予測不可能な結末に酔いしれる
この記事は、こんな人におススメです。
①サスペンスマニア
②初めてサスペンス系を見る人
③結末予想自信ニキ
映画やアニメの大きな魅力は、予想外過ぎる結末を目の当たりにできること。
現実世界では絶対に出会うことは無いであろうシチュエーションに、我々は非日常を感じることができます。
そしてこの時に感じることができる感覚は、一度ハマってしまうと癖になってしまうんですよね。
というわけでは、今回は、予想だにしない結末を迎える映画・アニメを厳選して10本ほど紹介します。
※ 予想外レベルの基準
★★☆☆☆ → 3割くらいの人しか結末を予想できない
★★★☆☆ → 2割くらいの人しか結末を予想できない
★★★★☆ → ごく限られた人だけしか結末を予想できない
★★★★★ → 結末を予想できる人間はいない
結末が予測不可能な映画・アニメ10選
真実の行方
★ ★ ★ ☆ ☆
あらすじ
ある日、街の住民から慕われているラシュマン大司教が、何者かに殺害されるという事件が起きた。
容疑者は、気弱な青年アーロン。アーロンは、”一定時間の記憶を無くしてしまう”という特殊な持病があり、事件が起きた時の記憶は無く、気が付いたら目の前にラシュマン大司教が倒れていたと供述している。
そんなアーロンの弁護を買って出たのは、売名のためならどんな極悪人でも弁護するという辣腕弁護士ベイル。法廷で相まみえるのは、ベイルの元恋人でもある敏腕検事ジェーンだ。
被告人に明らかに不利なこの裁判において、ベイルは悪知恵を駆使して戦っていく。そして、ついに見えてきた真実とは?
解説
裁判モノの作品。
裁判を繰り返しながら、徐々に真実が見えてくる過程を見事に表現しており、裁判モノ映画の醍醐味を味わうことができる名作です。見ていて普通に面白いです。
主演のリチャード・ギアが、なかなかいい味を出しているんですよね。さすがの演技力。
そして、ラスト5分。すべてがひっくり返ります。
正義とは、一体何なんだろうか?
アイデンティティー
★ ★ ★ ★ ★
あらすじ
大雨のため、片田舎にあるモーテルに避難してきた11人の男女。夫婦、恋人、女優、娼婦、囚人を護送中の警察官など、個性豊かな面子が揃う。
雨はいっそう勢いを増しており、全員がこのモーテルへの宿泊を余儀なくされる。
すると、モーテル内にある洗濯機の中から、女優カロラインの生首が発見されるという事件が発生する。そしてその生首の傍らには、「10」と書かれた鍵が置かれていた。
この事件を皮切りとして、宿泊客は一人また一人と殺されていくこととなる。
果たして、犯人は一体誰なのか?このモーテルから生きて帰ることができる人間はいるのだろうか?
解説
大雨→「身動き取れないからモーテルに泊まろう」→事件発生!
という、ホラーやミステリーの王道パターンを踏んでのスタートですが、犯人はマジで分からなかったです。しかし、ヒントが無いわけじゃないので、めっちゃ鋭い人なら気付けるかもしれません。
また、モーテルでの事件と並行して、マルコム・リバースという大量殺人鬼が尋問にかけられるという話も進んでいきます。
マルコム・リバースとモーテルの事件。この二つは、あまりにも意外過ぎる形で繋がっていきます。ここは恐らく誰も予想できないでしょう。
ファイナルディスティネーション
★ ★ ☆ ☆ ☆
あらすじ
修学旅行でパリに飛び立つ飛行機の中、アレックスは、今乗っている飛行機が墜落する夢を見る。
騒ぎ立てたアレックスは、担任教師のヴァレリーをはじめとする数人のクラスメイトと共に飛行機を下ろされてしまう。
次の瞬間、アレックスたちを置いて飛び立っていった飛行機が、離陸直後に大爆発を起こす。アレックスの見た夢が、現実となってしまったのだ。
それ以来、アレックスは”死の予兆”を感じ取ることができるようになる。そして、次々と友人たちが死んでいく中、”死には順番がある”ということをアレックスは気付いてしまう。
アレックスは、死の順番に抗うことができるのか?
