【考察】「ピンク・フラミンゴ」(ネタバレ)内容が不快すぎて上映禁止

問題作、衝撃作、上映禁止等

『ピンクフラミンゴ』作品紹介

 

作成 1972年
ジャンル コメディ(?)
監督 ジョン・ウォーターズ
キャスト ディヴァインミンク・ストールエディス・マッセイ

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『ピンクフラミンゴ』のココがヤバい

恐らく、この映画の考察記事を書いている人間は、日本で私だけなのではないでしょうか?

 

ピンクフラミンゴ、この映画は「内容が不快」という理由で、世界のいたるところで上映禁止になった、20世紀最大の問題作であり、カルト映画の最高峰とも言われています。

おそるおそる映画を視聴してみたら・・・もう不快も不快。「不快」という言葉以上に不快を表現する言葉があれば、その言葉を使いたいくらいに不快な内容でした。

簡単に説明すると、ポルノ、スカトロ、鬼畜、グロテスク、カニバリズム、不潔、変態、近親相姦、不道徳、暴力、外道、これらの要素をまるでスクランブルエッグのように混ぜ合わせた映画が、この「ピンクフラミンゴ」なのです。

恐らく、10人中10人は具合悪くなり、食欲を失います。10人中8人は最後まで見切れません。10人中5人は、心に重大なトラウマを抱えます。そんな映画です。

これから、この映画の内容を記事にしますが、良識を失いたくない方、刺激の強い表現が苦手な方は絶対に読まないでください。それでも読むという方は、それなりの覚悟をお願いします。

また、この映画の内容を素直に文字にしてしまうと、コンプライアンスに完全に引っかかってしまいます。なので、表現をオブラートに包んだり、隠語を使ったり、『○』を使ったりしますので、そのへんはご了承ください。

『ピンクフラミンゴ』の考察及び感想

とにかく下品!

この一言につきます。そして、この映画をここまで詳しく解説しているのも、私が初めてだと思います。

この記事では、ストーリーを中心に文字に起こしていますがこれ以外にも、文字に起こすにはおぞましい程の行為がたくさん行われています。

あと、細かいところですがカメラワークが雑です。「素人か?」と思ってしまうほど手ブレがひどく、見ているこっちが酔ってしまいます(撮影も監督自身がやっているようです)。

 

しかし、私は思うのです。この映画は、恐らく今後二度と作られることは無いでしょう。

今残っているDVDがすべてなくなったら、この世から消えてしまう映画なんだと。

事実、どこのVOAにも配信されておらず、TSUTAYAやDVDショップでもでも見かけません。もし見かけた方がいたら、教えて欲しいです。

そう考えると、この「ピンク・フラミンゴ」は、今でしか見られない、ある意味貴重な映画なのかもしれません。

 

基本、視聴はおすすめはしません。しかし、それでも視聴したいという猛者がいるなら、私は止めません。そのかわり、かなりの覚悟が必要だということを覚えておいてください。

あとは自己責任でお願いします。

『ピンクフラミンゴ』のストーリー

世界一お下劣な女

「世界一お下劣な女」という肩書きを持つち、本作の主人公でもある「ディヴァイン」は、世間の目を避け、雑木林の中に設置されたトレーラーハウスの中で生活していました。

実は、「ディヴァイン」とは芸名のようなもので、彼女には「バブス」という本名がありました。彼女は、知的障害を患っている母親「エディ」、変態息子の「クラッカー」、頭のおかしい同居人「コットン」と自分を合わせた、計4名で暮らしていました。

母親のエディは、肥満体型の巨漢女で、なぜか赤ちゃん用のオリに入れられており、唐突に卵の話をするなど、会話に脈絡がありません(もーなんかこの時点で不快感)。

マーブル夫婦

一方、ディヴァインの事を快く思っていないのは、レイモンドコニーマーブル夫婦(この映画の敵役的存在)。この二人は、マスコミに「世界一のお下劣」と評されているディヴァインを妬んでおり、「自分たちこそが最強のお下劣だ!」と反発しています。

この映画は、どちらが世界一のお下劣かを決めるという、ディヴァイン一味とマーブル夫婦の戦いを描いた映画なのです。

息子「クラッカー」のデート

ある日、ディヴァインの息子であるクラッカーが、女性とデートすることになりました。クラッカーは興奮して、ディヴァイン(自分の母親)に「彼女、〇らせてくれるかな?」などと聞き、ディヴァインは息子にアドバイスを送ります。

ディヴァインも、「私もしばらくセッ○スしてないから、疼いちゃうわ」などと呟きます。

・・・普通そんな会話親子同士でしないだろ!どうかしてる!

