「二ノ国」の作品紹介
制作 | 2019年 |
ジャンル | アニメ |
監督 | 百瀬 義行 |
声優 | 山﨑賢人、新田真剣佑、永野芽郁、宮野真守、坂本真綾 |
「二の国」は、レベルファイブという会社が制作したRPGゲームが原作となっています。
ゲーム業界での「二の国」は、2010年にニンテンドーDS用ソフトとして「二の国 漆黒の魔導士」がリリースされて以来、続編も含めて290万本以上の販売実績を誇っています。
本作は、その名作「二の国」のアニメ版として制作されたものです。
つい先日の2021年6月、オンラインゲーム「二ノ国:Cross World」がリリースされ、話題となりました。
あれ?そういえば、原作の「二ノ国」って、まだ見たことないじゃん!ということで、さっそく二ノ国を見てみました。
「二ノ国」のココがヤバい
この作品は、高校生で親友同士のハルとユウが、お互いに深い関連性を持つ一ノ国(現代社会)と二ノ国(全く別の世界)を往来し、”愛とは何か?”というテーマを追求しつつ、二つの世界の謎を解き明かしていくという壮大なストーリーとなっていうのですが、なかなか残念な仕上がりとなっています(^^;
まずいえる事は、
「登場人物全員頭悪すぎ・・・」
人間というものは、常に思考と判断の繰り返しで行動するものですが、本作の登場人物たちは、その思考と判断が崩壊しまくっています。
なぜそんな考え方になるのか?もし私がアニメの世界に飛び込めるのであれば、飛び込んで直接登場人物たちに「おまえ、なんでそんな考えになるんだよー!?」って散々問いただしたい気分です。
また、道徳観が欠如している人物も散見されています。
あと、お姫様棒読み過ぎ。途中で登場するおじいちゃんとピンクの犬は、一体何だったのか?
と、突っ込みどころが満載のクソ映画となり果ててしまいました(-_-;)
「二ノ国」考察及び感想
仮説のみで行動する主人公たち
ハルとユウは、目まぐるしく変化する状況の中で、「きっと〇〇なんじゃないか?」という仮説をたてるシーンが多く現れます。
確かに、仮説を立てることは大事なことなんですが、裏が取れない状況で実行に移すということは、かなり危険であるといわざるを得ません。
例えば、終盤においてハルは、一ノ国で癌に侵されているコトナを救うため、二ノ国のアーシャを殺そうとするのですが、これは”どっちかの国の人が死ねば、その人と命を共有する人は助かる”という仮説が大元になっています。
確実にそうなるのであれば、かなり自己中ではあるもののハルの行動はまだ理解できるのですが、まだ仮説のウラが取れていない状況でハルはアーシャを殺そうとしたわけですから、それはかなりヤバい。
妄想に取りつかれた殺人鬼と何ら変わりない気がします。
ご都合主義のストーリー
ハルとユウは、いろいろな場面で二つの国を往来するのですが、その往来のタイミングがあまりにもご都合主義というか、「なんでそのタイミングでワープ?」と思う場面が多かったです。
また、”一ノ国と二ノ国では、似たようなキャラクターがいて、それぞれ命を共有している”という設定は悪くないものの、フランダーやガバラス、バルトンなどの主要キャラと命を共有する人物が登場せず、中途半端な印象を受けます。
ボケ老人の正体は何だったのか?
