『アンゴルモア 元寇合戦記』の作品紹介
連載 | 2013年~2014年(サムライエース、ComicWalker) |
単行本 | 全10巻(完結) |
ジャンル | 時代劇 |
作者 | たかぎ七彦 |
『アンゴルモア 元寇合戦記』は、2013年~2014年、漫画雑誌「サムライエース」及びポータルサイト「ComicWalker」にて連載された時代劇漫画です。
作者のたかぎ七彦さんにとっては、初のヒット作。ちなみにたかぎ七彦さんは、横山光輝さんの「三国志」の影響を強く受けてこの漫画を書いたとのことです。
なお、「アンゴルモア 元寇合戦記」では、文永の役における対馬での戦いを描いており、続編の「アンゴルモア 元寇合戦記 博多編」では、文永の役における博多での戦いを描いています。
ちなみに「アンゴルモア」とは、ノストラダムスの予言書に書かれている「恐怖の大王」の名前である。
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『アンゴルモア 元寇合戦記』のみどころ
『アンゴルモア 元寇合戦記』は、歴史の授業で誰もが一度は習った「元寇」において、鎌倉武士と蒙古軍の激戦を描いた、史実に基づく時代劇漫画です。
この「元寇」を漫画の主題として取り上げるセンスが、なんとも抜群ですよね。
さて、この漫画のテーマである「元寇」ですが、皆さんは学校でどのように習いましたか?
鎌倉時代の半ば、4代目フビライ・ハン率いるモンゴル帝国が、侵略のため日本に大軍を差し向けた出来事を言う。
一般的には、1274年の文永の役、1281年の弘安の役の二つの役を指す。
以前は、両役共に”神風”が吹いたことにより蒙古軍が自滅し日本は救われたとされていたが、最近の研究によりこの手の話は否定されている。
私が子供の頃なんかは、「蒙古軍が日本に攻めてきました→日本ピンチ→神風が吹いたことで蒙古軍が勝手に自滅→日本は戦わずして勝利→日本はラッキーだったね」と教えられました。
そして、年号を暗記してハイ終了!
…今思えばとんでもない授業ですよね(これも自国に誇りを持てないようにするGHQ政策の成れの果てなのか?)。
この教え方は、はっきり言って古いです!今はかなり研究が進み、当時の教えられ方とは全く違った戦闘であったということが分かってきています。
もし、私と同じ教えられ方をされている方がいるならば、この漫画を読んでもう一度勉強をし直して欲しいです。
まず、日本が相手にしたモンゴル帝国という国。

蒙古軍は、騎馬に跨って戦場を駆け、統率の取れた集団戦法を得意としていた。
この国は当時、地球上の全陸地の約17%を支配下に置き、このまま世界を征服してしまうんじゃないかというくらい強大な国だったそうです。
この国の恐ろしいところは、自分たちに従わない国は女子供問わず虐殺していったというところです。これは、「モンゴル帝国に逆らうとこういう目にあうぞ!」というメッセージが暗に込められており、いわば見せしめの効果があったらしいです。
こんな恐ろしい国が、日本に喧嘩を売ってきたわけです。
しかし、当時日本の事実上の権力者・北条時宗は「モンゴル帝国?知るかボケ!喧嘩?上等だ、買ってやるよ、あ~ん?」と言って、臆することなくモンゴル帝国と戦うことを決心したのです。
負ければ日本国民は皆殺し。恐らく、そこに日本があったという歴史すら抹消されてしまうのではないでしょうか?日本滅亡の大ピンチです。
そんな状況にもかかわらず、大国の侵略政策に対して堂々と反抗した日本の武士達。「何この胸熱展開?」って感じしませんか?
次に、日本の勝利は決してラッキーなどではなく、実力で勝利をもぎ取ったのだという事実。日本国民は、このことを誇りに思わなきゃダメです。
そして、日本を守るために死んでいった多くの武士や民間人がいたということ。そもそも、対馬と壱岐の島の人々は、武士民間人関係なく大虐殺されてますからね!?知ってましたか?この屈辱を?