 

というわけで、街に降りることになったディヴァインとクラッカーは、車に乗り込みます。

街まで降りる途中、ランニング中の男を轢きかけたり、ヒッチハイクの男をからかったりして、その都度ディヴァインは爆笑します。一体、何が面白いのでしょうか?

マーブル夫婦の異常な行動

マーブル夫婦のもとに、ひと組のレズビアンカップルが訪れます。そして、「赤ちゃんが欲しい」というのです。どうやらマーブル夫妻は里子を提供するお仕事をしているようですが・・・

コニーに命じられ、召使のチャニングが赤ん坊を取りに地下へ降りるのですが、なんとそこには、馬小屋のような場所に鎖で繋がれた妊婦が一人監禁されている他、赤ん坊が一人と、その母親と思われる女性の死体が一体転がっていました。

チャニングは、死体には目もくれず、赤ん坊を抱いてコニーのもとに持っていくのでした。

どうやらこのマーブル夫婦は、信じられない商売をやっているようです。

やっていることは里子の斡旋なのですが、その実は極悪非道。

見ず知らずの若い女性を拉致してきて、チャニングを種馬係として強制的に妊娠させ、出産したらその赤ん坊を売るという、非人道的な商売です。

生きている方の妊婦が、チャニングに文句を言うのですが、チャニングはひっぱたいて相手にしません。妊婦相手にも容赦なく暴力を行使します。

変態的趣味を持つレイモンド

コニーが赤子斡旋事業を手掛けている中、夫のレイモンドは趣味の時間を満喫します。しかし、その趣味というのも、悪趣味以外の何ものでもありません。

お目当ての女の子を見つけると、その子の後を付いていき、頃合を見計らって自分のイチモツを見せつけるというものです。

しかも、モザイクが絶妙に薄く、結構見えてはいけない部分が見えてしまってます。

クラッカーのデートの相手「クッキー」

そんなマーブル夫婦のもとに、一人の若い女性が訪れます。この女性は、クラッカーのデートの相手です。

マーブル夫婦は、ディヴァインへの復讐作戦の準備として、クッキーをスパイとして金で雇い、クラッカーとデートさせて個人情報を抜き出そうという作戦を考えたのでした。

クッキーは、「お金のためなら、どんな変態プレイを強要されても我慢する」と意気込んでいます。

クラッカーとクッキーの性行為

クラッカーは、クッキーをトレーラーハウスに連れ込んで、同居人のコットン「女を連れてきたぞ」「ニワトリを交えた獣〇3Pをやる」と、訳のわからない報告します。

コットンは「刺激的なセッ○スが見たい、血も見たい」と、さらに訳のわからないことを言います。

クラッカーは、嫌がるクッキーを強引にレ○プし、コットンがその場面を覗いています。さらにクラッカーは、セッ○スの場にニワトリを持ち込み、体の間に強引に挟めた状態で性行為を続けるというカオスな状況をつくります。

 

ちなみに、このシーンでは本物のニワトリが使われており、本当にニワトリを殺しています。

動物愛護団体からクレームが付けられたみたいですが、監督は

監督
監督
食用のニワトリを使っており、その後ちゃんと食べた。何が悪い?