あと、終盤でユウに杖(聖剣グラディオン)を渡したボケ老人ですが、結局彼は誰だったのかが良く解りません。
さらに、序盤からユウにずっと付きまとっていたピンクの毛むくじゃらも、一体何だったのか?(最後は、ボケ老人とともに、一ノ国に帰っていく)
ということで、全般的にはうーん、残念。。。
「二ノ国」の登場人物
ユウ
本作の二大主人公のうちの一人。足が不自由で、常に車椅子での生活を余儀なくされている男子高校生。バスケットボール部のマネージャー。
同級生のハルとは小さいころからの親友だが、常に劣等感を感じており、嫉妬する事も少なくない。
同級生のコトナに対して密かな恋心を抱いているが、その感情を表に出すことは無い。
ハル
本作の二大主人公のうちの一人。バスケットボール部に所属。明朗闊達で、スポーツ万能。クラスの女子からはモテモテの陽キャ。
脳筋キャラかつ理論的に整理する事が苦手で、物事を「0か100か」でしか考えられない。そして、ストーリー全般に渡ってそれが発揮される。
しかし、体育会系の割には性格がねじ曲がっており、陰湿。親友であるはずのユウに嫌味を連発する。
コトナとは恋人関係にある。
コトナ(=アーシャ)
ユウやハルとは同級生の女子高生。何かと不幸に出くわす幸薄人間。棒読み。
ラクロスに部所属。明るく朗らかで、周囲を明るくするクラスの女子では中心的な存在。
ハルが好意を寄せていることに、全く気が付いていない。
”二ノ国”では、エスタバニア王国の女王として君臨している。
サキ(=ヴェルサ)
通称「サキ姉」。ハルの姉で、自宅でお花屋さんを営んでいる。男勝りで活発な性格。
”二ノ国”では、アーシャの身を守る近衛兵という重要な役目を持っている。
ヨキ
エスタバニア王国の参謀で、国王からの信頼は厚く、主に助言役を務める。
フランダー
エスタバニア王国の国王。死別した兄の意思を受け継ぎ、国を治めている。
決断力に欠ける。
ガバラス
エスタバニア王国と敵対する「国旗軍」の最高指揮官。
おじいさん
病院に入院中の謎の老人で、看護師からはただのボケ老人と思われている。
ピンク色の生物
マスコット的なキャラクター。犬?
ことあるごとに、ユウの後をついてくるが、特にストーリーに絡んでくるというわけでもなく、存在意義が謎。
後半に進むにつれて、その存在感はステルス性をさらに高めていく。
「二ノ国」ストーリー
謎のボケ老人
ここはとある病院。ここの屋上では、小柄な老人が杖を空にかざしながら、なにやらぶつくさ言っています。この老人が言うには、「異世界へつながるGATE(門)を呼び出している」とのこと。
なんかこの時点で、「こいつ、なにかしらカギを握ってるっぽいなー」って匂いがプンプンしますが、それはまた後のお話。
怪しいフード男
いつものように、ユウ、ハル、コトナの3人が仲良く下校していると、その3人を見つめるフードを被ってマスクをした怪しい男が・・・(新型コロナウイルスが流行っているこの時代、マスクをしているこの男の方が常識的に見えてしまうのは気のせいか?)
さて、3人はそれぞれ分かれて自宅に戻ろうとしたその時、コトナはその怪しいフード男に追いかけられていることに気が付きます。
コトナは、手に持っていた携帯でハルとユウに助けを求めます。真っ先に気が付いたユウがコトナのもとに駆け付けますが、時すでに遅し。
コトナは、フード男にナイフで腹部を刺され、重傷を負ってしまったのです。車椅子のハルは、倒れているコトナに駆け寄る事で精一杯でした。
少し遅れて、ハルが現場に駆け付けると、血を出して倒れているコトナを見て驚きます。
そして、
と状況を説明しようとするユウに向かって、ハルは
と罵ります(人間のクズかな?)
さらに、何を思ったかハルは重体のコトナの体を抱え上げ、このまま歩いて病院に連れて行こうとします。
というユウの提案には耳を貸しません(自己中かな?)
ハルの暴走は留まらず、コトナの身体を抱えたまま、タクシーを止めようと交通量の多い大通りのど真ん中に突撃していきます(頭大丈夫?)
完全に暴走モード突入中のハルを諫めようと、ユウも車いすのまま大通りのど真ん中に突撃します(随分とスピードの出る車椅子ですね・・・)
すると、そこにトラックが突っ込んできて・・・
そして、ドーン!「ウギャアアアアアア」首がポーン!(漫✩画太郎かな?)
異世界
トラックに轢かれてしまったのか…?