解説
監督は、『X-ファイル』で有名なジェームズ・ウォン監督。サスペンスとしては、かなり優秀な部類に入ると思います。
アレックスは、すでに決まっている”死の順番”に抵抗していくのですが、アレックスが抵抗するたびに、死神が「これでもか!!」とばかりに強引に死に繋げようとしてくるあたりがちょっと笑える(笑)
後半、ピタゴラスイッチみたいになっていきます。
予想外レベルは、まあ優しい方だと思います。
パーフェクトブルー
★ ★ ★ ★ ☆
あらすじ
アイドルグループ「CHAM」の中心的メンバーである霧越美麻は、アイドル路線が限界と判断され、女優の道を進むこととなった。
思っていた以上に険しい女優の道に悪戦苦闘している中、美麻の周囲では、「裏切り者」と書かれたFAXが突然送られてきたり、ファンレターが爆発したりと、不可解な事件が発生するようになった。
さらに、美麻はインターネット上に”美麻リンの部屋”というサイトがあることを知る。なんとそこには、美麻本人にしか知り得ないような超プライベート情報ばかりが綴られていた。
奇妙なことが起こり過ぎて、美麻は徐々に精神を病んでいく。
解説
”サイコホラーの最高傑作”と言われているアニメが、この『パーフェクト・ブルー』です。
監督は、『パプリカ』や『東京ゴットファーザーズ』などで知られる、世界的なアニメーターとして活躍している今敏監督。
私もこの作品を見て「なるほど、これは見事だな」と思えました。
いたるところに考え込まれた伏線があり、その回収も上手。最後まで観終わった後に、伏線の確認作業をするのが楽しかったです。
無理やり感が無いので、予想外のラストを見ても妙に納得。
何処をとっても非の打ち所の無いアニメなので、これは是非とも見て欲しい。
BLOOD-C
★ ★ ★ ★ ★
あらすじ
衣更小夜は、昼間は普通の女子高生として生活しながらも、人間を主食とする正体不明のバケモノ”古きもの”と激しい戦いを繰り広げていた。
そんな小夜は、自宅近くにある喫茶店「ギモーブ」に行くことが唯一の楽しみだった。「ギモーブ」店主の七原文人から提供される”ギモーブ”というお菓子を、小夜はとても気に入っていた。
やがて、”古きもの”の力はどんどん強くなり、街の住民にまで被害が出るようになる。そして、「約定を守れ」としきりに小夜に語り掛けてくるようになる。
”古きもの”の正体とは何なのか?そして、彼らの言う”約定”とは何なのか?
解説
本作は、めちゃくちゃグロテスクなアニメとして有名です。人間の身体がバラバラになったり、内臓が飛び出したり、脳みそがはみ出たりなど、マジで容赦有りません。
最後の”古きもの”による人間虐殺シーンは、かなり気持ち悪くなります((+_+))
そんな本作ですが、第11話(全12話)あたりで目玉が飛び出るほど衝撃的な展開を迎えることになります。
なお、本作だけでは謎は完結せず、劇場版映画『』を見て初めて謎が解けるといった構成になっています。どうしても先が気になる方は、映画の方も併せて見てみてください。
TO 楕円軌道
★ ★ ★ ★ ☆
あらすじ
今よりもさらに未来。人間は、地球以外の星に居住地を求めていた。
輸送宇宙艦「ミッドナイト・バズーカ」の艦長ダンは、妻と子供を一気に亡くし、輸送任務に就きながらも悲しみに暮れる毎日を過ごしていた。
そんな中、15年に一度しか帰還しない宇宙艦「フライング・ダッチマン」の若き女艦長マリアが、ダンの前に現れる。
しかし、ダンはマリアにこう言い放つ。
「今更よしてくれ、あんたは俺と息子を捨てて宇宙を選んだ。」
一体、ダンのマリアの間には何があったのか?
解説
この作品を手掛けたのは、『ピンポン』や『鋼の錬金術師』で知られる曽利文彦監督。
50代半ばはいっているであろうダンと、明らかに20代で肌ピチピチのマリア。
二回りは離れているであろうこの二人は、昔からの知り合いのようですが、一体どんな関係なのか?ラストの3分は、いろんな意味で開いた口が塞がらなくなります。
なお、途中攻めてくるテロリストがあまりにも弱くて拍子抜けする作品でもあります(笑)
ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
★ ★ ★ ★ ★
あらすじ
少年リュカは、父パパスと共に世界を旅していた。強くて優しい父を、リュカは心から尊敬していた。
しかしある日、リュカたちの前に突然ゲマが現れ、パパスを殺してしまう。そしてリュカは、ヘンリー王子と共にゲマにとらえられ、天空の神殿において奴隷としてこき使われることとなる。
数年後、奴隷生活の中ですっかり逞しい青年へと成長したリュカとヘンリーは、天空の神殿を脱出。
その後リュカは、自身が生まれ育った村サンタローズにおいて、生前パパスが書き残していた日記を見つける。そこには、息子リュカへの思い。さらには、リュカと共に世界を冒険をしていた本当の目的が綴られていた。
解説
