【考察】「ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト」(ネタバレ)ルパン、次元、五エ門、不二子、銭形の5人が初めて出会った時のストーリー

アニメ

作品紹介

制作 2002年
ジャンル アニメ
監督 大原実
キャスト 栗田貫一小林清志井上真樹夫増山江威子納谷悟朗

『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』は、2002年、TVスペシャルシリーズの第14作目として放映されたアニメです。

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このアニメのみどころ

本作の見どころは、ルパン、次元、五エ門、不二子、銭形という5人の主要メンバーにおける一番最初の出会いについて描かれた作品であるというところです。

この超個性的な5人。一体どうやって出会ったんだろうか?

気になりますよね(笑)

特に、次元と五エ門。よくよく考えたら、この二人ほど仲間になってくれなさそうなキャラは他にいないんじゃないかと思っちゃいます。

そんな二人は、なぜルパンのようなかる~いノリの人間と組むことになったのか?

 

全体的には、主要キャラ5人の個性がよく現れている良作だと思います。

登場人物

ガルベス

ニューヨークマフィア。ガルベス一家のドン。

用心棒としての次元に絶大な信頼を置いている一方で、ルパンに逃げられた次元に「このままだと負け犬だぞ」と言って奮起を促すなど、何かと次元に影響を与えた人物。

ダイヤモンドより頑丈とされる筒状のお宝「クラム・オブ・ヘルメス」の所有者。

シェイド

二丁の巨大なリボルバー式けん銃を扱う、ガルベスに雇われた殺し屋。

ガルベスに贔屓されている次元の存在を疎ましく感じている。

ブラッド

ルパンの商売敵。泥棒。

不二子の元恋人。

以前、ペンダントに銃弾が当たったことで命が助かったことから、「幸運の女神」と呼んでそのペンダントを持ち歩いている。

ジョージ・マクフライ

銭形のもとに助手として派遣された老警官。

事なかれ主義で、やる気がなく、警察官としての情熱は既に失われている。

「自分たちが多少頑張ったところで犯罪は無くならない」と思っている。

ストーリー(細部)

序盤

一人の女性記者が、次元大介を取材する。ルパンとその仲間たちが、始めった出会った頃の話を聞きに来たのだ。

次元は、タバコを吹かしながら昔話を語りだす…

 

ルパンと次元との初対面は、ニューヨークマフィアのドンであるガルベスの自室だった。

ルパンは、ガルベスが持つお宝「クラム・オブ・ヘルメス」を盗みに来たのだが、用心棒をしていた次元と対峙することになったのだ。

ルパンは次元のあまりの早撃ちに驚き、次元はルパンの身のこなしに驚く。

ルパンと次元は、お互いの高い実力を認めたうえで、いつかは決着を付けなければならない相手だと考えるようになる。

 

その後、ルパンの商売敵でもあり友人でもあるブラッドは、ガルベスの手下に殺されてしまう。ブラッドは、「クラム・オブ・ヘルメス」をガルベスから盗み出したものの、返り討ちに遭ってしまったのだ。

ブラッドは、殺される前に恋人である峰不二子の部屋にお宝を隠してた。

ルパンは、不二子の部屋に忍び込んで本人と接触する。そして、あまりの美貌に驚いてしまう。

ルパンは、このお宝を開けるには”鍵”が必要であることを告げたうえ、「早く逃げた方が良い」と言い残し、その場を去る。

 

その頃、日本の警官である銭形はニューヨークを訪れていた。国際的な犯罪者である峰不二子を追っていたのだ。

銭形は、いまいちやる気のない助手のジョージ・マクフライと共に捜査を開始する。

中盤

不二子は、ガルベスに追われていた。ガルベスは、ブラッドが盗んでいった「クラム・オブ・ヘルメス」を取り戻そうとしていたのだ。

しかし、不二子が持っていたお宝はルパンがすり替えた偽物。本物はルパンが持っている。

不二子はガルベスと手を組み、ルパンにお宝の鍵を盗ませたうえでさらにそれを取り戻すという算段をとる。

 

不二子は、色仕掛けでルパンに接近。ルパン行動を共にしつつも、定期的にシェイドと連絡を取りその情報を横流しする。しかし、その不二子の裏切りに気付かないルパンではなかった。

その後ルパンは、ダラハイド貿易会社ビルに保管されているお宝(「クラム・オブ・ヘルメス」の鍵となるお宝)を盗み出そうとする。予告状まで送り付けるという大胆な手口を見て、銭形は警察官としての情熱を燃やす。

ルパンは、予告通りお宝を盗み出す。そして、逃亡するルパンを次元が追う。しかし次元は、ルパンとの決着に拘るがあまりガルベスの手下を攻撃し、裏切り者と扱われてしまう。

結局、ルパンと次元はガルベスに拘束される。ルパンとガルベスを出し抜いてお宝を独占しようとした不二子も、ガルベスに掴まってしまう。

絶体絶命のピンチの場で、一人の男が乱入する。その男こそ、13代目石川五エ門

五エ門は、ガルベスの手下をなぎ倒すと、鍵となるお宝を手にする。なんとそのお宝こそ、五エ門が探し求めていた”斬鉄剣”だったのだ。

混乱に乗じて、ルパン、次元、不二子もその場を脱出。

不二子と五エ門は単独で逃亡。ルパンは、次元を連れて抜け出す。

五エ門の斬鉄剣なら、ダイヤモンドより硬いとされる「クラム・オブ・ヘルメス」の筒を斬ることができる。斬鉄剣こそが”鍵”だったのだ。

終盤

その頃銭形は、相変わらずルパン逮捕の情熱を燃やすが、やる気が空回りした結果クロフォード本部長から嫌われてしまい、投獄されてしまう(ひ、ひどい…)。

しかし、銭形の情熱に絆されたジョージがやってきて、銭形の逃亡を手助けする。

 