と思われた二人でしたが、気が付いた時には、人間の他に犬や熊らしき動物たちまで二足歩行で歩いている奇妙な世界にいました。
しかも、車いす無しでは生活できないはずのユウも、普通に両足で歩けるようになっていました。
そして、二人のそばにはピンク色で毛むくじゃらの謎の生物が、「ワン!」を犬のように吠えています(この生物は、今後ユウたちに付きまといます)。
この状況を見てユウは、
・・・いやいや、理解力高すぎでしょ!
それにしても、コトナの姿が見えません。傷は大丈夫なのでしょうか?
ここでユウは
と、何の役体もない自論を繰り広げます。根も葉もない仮説ですが、ハルは
と妙に納得。(大丈夫か、この二人?)
とりあえず、コトナを探すことになった二人は、情報を求めて街の酒場に向かいます。
すると、酒場のポスターに描かれている女性がコトナそっくりであることに気が付きます。聞けば、この女性はエスタバニア王国の王女アーシャだと言います。
二人は、早速女王に会いに行きます。
しかし二人は、お城の門番に、王女に会わせてもらえるようお願いしますが、同然のごとく門前払いを食らいます。
呪われたアーシャ姫
実はアーシャは、腹部(コトナがナイフを刺された場所と同じ個所)に謎の呪を受けていまい、とても起き上がれる状況ではなかったのです。
国の参謀でもあり魔法使いでもあるヨキは、いろいろと手を尽くすものの呪いを解くには至っていません。
国外から高名な3人のヒーラーが招かれ、アーシャの解呪を試みますが、逆に呪いの力に負けて消滅してしまう始末。
もうアーシャを救う手段は残っていないのか?国王で父でもあるフランダーは、気が気じゃありません。
こっそりと城に忍び込んでいたハルとユウは、柱の陰で一連の様子を眺めていました。
二人は、人がいなくなった隙にアーシャに近づくと、なんとユウが偶然にもアーシャの解呪に成功します(なぜこの状況で呪いを解こうと思ったのか?)。
これにより、アーシャの呪いは完全に消えて体調は全快し、ハルとユウは国の英雄として扱われるようになります。
そしてハルは、二人にお礼を申し述べるアーシャに対して、
と聞くと、アーシャは
二人の考えでは、自分たちがそうであったように、コトナもこの世界の誰かに意識が乗り移っていて、その対象がアーシャなのではないかと予想していたのですが、どうも当てが外れたようです。
それにしても、なぜユウはあの強力な呪いを解呪する事ができたのか・・・?
抜け駆けのユウ
酒場の物置に泊まる事になったハルとユウの二人ですが、ユウはアーシャのことが気になってしまったみたいです。
ユウは一人で城まで行くと、「忘れ物をした」という理由で門番を欺き、再び城の中に侵入します。そして、アーシャの寝室近くまで行くと、窓から部屋の中をこっそりのぞき込みます(完全にストーカー行為・・・)。
この後、ユウはこの変態行為をアーシャに見つかってしまいますが、なぜかその場でアーシャと打ち解け、一緒に”清めの湖”に行く流れになります(アーシャの心の広さよ)。
この”清めの湖”では、体内に残っている邪気を完全に払うため、アーシャが湖の中で”魔封じのダンス”を踊るという儀式が行れました。
儀式の後、ユウは、今いるこの世界は”二ノ国”であり、表裏一体で繋がっている”一ノ国”という世界が別にあるという話をアーシャから聞きます。
しかし、二ノ国の住民で一ノ国に行ったことがある人は一人もいないため、本当のところは解らないという事です。
ヨキの提案
参謀のヨキは、実はユウとハルの二人はエスタバニア王国の情報を探るために使わされた黒旗軍(エスタバニアと敵対している国)の回し者では無いか?と疑い、
とフランダーに提案します。
優柔不断のフランダーは、盲目的にヨキの提案を採用します。
次の日、ユウとハルは、国の闘技場に招待されます。二人は、褒美をくれるという甘い言葉に騙され、突然屈強な剣士たちを相手に戦いを強制されることになったのです。