と開き直っているようです笑

マーブル夫婦が女性を拉致

その頃マーブル夫婦は、召使のチャニングをドライバーとし、車で新しい獲物(強制的に出産させるための女性)を探していました。

目星がつくと、強引に車内に連れ込み、麻酔布で気絶させ、自宅に拉致してしまうのです。

 

拉致したあとは、まだ麻酔で眠っている女性を地下室に連れ込み、チャニングによる種〇けが行われます。しかし、チャニングは「自分が触らずに妊娠させる方法を思いついた」と、突然自家発電を始めます(流石にこのシーンは映りません)。

 

 

チャニングは、射○後に自分の精○をスポイトで吸い取り、そのスポイトを眠っている女性の〇部に差し込んで注入するのでした。

 

な、なんちゅーことをしてんねん!!しかも、いちいちモザイクが薄くて変なところが見えてしまうんじゃい!

マーブル夫妻、攻勢に出る

マーブル夫妻は、スパイとして送り込んだクッキーから、ディヴァインの個人情報を聞き出すことに成功し、近々、ディヴァインが誕生パーティーを開くという情報を入手しました。

そこでマーブル夫婦は、この誕生日パーティーを狙い目として、ディヴァインへ嫌がらせ攻撃をすることを決めました。

作戦第1は、「小包作戦」

イモンドは、

レイモンド
レイモンド
ついにこの日が来た、俺たちが世界一のお下劣だと見せつけるんだ

と、大事そうに小包を取り出します。

どうやらこの小包を、誕生日プレゼントと称してディヴァインに送りつけたいみたいですが、一体何が入っているのでしょう?

小包の中身は・・・

この小包は、無事ディヴァインの住むトレーラーハウスに届けられます。

ディヴァインたちは、不審に思いながらもその小包を開けると・・・

 

その中身はウ○コでした(ほんと最低です)

 

そして、同封されたバースデー・カードには、「世界一のお下劣な者たちより」と書かれていました。ディヴァインは激怒し、

ディヴァイン
ディヴァイン
私よりお下劣な人間はこの世にいないのよ(# ゚Д゚)

と、復讐を誓います(もうやだ)。

チャニング、クビになる

チャニングは、マーブル夫婦の召使兼種馬役として、これまで忠実に働いてきました。

しかし、チャニングにも変態的な趣味があります。

その趣味というのが、誰もいない時間帯を見計らい、雇い主でもあるマーブル夫妻の妻「コニー」の下着を着て、コニーのモノマネをするというものです。

チャニングがその趣味に勤しんでいる時に、なんとマーブル夫婦に現場を見られてしまいます。マーブル夫婦は激怒し、チャニングに解雇を言い渡すとともに、クローゼット内に閉じ込めてしまいます。

ディヴァインの誕生パーティー

その頃、ディヴァインの自宅(トレーラーハウス)では、大勢の人を集めて誕生パーティーが開かれていました(なんだかんだいって、結構人望あるのね・・)。

パーティーの参加者の中には、テンションが上がって踊りだす人もいます。女性の方が踊っているのですが・・

あのー、お姉さん。が見えてますよ、・・・(モザイク係仕事しろ)

そのあとは、男性が余興を披露するのですが、まずパンツを脱いでスッポンポンになります。例によって、モザイク係は仕事をしていません。

その後、会場全体に見えるよう、自分のケ〇の穴を見せつけます(結構ドアップ、マジ最低・・・)。例によってモザイク係はsh・・・

警察が介入!しかし・・・

誕生パーティーが大いに盛り上がっている頃、マーブル夫婦の作戦第2弾が発動されます。それが、「警察にチクる」です。マーブル夫婦は、「乱〇パーティーが行われている」と、警察に通報します。

この通報は、この映画の中で唯一まともな判断をしたなと、私は大きく評価するところでございます。

 

通報を受け、拳銃を持った4名の警察官がトレーラーハウスに駆けつけますが・・・

ディヴァインとその他のパーティー参加者は、神妙にするどころか武器をもって反撃し、警察官4人をたちどころになぶり殺しにしてしまいます。

あまつさえ、殺した警察官を食べだす始末です。

(この食人シーンは、実際のところ明らかに作り物とわかる道具を使用しているので、あまりグロテスクではありません)

