外過ぎる結末と細かい作り込みに対して高い評価をしていますが。

 

あと、ちょいちょい伏線が張られているのもなかなか見事でした。

例えば、ストーリー序盤、ロードが着ていたシャツの背中に血がべっとり付いているシーンがありました。

最初は「なんで血が付いているの?」と思いましたが、これは、護送中のロードが殺した警察官の服を着たからだったということが最後に分かります。

突っ込みどころも

とはいえ、突っ込みどころも無くはないです。

まず、ロードとロバートの二人が護送されるシーン。車の中には、警察官がたった一人。2人の凶悪犯を護送するのに、ちょっと無防備すぎないか?と思ってしまいます。

そもそも妄想の中の出来事なので、なんとも言えないところではありますが。

 

あと、雨で電話が通じないってありえるのか?携帯電話の電波が届かなくなるということはあるかもしれませんが、固定電話までつながらないとは?

調べてみたら、劣化した受信装置であれば湿気が入り込んで繋がらなくなることは稀にあるそうなんですが、モーテルのように電話が必須の施設においてこのようなことは起こりづらいんじゃないかと思ってしまいます。

ま、いずれにせよこれもマルコスの妄想の話なので、あまり意味のない突っ込みですね(;’∀’)

 

また、最後の裁判所のシーン。

マルコスは、10人の人格が殺され消滅したことが認められて無罪となっています。

精神疾患者はもともと無罪だよ!・・・という話は置いておいて、この「10人の人格が殺された」ということを、どうやって証明したのでしょうか?

多分、話だけで証明などしていないでしょう。

このへんの司法判断の甘さが、衝撃のラストシーンへ影響してくるのですが・・・

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