と思う二人ですが、剣を習ったことが無いのにもかかわらず、なぜか互角以上の戦いを繰り広げます。
戦いが終わると、今度はヨキが
と言い始めます。ヨキは、完全に二人を疑っているようです。
するとユウは、
と言い出したかと思うと、ハルと共に闘技場の上から飛び降り、危機を脱して一ノ国(つまりもといた世界)に戻ることができたのです。
そんな二人を見てヨキは
と呟きます。
元の世界に戻ると、重傷だったはずのコトナはピンピンしており、ユウとハルは胸をなで下すのでした。
”一ノ国”と”二ノ国”の関係
ユウは、自分が5歳のころに出会った病院のおじいさん(序盤で杖を振り回していたヤツ)の話を思い出していました。
そのおじいさんの話では、
✔ ワシは二ノ国から来たんじゃ
✔ 選ばれた人間であれば、二つの世界を往来できるのじゃ
✔ 二つの国には因果関係があって、命の繋がった人間が存在するんじゃ。その人間は、性格や思考が似ておる
というのです。
ユウは、コトナとアーシャこそが命の繋がった人間であり、二ノ国でアーシャを助けたからこそ、一ノ国で死にかけていたコトナが助かったんだという仮説をたてます。
ユウは、このことをハルに話すのですが、
と返されるだけ(おまいら本当に親友か?)。
ユウは、おじいさんに会いに病院を訪ねますが、おじいちゃんは行方不明になっていたのです。
それを見てユウは
どんだけ想像力豊かなんだよ!
悪性腫瘍
ここで、驚愕の事実が発覚します。なんと、コトナに悪性腫瘍が見つかり、余命が3ヵ月ということです。特にハルは、ショックを隠せません。
このことを知ったユウは、二ノ国でアーシャに何か悪い事があったからこそ、その因果関係でコトナに悪性腫瘍ができた(可能性がある)から、再び二ノ国に行ってアーシャを助けるべきだ、とハルに言います(あくまでユウの仮説です)。
するとハルは、このユウの提案になぜかブチ切れし、
と主張します(ユウの仮説を受けた上でのハルの仮説です)。
さらにハルは、
と恐ろしいことを言い出します。
この仮説に仮説を重ねた論争は次第にヒートアップし、
と主張するユウと、
と主張するハルは完全に決別します(ハル、完全にぶっ飛んでますね)。
ここで、ちょうどタイミングよくあの怪しいフード男が登場し、二人のもとに駆け寄って二ノ国にジャンプさせます。
敵対する二人
再び二ノ国に行ったユウとハルですが、今度は別々の場所に飛ばされます。
まずハルですが、依然飛ばされたエスタバニア王国とは打って変わって、禍々しい雰囲気のする場所に飛ばされます。そして目の前には、いかにも邪悪そうな城が…
入ってみると、気味の悪い化け物ばかり。そして、ガバラスと名乗る怪しげな男が現れます。
そこでガバラスは、
的な説明をハルにします。
それを聞いたハルは、途端に黒旗軍の一員となり、黒い鎧を身にまとって怪物たちを指揮し、エスタバニア王国に先陣を切って攻め入る事になりました。
「コトナの為なら人も殺せる」と言っていましたが、まさにそれを実践する気みたいですね。
いくらコトナのためとはいえ、転身があまりにも早すぎる気が・・・( ゚Д゚)
次にユウですが、今度もまたエスタバニア王国に飛ばされます。そして、早速兵士たちにつかまり、フランダーの前で尋問を受けます。
そこでユウは、
・一ノ国でコトナがピンチ
・ということは、二ノ国でもアーシャがピンチになるはず
・俺はコトナとアーシャを助けたいだけ
ということを説明しますが、なかなか分かってくれません(そりゃそうだ)。
そうこうしているうちに、黒旗軍がエスタバニア王国の国境に迫ります。しかも、ハルが先陣にいるという事で、ユウにも疑いがかかります。
ユウは必死に否定します。ここでヨキが、
と言って剣を与えます。そしてフランダーは、
・・・3秒前まで敵じゃないかと疑っていたユウを、最も信頼が必要な姫の親衛隊に任命するなんて、ものすごい手の平ドリル!