その後、五エ門はルパンに果たし状を送り付ける。斬鉄剣と同じ性質を持つ「クラム・オブ・ヘルメス」の存在が許せなかったのだ。

そして、ルパンに借りあからと代わりにやってきた次元と決闘をする。そして、互角の戦いを見せる二人に、ルパンは盛大な拍手を送る。

そして、ルパンは五エ門を挑発し、わざと斬鉄剣を振るわせて「クラム・オブ・ヘルメス」の筒を斬らせることに成功する。中からは、金属の製法が記された巻物が入っていた。

あまりのルパンの狡猾さに、五エ門は感服してしまう。

 

この時、復讐に燃えるガルベス一家が現れる。しかし、次元と五エ門の戦闘力はすさまじく、あっという間に全滅させてしまう。

ここで不二子が現れて巻物を持ち去る。なんと不二子は、ガルベスに愛想をつかした部下のシェイドとグルだったのだ。

シェイドはルパンに銃口を突きつけ、不二子はそんなシェイドに寄り添う。

ここでルパンは、ブラッドを殺した男こそがシェイドであることを告げる。このことを聞いた不二子は、突然シェイドを銃で撃つ。

重傷を負ったシェイドは、手りゅう弾で巻物ごと自爆してしまう。

 

駆け付けた警官隊によりガルベス一家は壊滅。

ここで銭形は、いつでもルパンを逮捕できるICPOに志願することを心に決める。

 

次元は、今後はルパンと組んでいくことを決意。五エ門も、ルパンの価値を認める。

不二子は、思わせぶりな態度を見せつつも、ルパンのもとを去っていく。

ラストシーン

ここまでが、次元が女性記者に語った昔話だ。

女性記者は、次元にさらなる質問をしようとするが…

 

「おとぎ話もたいがいにしたらどうだ?」と五エ門が突然登場。

「私はそんな陳腐な女じゃない」と不二子が登場。

「女の口説き文句としては良くできた話だ」と二人目の次元が登場。

なんと、これまで次元と思われていた人物は、変装したルパンだったのだ。

ルパンは、「ごめんよ、時間切れだ」と言い残し、仲間と共にその場から消えてしまう。

 

今まで聞いた話は本当なのか?嘘なのか?

真相がわからないまま、女性記者は一人佇む。

1分で振り返るストーリーまとめ(忙しい人向け)

忙しい人向けに、本作のストーリーを1分で把握できるようにまとめてみました。

✔ 次元のもとに、一人の女性記者が訪れる。次元は、ルパン達との出会いを語り始める。
✔ ニューヨークマフィアのガルベスの部屋で、ルパンと次元は敵として対峙する。それが最初だった。二人は、お互いの恐るべき実力を認め合い、いつかは決着をつけるべき相手と認識する。
✔ ルパンは、殺された友人ブラッドの恋人不二子と出会う。不二子は、ガルベスが持つお宝「クラム・オブ・ヘルメス」を狙っていた。
✔ 不二子を追って、銭形はニューヨークを訪れる。しかし、ここでルパンという存在を知る。
✔ 「クラム・オブ・ヘルメス」を開けるには、鍵が必要であることが判明。その鍵は、なんと斬鉄剣のこと。この時、五エ門が現れて斬鉄剣を入手。
✔ 最終的には、ルパンが全員を出し抜いて「クラム・オブ・ヘルメス」の中のお宝をゲット。五エ門はルパンに感服。次元もルパンの実力を認め、相棒として活動することとなる。
✔ と、次元は語るのだが、なんと次元はルパンの変装。ここでルパン一味がぞろぞろ集まってきて、これまでルパンが語ってきた話を否定する。真実は、闇の中。

興味が湧いた方は、是非ともストーリー(細部)も読んでみてくださいね!!

考察及び感想

ルパンの話は嘘?本当?

さて、これまでルパンが女性記者に話していた話は、結局嘘だったのか本当だったのか?

真相は不明ですが、一つの大きなヒントとなるのは、女性記者が最後に目にした「FEDERAL RESERVE BANK」という文字。

これはもちろん、「THE FEDERAL RESERVE BANK OF NEW YORK(ニューヨーク準備銀行)」のこと。

これは、ルパンが

「いつかここから金を盗み出すのが夢。次元…おまえとだったらやれる。」

と話していたその銀行のことです。

すくなくとも、ルパンが夢であると語っていた銀行は目の前にあるということだけは真実。

それだけではく、これはルパンの話がすべて真実であることを裏付ける伏線じゃないかと思うわけです。

 

とはいえ、この問題には正解はありません。嘘と思うのか本当と思うのかは、視聴者の感じ方次第だと思います。

斬鉄剣の謎

また出てきました、斬鉄剣の存在に関する話。

これまでの考察だと、伊賀の国に伝わる製法を元に作られた説、隕鉄を使用して作られた説などいろいろありましたが、新しく”ニューヨークのダラハイド貿易会社ビルに保管されている”説。

製造元はもちろん日本だと思うのですが、いったいいつニューヨークに渡ってしまったのか?

そもそも、『燃えよ斬鉄剣』では、今回と同じように斬鉄剣と全く同じ製法で作られた”竜の置物”が登場します。

つまりこれも、「クラム・オブ・ヘルメス」と同じものということなのでしょうか?

結構脱げてる、次元の帽子(笑)

「いつか、その帽子を脱がせてみてーんだよ」

これは、本作でルパンが次元にかけた言葉。

確かに、次元の帽子は自他ともに認めるトレードマーク。

しかし、その帽子、結構頻繁に脱げていますよ(笑)

まあ、多分「素顔が見てみたい」という比喩表現だったと思うのですが…

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