ここまで簡単に説明しただけでも、「神風吹いた、日本ラッキー」だけで終わらせていい歴史でないことがわかるはずです。
当時の日本人たちが、如何に国を守ってきたのか?この辺を理解しようとしなければ、歴史を勉強する意味は無いとすら思っています。
…さて、歴史について大分熱く語ってしまいましたが、話を漫画に戻しましょう(;^_^A
この漫画は、文永の役における対馬での日本軍と蒙古軍の戦いを描いています。
対馬は、蒙古軍が一番最初に上陸した日本の領地。元寇の初戦ということですね。
もちろん、蒙古軍数万人に対して対馬の兵力数百人と、全くお話にならないくらいの兵力差ですので、結果は火を見るよりも明らか。
対馬の武士たちは、最初はそこそこいい戦いをするのですが後半はじり貧状態。四方を敵に囲まれながら、絶望的な戦いを強いられます。
しかし、負け戦と分かっていながらも、対馬の武士は何を考えてどのように戦ったのか?なぜ降伏しなかったのか?などと、当時に思いを馳せながら読むのがこの漫画の一番の楽しみ方です。
さらに、読み進めていくと、当時の武士の戦い方、考え方、武器の使い方、鎧の着こなしなど細かい部分まで具体的に表現されていることに気が付くはずです。
多分、作者のたかぎ七彦さん、当時のことについてめっちゃ勉強したんでしょうね。作者の”武士道愛”がひしひしと伝わってきます。
登場人物たちも近代風にアレンジされて書かれているので、おっさんたちが好んで読むような”THE 時代劇”って感じはしません。若年層でも抵抗なく読むことができると思います。
むしろ、若い人たちにこそ読んでほしい、そんな漫画です。
『アンゴルモア 元寇合戦記』の登場人物
朽井迅三郎
本作の主人公。かつて、源義経があみ出したとされる「義経流」の使い手。
かつては妻と子供がいたが、戦に出ているうちに流行り病で二人とも亡くしている。
剣の腕はかなりのもので、数人を相手にしても一瞬のうちに切り伏せることができる。
また、どんな戦局においても冷静に状況を判断し、指揮官としての能力もピカイチ。
罪人として対馬に流され、そのまま戦に参加することとなった。
輝日
本作のヒロイン。助国の娘。第81代安徳天皇のひ孫にあたる。
姫という立場にありながら、兵達一人ひとりを名前で呼びながらまるで友人のように話すことができる。そのため、味方からの人望はかなり厚い。
兵が討ち死にすると、涙を流して悲しむ。
また、現行襲来時は自ら刀を携えて出陣するなど勇ましい姿を見せることもある。
少弐影資
御家人。実在した人物。
大将軍という立場で、九州の御家人たちを自由に動かすことができた。
対馬に留まり蒙古と戦おうとする迅三郎に、「七日後に援軍を出す」と約束する。
宗助国
対馬国の地頭代。実在した人物。
老いた体で戦場を駆け巡る、信じられないほど元気なおじいちゃん。
数万の蒙古軍を相手に、少数の兵で立ち向かう。後に討ち死に。
宗右馬次郎
助国の嫡男。実在した人物。蒙古大将軍の一人を矢で打ち取るなど活躍したが、激戦の末討ち死に。
阿比留弥次郎
助国の養子。助国討ち死に後も、最後まで軍を率いて対馬のために戦った、若いのに骨のある武将。後に討ち死に。
長峰判官
対馬では、刀伊祓(対馬藩にも太宰府にも属さない、防人の末裔)を務める。
山中で人を構えつつ、陰から迅三郎を援護する。
『アンゴルモア 元寇合戦記』のストーリー(細部)
1274年、蒙古の大群が日本の対馬に攻め入った。俗にいう、文永の役である。
海辺にある村々はあっという間に占領され、女子供に至るまで皆殺しにされてしまう。対馬の地頭代である宗助国は、少数ではあるものの蒙古軍に立ち向かうことを決心した。
罪人として対馬に送られていた元御家人の朽井迅三郎は、剣の腕を買われ、助国とともに蒙古軍と戦うことになった。
とはいえ、200人ほどしかいない対馬の軍勢では、数万を誇る蒙古軍に対抗しても結果は火を見るよりも明らかだ。
そんな中、本土から対馬に来ていた大将軍・少弐影資は「7日後に3000人の援軍を送る」と迅三郎に約束する。
迅三郎そして対馬の人々の命運は、援軍が到着するまでの7日間、蒙古軍の攻勢に耐えられるかどうかにかかっていた。
そして、いよいよ切って落とされた日本軍と蒙古軍との戦い。日本軍は、蒙古軍の集団戦法や秘密兵器”てつはう”を目の当たりにし、翻弄されていくことになる。
以後の展開
援軍が来るのを信じて戦い続ける、朽井迅三郎と対馬の武士たち。
しかし、所詮は多勢に無勢。対馬勢の敢闘空しく、一人また一人と討ち取られてしまいます。民間人たちも、次々と犠牲になっていきます。
極限にまで追い詰められた朽井迅三郎と対馬武士の生き残りに、明日はあるのでしょうか?
ちなみにですが、この漫画は続編である「アンゴルモア 元寇合戦記 博多編」と併せて読むことを強くお勧めします。
この漫画だけ読んでしまうと、内容的に片手落ち。不完全燃焼のまま終えてしまうことになります。
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