国防感覚むちゃくちゃですね(^^;
ということで、コトナを救うためにアーシャを殺そうとするハルと、コトナとアーシャを両方すくいたいハルの構図がここで立ち上がる事になります。
ハルの戦争論
いよいよ戦争がはじまります。
ここで、黒旗軍のでかい化け物がエスタバニア王国の城壁に突入し、あっという間に瓦解(化け物以外いらない説)。開始から10秒で、城内での白兵戦が始まります(展開早っ)。
バルトンやヴェルサも必死に戦いますが、エスタバニア軍は徐々に劣勢に立たされます。特にハルは、鎧を着たことによりチート級の強さを手に入れ、無双ゲームの主人公級の活躍をします。
このままだと最終防衛網が突破されるのも時間の問題。ここでアーシャは、
とフランダーに進言します。しかし、聖剣グラディオンは昔既に無くしてしまったらしく、その力を使うことができません。
聖剣グラディオン?なんだか唐突に出てきたな・・・
城の中心に迫るハルと黒旗軍。ヴェルサがハルに一騎打ちを挑みますが、あっという間にやられてしまいます。そしてハルがヴェルサに言い放った決め台詞
高校生にこんなこと言われたくない、そう思うのは私だけでしょうか?
ハルとユウの決闘
もはやハルは、ユウ以外に止められる者はいません。そしてついて、ハルとユウの決闘が始まります。
戦いはほぼ互角。ここで、お互いの剣が交差しようとするその時・・・二人は再び一ノ国(元の世界)に戻ります。なんつータイミング・・・
そこでは、コトナはまだ生きていますが病状が悪化し、いつ逝ってもおかしくない状況に陥っています。
そして、ついさっきまで二の国で殺し合いをしていたハルとユウの二人は、なんだか微妙な感じではありますが、一応元の友人同士みたいな関係性に戻ります(なんだそりゃ?)。
サキ姉
ユウは、改めてハルにアーシャを殺そうとすることを辞めるよう説得しますが、ハルは自分のやる事を曲げようとしません。やはりハルは、”どっちかの国で人が死んだら、もう片方の人は助かる説”を信じているようです。
じゃあ、どっちの説が正しいか確かめようということで、先ほどハルに負けて黒旗軍に捕らわれたヴェルサと命が繋がっている(可能性がある)サキ姉に会いに行こうという話になります。
ハルとユウがサキ姉の所に行ってみると、なんとサキ姉は、一ノ国でちょいちょい現れる怪しいフード男に襲われていました。
ハルとユウは、サキ姉を助け、サキ姉の運転する車で逃亡します。するとフード男は、巨大なクモに変身してハル達3人を追いかけます。
逃亡中の車内で、サキ姉は「フード男に『サキ姉』って呼ばれた。『サキ姉』なんて呼ぶのは、あんたら二人くらいしかいないのに」という話をします。この話を聞いたユウは、この一連の事件の黒幕が誰なのかを理解します。
そしてハルたちが乗った車は、巨大クモから逃げる過程で川に飛び込み、ハルとユウは二ノ国にジャンプする事になります(サキ姉は大丈夫なの?)。
事の真相
二ノ国にジャンプしたユウとハルは、フランダー達のもとへ行き、エスタバニア王国の参謀でもあり国王の助言役でもあるヨキがこの一連の事件の黒幕であることを暴露します。
(さっきまでエスタバニアの兵士を殺しまくっていたハルが普通にそこにいるけど、これに関しては誰も触れず)
ユウは、フード男がサキ姉を『サキ姉』と呼んだことから、その呼び方を知っている数少ない人物のヨキが犯人であると踏んだのです。
黒幕であることを突き付けられたヨキは、ついに正体を現します。
なんとヨキは、黒旗軍の最高指揮官であるガバラスと同一人物だったのです。さらに衝撃的な事実として、ガバラスはフランダーの死んだ兄でもあったのです(錬金術で蘇ったそうです)。
そもそも錬金術って、死者を生き返らせる学問じゃない気がしますが・・・