ディヴァインの復讐

警察に通報したのがマーブル夫婦だと知ったディヴァインは、直ちに復讐に向かいます。

ディヴァインとクラッカーの二人は、マーブル夫婦の家に突撃しますが、マーブル夫婦は留守でいません。

そこで二人は、家具の全てを舐めまわす”というよくわからない嫌がらせを思いつきます。

皿、椅子、ソファ・・・ありとあらゆるものを舐めるんですが、舐めているうちに二人は性的興奮を覚え(なんでそうなる)、ディヴァインがクラッカーのチ○コを口に咥えだします(マジで狂ってる・・・)。

しかも、例によってモザイク係は仕事をしないため、本当に〇えているのがめっちゃ解ります。ちなみに、このディヴァイン役の役者、男性ですから!(つまり、男×男)

 

と、ここで二人は、家の中に人の気配を感じます。クローゼットの中に閉じ込められていたチャニングです。

二人はチャニングを見つけて問い詰めると、地下室に2人の妊婦がいるということを聞き出します。早速地下室に行ってみると、チャニングによって強制的に妊娠させられた妊婦2人がいました。

 

妊婦の鎖を解いてやると、2人の妊婦は「チャニングに復讐がしたい」と言い出し、ナイフでチャニングのチ〇コを切り取ってしまいます(叫び声だけで、直接的描写無し)。

トレーラーハウス放火

その頃マーブル夫婦は、ディヴァインの住処トレーラーハウスにいました。ディヴァインへの嫌がらせとして、トレーラーハウスを燃やそうというのです。

かくしてトレーラーハウスは、マーブル夫婦により全焼してしまいます。

「お下劣戦争に勝った」と喜ぶマーブル夫婦ですが、家に帰ってみると様子が変です。家財が散らかっています。

「妊婦が逃げたかもしれない」と、気になって地下に降りてみると、陰部を切り取られ、絶命しているチャニングの姿が・・・

それを見たコニーの第一声

コニー
コニー
きゃーーー!チ○コが無くなってる!!!

…いやいや、ツッコむべきはそこじゃないだろ!死体が転がってるんだぞ!

 

そこに、ディヴァイン、クラッカー、コットンの3人が現れ、マーブル夫婦を拘束してしまいます。トレーラーハウスも燃やされ、怒り心頭に発しているディヴァインは、マーブル夫婦を公開処刑することに決めます。

公開処刑

ディヴァインは、記者を呼び集め、マーブル夫婦の裁判を行います。裁判といっても、ディヴァインが進行役で、証人がクラッカー、コットンというリンチのような私的裁判です。

完全に出来レースで、マーブル夫婦は「死刑」ということが決まりました。

 

処刑方法は、銃〇刑。

木に縛り付けられたマーブル夫婦は、ディヴァインにより頭を打ち抜かれ、二人共絶命するのでした。

記者たちは、「これで来月号はバカ売れする」と大喜びです。

映画史に残る最低最悪のラストシーン

マーブル夫婦とのお下劣戦争に勝利したディヴァインとその一味は、別の場所に高飛びして元気に暮らすのですが、最後の最後で衝撃のシーンが待っていました。

「これから見せるものは、作り物ではありません」

というナレーションが流れると、小さなワンちゃんが登場し、プリプリとウ○チをし始めました。

ここまで来ると、犬がウ○チする映像を見たくらいでは動じませんが、そこにディヴァインがやってきて、その犬のウ○チを口に頬張ります。

「うぎゃー!」

と悲鳴を上げたのは、この私でした。

1分で振り返るストーリまとめ(忙しい人向け)

忙しい人向けに、本作の内容を1分で把握できるようにまとめてみました。

✔ ディバインは、『世界一お下劣な女』を自称し、変態的な生活を営んでいた。
✔ そんなディバインに、変態夫婦のマーブル夫妻が挑戦状を叩きつけた。
✔ ディバインとマーブル夫婦の間で、お下劣戦争が勃発する。
✔ マーブル夫妻は、ディバインの自宅を燃やすなどそこそこ健闘するが、最終的にはディバインに捕まってしまい、公開処刑されてしまう。
✔ ディバインが、犬のウ〇コを食べる。

 

興味が湧いた方は、ストーリー(細部)も読んでいただけると嬉しいです!!

 

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