言わずと知れた名作ゲーム『ドラゴンクエスト5』を映画化したものです。
登場人物に若干の違いはありますが、基本的にはゲームの内容と踏襲。
ビアンカかフローラかどちらかを選ぶ結婚のシーンでは、リュカはなかなかサイコパスな一面をのぞかせることになります。
ラストシーンでは、やはり誰もが予想だにしなかったような終わり方を迎えます。
しかし、大変残念なことに、その予想だに出来ないようなラストがあまりにひどすぎたために、オールドファンから大ひんしゅくを買ってしまいました。結果、「令和の駄作」(まだ令和がはじまったばかりなのに…)とまで言われるほどのクソ映画になり果ててしまったのです。
個人的には、ビアンカがかわいいから許せるが…♡
アルキメデスの対戦
★ ★ ☆ ☆ ☆
あらすじ
昭和八年。日本海軍内では、次に作る新造艦をどうするかといった議論が行われていた。候補に挙がっているのは、超巨大大戦艦『大和』を建造すべきという平山案と、空母を建造すべきという藤岡案の二つだ。
日本海軍連合艦隊司令長官の山本五十六は、これからの戦争は航空戦力が主体であるとして、空母建造の必要性を説いていた。
しかし、日本海軍内部には未だに精神論に傾注した大艦巨砲主義がはびこっているのが現状。議論は、徐々に平山案が優勢となっていった。
ところが、平山案には”予算が安すぎる”という不審点があった。この不正を見破ることができれば、平山案を廃案に追い込むことができる。
天才数学者の櫂直は、ずば抜けた計算能力を駆使して、平岡案の矛盾点に突っ込んでいく。
解説
漫画雑誌『ヤングマガジン』にて連載されていた三田紀房さんの『アルキメデスの対戦』を映画化したものです。
戦争映画としては珍しく、アクションシーンは少なめで櫂直と平山案提出者である平山忠道の頭脳戦がほとんどという作り。圧倒的不利な状況を覆そうとする櫂の行動に、数学者としてのプライドを越えた”人間の執念”というものを見ることができます。
しかし、ただ単に精神論傾注と見られていた平山案に、実はとんでもない深謀遠慮が隠れていることを櫂は知りません。
最後のどんでん返しは、誰もが驚く内容でしょう。
「戦争とは何か?」ということを見つめなおすことができる良作です。
明日、君がいない
★ ★ ★ ★ ★
あらすじ
頭脳明晰で成績優秀のマーカス。マーカスと同居している妹のメロディ。運動神経抜群で人気者のルーク。ルークに独占的恋愛感情を抱くサラ。障害を持っているため意図せず尿を漏らしてしまうスティーブン。ゲイということでルークから日頃いじめられているショーン。
オーストラリアにあるこの高校では、様々な人間模様を見ることができる。
そんなある日、一人の生徒が自殺をする。
自殺した生徒は一体誰なのか?なぜ自殺をしてしまったのか?
6人の主人公たちの口から、悩み多き学生生活の悶々とした気持ちが語られる。
解説
本作は、あまりにもどぎついストーリーが特徴。「精神的に辛くて見れない」という人が続出し、有名クソ映画として君臨しています。
確かに、見てみるとあまりにも救われなさすぎる展開。鬼畜行動、不道徳行為などが横行していて、どんどん気分が悪くなっていきます。
内容としては、かなり斬新な進行方法を取っています。6人の男女が、インタビュー方式で過去を振り返りながら話が前に進んでいく。
そして最後。つまり、「自殺した生徒は誰なのか?」という問題の答えは、あまりにも意外過ぎる人物が…
いや、以外どころか「そんな無理だろ!?」っと突っ込んでしまいたくなるほど。
PSYCHO
★ ☆ ☆ ☆ ☆
あらすじ
金欠に喘ぐ恋人サムとの結婚を望むマリオンは、会社で運用を任された4万ドルもの大金を横領して逃亡する。
逃亡中、マリオンが行きついた先は一軒の小さなモーテル。そこでは、管理人のノーマンという青年が、老いた母親と二人暮らしをしながらも営んでいるのだった。
なんとノーマンの母親は、心の病に侵されており、そのせいか時々奇行に走るのだという。
その夜、シャワーを浴びているマリオンは、突然部屋に侵入してきた長髪の女性にめった刺しにされて殺されてしまう。
その後に部屋を訪れたノーマンは、荒れ果てた部屋を見て騒然としながらも、自分の母親の仕業だと思ったのか証拠隠滅を図ろうとする。
小さなモーテルで起きたこの殺人事件の裏には、意外過ぎる真実が隠されているのだった。
解説
サスペンスホラーのジャンルでは、世界で5本の指に入るくらい有名な映画。
1960年放映という古い映画ですが、あまりにも意外過ぎる結末から、当時は世界中で話題となり、これまでに何度もリメイクされるほどサスペンス界隈に影響を与えた作品なのです。
しかし、当時としてはかなり斬新なストーリーだったんですが、60年以上たった今ではありがちに思えるかもしれません。
「サスペンスホラーを初めて見る」という方におススメしたい作品です。
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