ガバラスは、小さい頃、父親によりバデロニア国へ人質として差し出された上、そのバデロニア国を父親が滅ぼしたことにより死んでしまったらしいです(父親鬼畜過ぎっ)。
人より多く不幸を背負ってきたヨキは、だからこそ世界の王になろうと、チャンスを狙いながらエスタバニア王国に身を寄せていたとのことです(理論が飛躍しすぎっ)。
最後の戦い
ハル、ユウ、ヴェルサ、バルトンの4人は、なんとかガバラスを倒そうとしますが、バルトンはパンワンでKO。ユウは重傷を負います。
死にかけているユウのもとに現れたのは、なんと冒頭で病院にいたボケ老人。ボケ老人は、ユウを「選ばれた者」と言っていつも自分が使っていた杖をユウに与え、一ノ国に帰っていきます。
ガバラスは、さらに凶悪な化け物に姿を変えてハルを圧倒し、アーシャが持つ魔力を吸収しようとします(黒旗軍はガバラス以外いらない説)。
このピンチを救ったのが、ボケ老人から杖を貰ったユウ。なんとこの杖は、あの伝説の聖剣グラディオンだったのです。
そして聖剣グラディオンを手にしたユウは、ハルと連携しながらついにガバラスを討ち果たします。
決別
ガバラスが倒されたことにより、黒旗軍は退却し、戦争は終わります。
そしてガバラスを倒した場所には、一ノ国へ行くためのGATEが現れます。このGATEが閉じてしまえば、もう二度と一ノ国と二ノ国を行き来することができません。ハルとユウは、一ノ国に帰らなければなりません。
アーシャは、泣きながら別れを告げます(棒読みで)。
そんなこんなで、GATEの中に飛び込んだ二人ですが、ユウは
と言い出し、ユウ一人だけが二ノ国に残る事になりました。(ユウが二ノ国に残りたくなる気持ちは解る・・・)
一ノ国に戻ったハルですが、コトナの悪性腫瘍が治ったことを知らされて喜びます。
しかし、ハルがユウの名前を出しても、サキ姉もコトナも「へ?ユウって誰?」状態。ユウが二ノ国に残ったことにより、一ノ国でのユウの存在が失われてしまったのです。
ハルとユウの関係
ハルは、最後に気が付きます。ユウは元々二ノ国の住民であり、自分と命が繋がった存在であるということを。
とりあえずこれで、ハルはコトナと一緒になり、ユウはアーシャと一緒になる事が出来たので、結果的にはめでたしめでたしという事になります。
1分で振り返るストーリーまとめ(忙しい人向け)
忙しい人向けに、本作のストーリーを1分で把握できるようにまとめてみました。
✔ ある日ユウとハルは、ひょんなことから見知らぬ世界(二ノ国)へ飛ばされてしまう。
✔ 二ノ国では、エスタバニア王国という国があり、そこにはコトナと瓜二つのアーシャという王女がいた。
✔ コトナとアーシャに共通点が多いことから、ユウとハルは、元の世界(一ノ国)と見知らぬ世界(二ノ国)が何かしらの因果関係で結ばれているという仮説を立てるようになった。
✔ 元の世界(一ノ国)ではコトナが癌を患う。ハルは、なぜか「二ノ国のアーシャを殺せばコトナが助かるはず」と考え、二ノ国で「黒旗軍」に入りエスタバニア王国に攻め込む。
✔ 戦いが進むについて、エスタバニア王国の執事であるはずのヨキが黒幕で、黒旗軍のボス・ガラバスと同一人物であることが判明する(いつの間にかユウはエスタバニア側に付く)。
✔ ハルとユウは、どさくさに紛れて聖剣グランディオンを復活させ、ガラバスを倒す。
✔ ユウは一ノ国に戻り、ハルは二ノ国に残る。その後ユウは、自分とハルは二つの国で命を共有する存在であったことを知る。
興味が湧いた方は、是非ともストーリー(細部)も読んでみてくださいね!!
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