「肉」の作品紹介
作成 | 2013年 |
ジャンル | ホラー(R18) |
監督 | ジム・ミックル |
キャスト | ビル・セイジ、アンビル・チルダース、ジュリア・ガーナー、 ケリー・マクギリス、オデイア・ラッシュ |
『肉』のココがヤバい
この映画は、余りにもグロテスク且つ不謹慎な内容ということで、映画祭で試写された際にはバタバタと失神者が出た、という超問題作なのです。
タイトルが『肉』ということで、勘の鋭い方であれば察しが付くと思いますが、これはカニバリズムがメインテーマの映画。
カニバリズムとは、人間が人間の肉を食する習慣のことを言う。いわば、共食いである。
人類の歴史上、カニバリズムは度々おこなわれてきたが、それは極度の飢餓状態など緊急避難的な行為がほとんどだった。
しかし、中にはまるで快楽殺人者のように、或いは一部の呪術的宗教を基にカニバリズムが行われた例が散見されている。
15世紀、妻や子供たちと共に旅人を殺害してはその肉を食していたというソニー・ビーンは、カルト界隈ではあまりにも有名。
この映画の冒頭では、主人公であるフランクの妻がパーキンソン病に侵されるというシーンがあります。
パーキンソン病とは指定難病の一つで、体が動かしにくくなったり、震えたりするなどの運動に関わる症状が出る病気です。
このパーキンソン病ですが、まだまだ謎多き病気ではあるものの、脳内に異常タンパク質である「プリオン」が生成されることにより罹患するとされています。
そしてこのプリオンという物質、なんと「共食い」によっても体内に生成される代物であるということです。
つまりフランクの妻も、人肉を食していたという可能性が高いということが分かります。
映画の全体としては、ミステリーホラーの王道を行く感じで普通に面白いです。
身近な人間が死んでいく。一体誰が殺したのか?
しかも、殺され方が異常。ひょっとして食べられたんじゃないか?
という、ひりひりとした恐怖を味わうことができます。
そして、この映画の一番の問題シーンはラストの5分間。
「まさか!?」と思わせるようなどんでん返しも伴い、人道的にも宗教的にもかなりヤバい行為が行われます。
試写会で失神者が続出したというのも納得できます。
怖いもの見たさで見るのは自由ですが、トラウマになっても本ブログでは責任を取りません。あくまで自己責任でお願いします。
以下、ネタバレの内容が含まれますので、まだ映画をご覧になっていない方は注意してください。また、一部で過激な表現を使用していますので、苦手な方は閲覧を御遠慮下さい。
「肉」のストーリー
時計職人フランクは、風変わりな父親だった。”とある儀式”のため、二人の娘を強制的に断食させていた。
ある日フランクの妻が、持病のパーキンソン病が基で死亡したときでも、フランクは「ママは死んだけどやるぞ!」と”とある儀式”に向けて二人の娘たちを鼓舞していた。
なぜこの後に及んで断食などしなければいけないのか?二人の娘は、そんなフランクの理不尽な行動に困惑していた。
フランクが意気込む”とある儀式”とは一体何なのか?
そこからさらに、町娘を誘拐してきては地下室に幽閉するなどフランクの奇行は激しくなるばかりだ。
ある日フランクは、長女のアイリスに先祖代々受け継がれてきたという日記を渡す。この日記は、最近までは母親が書いていたものだったが、死亡したため娘のアイリスに所有権が渡ったのだ。
アイリスが恐る恐るその日記に目を通して見ると、そこには、パーカー家に伝わる恐ろしい歴史が綴られていたのだった。
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