『殺人オークション』の作品紹介
| 連載 | ２０１９年～２０２１年（電子コミック） |
| 単行本 | 全４巻（完結） |
| ジャンル | サスペンスホラー |
| 作者 | 秋吉宣宏、八頭 道尾 |
『殺人オークション』は、２０１９年～２０２１年、電子コミックにて連載されたサスペンスホラー漫画です。
この漫画は、無料の小説投稿サイト「エブリスタ」にて、秋トンボさんが投稿した小説「スナッフオークション」が元ネタとなっています。
なお、この小説は、登録不要且つ無料で読むことができます。
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『殺人オークション』のみどころ
『殺人オークション』の一番のみどころは、”殺人方法へのこだわり”です。
題名に「オークション」と付くだけあって、この漫画の世界では、”あるもの”が競売にかけられます。
その”あるもの”というのが、「人を殺す方法」なのです。
とある闇サイトでは、殺人オークションが行われている。競売に競り勝った者だけがターゲットの殺し方を自由に決めることができる。
というなんともぶっ飛んだ世界観をこの漫画は持っているのです。
そして、オークション参加者たちは、そんな超危険な闇サイトで数千万円、数億円をかけてくるくらいのサイコパスばかり。超マニアックな殺し方ばかりをリクエストしてくるのです。
例えば、一番最初の被害者・百瀬愛奈。彼女はなんと、生きながらにしてバーナーで顔面を焼かれるという超グロテスクな死に方をしています。
読者は、読み始めて３０ページも満たない時点で最初の衝撃を味わうでしょう。
その他にも、
全身に数百本もの〇を打たれる
生きたまま〇に食われる
などなど、目を覆いたくなるような衝撃シーンの連続。
以前、このブログでも紹介した漫画「リバーシブルマン」に勝るとも劣らないグロテスクっぷりです。
そして、ストーリーは全般的にはミステリー調。
殺人オークションが行われるこの闇サイトの運営者は一体誰なのか？そもそも、なぜこんなことが出来るのか？そして、ターゲットにされる人間に浮かび上がる共通点とは？
刑事である佐伯と中村は、これらの謎に迫っていくのです。
話が進むにつれて少しずつ謎が解き明かされるという、ミステリーの王道を行くストーリー。
小説を基にして作られたというだけあって、全体的にまとまっていますね。
そして最後は、「なぜ人は人を殺してはいけないのか？」という非常に難しい問題にまで、この漫画は切り込んでいきます。
さらに、全４巻という読破しやすい長さにまとまっていて非常に良好。
ミステリー系の漫画って、長すぎると疲れてきて後半ダレてくるのですが、この漫画は全く飽きずに一気に読むことができます。
ミステリー好きなあなた、そして「マニアックな殺され方をぜひ見てみたい！」というサイコパスなあなたも、是非とも読んでみてください。
『殺人オークション』の登場人物
佐伯冬美
本作の主人公。警視庁捜査一課に所属する刑事。階級は、警部補。
捜査官としての腕は一流で、警視総監からも一目置かれる程。
相手の嘘を見破ることができるという特殊能力を持つ。
中村
千川署に所属する若き刑事。今回の連続殺人事件捜査において、佐伯とコンビを組むことになった。
考えるよりは身体が先に動くタイプで、直情型。
佐伯蒼葉
冬美の弟。冬美と同居している。
重度の引きこもりで、数年来部屋から出ようとしない。
二見和也
株式会社「シャージアン」の社長であり、殺人オークションにおける最初の落札者。
表の顔と裏の顔のギャップが凄い。
宗谷
草食系の若者。世の中をやや穿った目で見ている。
親友の田辺が「殺人オークション」に首を突っ込んで殺されたことから、自分も殺されるのではないかと考え、警察の取り調べでも知らぬ存ぜぬを決め込む。
田辺圭
オタク。宗谷とは親友。
殺人オークションの謎に首を突っ込み、二見に殺される。
『殺人オークション』のストーリー（細部）
新宿区のとある公園で、女性の変死体が発見される。
なんとこの女性は、生きたままバーナーで顔面を〇かれていたであろうことが推察された。
この事件を担当するのは、警視庁の腕利き刑事である佐伯と、コンビを組むのは千川署の中村だ。
このあまりにも残忍な殺人事件に、世間からは大きな注目を集めていた。
この事件は、闇サイトで行われる「殺人オークション」が関与していた。このオークションでは、”殺害の方法”が競売にかけられており、落札したものはターゲットの殺害方法を自由に決めることができるのだ。
この女性はまさに、殺人オークションにかけられて殺害されたのだった。
その頃田辺は、最近世間を賑わせている殺人オークションに興味を持ち始めた。
なんとこのサイトは、以前田辺が人から依頼されて作ったサイトだったことが判明した。
「一体どうしよう…」
狼狽する田辺を尻目に、第２回目のオークションが開始されるのだった。
以後の展開
この後も、順調（？）にオークションが続いていき、被害者はどんどん増えていきます。
そして、殺され方もどんどんマニアックに…
さらに、なんと年端もいかない少女がターゲットとされてしまいます。
佐伯と中村は、必死に事件捜査を進める中で、ターゲットに選ばれる人間のとある共通点に気付き始めます。
そして、田辺が死んで以来固く口を閉ざしている宗谷。宗谷は、田辺から引き継ぐ形で、この事件に関する重要な情報を握っているのです。
佐伯と中村は、なんとかして宗谷から供述を引き出そうとするのですが…
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