「銭ゲバ」作品紹介
連載 | 1970年~1971年(少年サンデー) |
単行本 | 全2巻(完結) |
ジャンル | 人間ドラマ |
作者 | ジョージ秋山 |
『銭ゲバ』は、1970年~1971年にかけて、少年サンデーで連載されたジョージ秋山さんの作品です。
2009年には、松山ケンイチさん主演の元ドラマ化されています。
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『銭ゲバ』のみどころ
さて皆さん、突然ですが、お金は好きですか?もちろん、嫌いな人なんていませんよね(笑)
では、「10億円あげるから自分の家族を殺してくれ」と言われたら、あなたはどうしますか?
ほとんどの人は、「それはできない」と答えるでしょう。なぜなら、家族の命はお金には代えられない程大切なものだから。
私は二人の娘がいますが、何億円積まれようとも「娘の方が大事」と答えるでしょうね。
ところが、お金のためなら恩人だろうが妻だろうが子供だろうが、大切な人を平気で殺害するとんでもない人物が漫画界には存在します。
それが、本ブログで紹介する『銭ゲバ』の主人公・蒲郡風太郎です。
この漫画は、「お金とは何か」というある意味哲学的問題を取り上げた奇作。
ヤバすぎるシーンがあまりにも多いため、仮に「最も子供に見せたくない漫画ランキング」というものがあるとすれば、間違いなく5本の指に入るでしょう。
蒲郡風太郎は、幼少期、令和の世では信じられないくらいみじめな経験をすることとなります。
父親は、他の女を連れて早々に蒸発。母親は病気のため働くことができず、収入が無いため豆腐すら変えない超極貧生活を強いられるのです。
そして、お金が無いため医者を呼ぶことができず、大切な母親を病気で亡くしてしまいます。
そこで風太郎は決意します。
「お金さえあれば母親は助かっていた。お金が全てだ。俺はお金のためだけに生きる。」
と。
それからの風太郎の人生は、まさに鬼の道と言ってもいいでしょう。
邪魔をする者は片っ端から殺害しながら、富と名声を獲得していきます。
その後、先天的な足の障害により車いす生活を送っている女性と金銭目的で結婚。
さらには、満足に歩くことのできない妻を丸裸にして「醜い姿だ」と罵り、その後自殺に追い込むという鬼畜っぷり。
特に、泣きながら我が子(赤ん坊)を溺死させるシーンには、作者からの狂気のメッセージを感じましたね。
とにかく、「いくら漫画とはいえ、そこまでやっていいの!?」と思いたくなるようなシーンの連続です。
この漫画を見れば、皆さんは必ずこう思うはずです。
「お金が無い人生は不幸かもしれないが、お金だけしか無い人生も不幸に違いない」
『銭ゲバ』の登場人物
蒲郡風太郎
本作の主人公。
前述のとおり、少年時代に体験した苛烈すぎる経験から、お金を稼ぐことだけにすべてを捧げる人生を送る。
同情の余地が何一つないド畜生。
あそこまで傍若無人に振る舞いながらも警察に捕まらないのは、この漫画の七不思議と言われている(私が勝手に言ってるだけ)。
蒲郡 久仁子
風太郎の母親。風太郎を誰よりもかわいがっていた。
金欠のため医者に診てもらえず、病気のため死亡。
近所に住んでいた青年
幼少期の風太郎の近所に住んでいた青年。THE 良い人。
風太郎の母親を看病したり、いじめられている風太郎を守ったりと、いろいろと世話をしてくれる天使のような存在。
母親を亡くし自暴自棄になった風太郎によって殺されてしまう。
社長
大昭物産の社長。大金持ち。
風太郎を気に入って自らの傍に雇い入れるが、風太郎の裏の顔を知らない。
やがて風太郎に殺害され、会社を乗っ取られてしまう。
三枝子
社長の娘。かなりの美人。風太郎が懇意にしている。
当初は風太郎のことを信用していたが、実の父親を殺された夜に風太郎にレ〇プされ、子供を孕んでしまう。
正美
三枝子の妹。先天的な障害を持ち、常に車いすで生活している。
風太郎に惚れこみ結婚するが、風太郎は金銭目的で結婚したことに気付いていない。
ストーリー(細部)
蒲郡風太郎は、豆腐の一丁も満足に買えないような極貧の家庭で暮らしていた。
風太郎は、お小遣い欲しさに不良たちと付き合い、遣い走りのご褒美としてもらえる僅かな金銭で食いつないでいた。
風太郎の父は既に蒸発。母・久仁子は、病気のため布団の上からほとんど起き上がることが出来ずにいた。しかし、金欠のため医者からも見放されてしまう。
誰からも相手にされない風太郎だが、ただ一人、隣に住む青年だけが風太郎達を庇っていた。
裏表のないこの好青年は、今にも崩れそうな蒲郡家の生活を好意で下支えし、風太郎たちの心の支えとなっていた。
ところがある日、風太郎の日常が一変する。
久仁子の体調が急激に悪化し、危篤状態に陥ったのだ。
隣の青年は町中を走り回って医者を探すのだが、診てもお金を払ってもらえないことを知っている医者たちは診察を拒否。
ついに久仁子は、風太郎の見ている前で帰らぬ人となってしまう。
母親の墓標を目の前にして風太郎は思う。
「お金さえあれば母ちゃんは死ななかった」
その後風太郎は、放置されている車の中から札束の入ったバックを盗む。
その様子を見ていた青年は、「どんなに欲しくても人のものを盗ってはいけない」と風太郎を諫めようとする。
次の瞬間、なんと風太郎は青年の後頭部をシャベルで殴り殺してしまう。
そして風太郎は、青年を土に埋めて証拠隠滅を謀る。
風太郎は思う。
「銭のためににいちゃんを殺した。これからは銭のためだけに生きる。」
今後の展開
ということで、修羅の道を歩むことを決めた風太郎。
この後は、風太郎のグウ畜エピソードがこれでもかと言わんばかりに描かれていきます。
とにもかくにも、自分に都合の悪い人間を次々に殺害しながら、風太郎は大金持ちへと成り上がっていくんですね。
そして、この漫画の最大の見せ場は、なんといってもラストシーンでしょう。
ある日、富・名声・女など欲しいものすべてを手に入れた風太郎は、自分の人生を振り返ります。
自分の人生は果たして幸せだったのか?自分にとっての本当の幸せとは何なのか?
そして、風太郎が最後にとった意外過ぎる行動とは…?
とにかく、全体的に衝撃的な漫画です。
一度見たら、二度と忘れることは無いでしょう。
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