「黒い太陽 恐怖の細菌部隊731」作品紹介
製作 | 1988年 |
ジャンル | 戦争(ホラー) |
監督 | 牟文遠 |
キャスト | 呉代堯、田介夫、王潤身 |
参考サイトにおいて、クソ映画おすすめランキング第29位にランクインしたのは『黒い太陽 恐怖の細菌部隊731』。
この映画は、森村誠一が著した『悪魔の飽食』という本を基に作られており、最強にして最悪の抗日映画としても知られています。
日本をネガキャンすることだけが目的となっております。
そもそも731部隊とは?
ストーリーに入る前に、まずは731部隊のことについておさらいしておきます。
731部隊とは、第二次世界大戦中に実在したとされ、満州を主な活動拠点としていた旧日本陸軍隷下の研究機関です。
前線で戦う兵士の感染予防に関する研究を進める傍ら、生物兵器や細菌兵器の研究も行われていたとされています。
戦後、中国側は「731部隊は、被験者達を『マルタ』と呼び、非人道的な人体実験を繰り返し3000人以上の人間を殺した」と主張しはじめました。
『マルタ』とは『丸太』のことで、「人間ではなく木材なのだから何をしても良い」という意味が込められていた。と、中国は主張しています。
人体実験は苛烈を極めて、まるでヒトラーの行ったアウシュビッツでのユダヤ人虐殺に勝るとも劣らない内容である。と、中国は主張しています。
しかし、実際のところ人体実験を行なったという明確な証拠は無く、人体実験の存否について、現在でも論争が続いています。
この手の話については、俗に言う『南京大虐殺』や『慰安婦問題』と同じで、故意的に捏造或いは話がかなり盛られている可能性があり、「日本を貶めるためのプロパガンダである」と主張する方も多くいます。
「黒い太陽 恐怖の細菌部隊731」のヤバいところ
ストーリーがめちゃくちゃ
残虐非道な人体実験を繰り返す731部隊。彼らは、さらなる実験台を求めて、敵国である中国人、ロシア人の兵隊、そして占領下にある朝鮮人を無作為に借り出し、おびただしい死体の山を築いていった…
というお話なのですが。
日本の兵隊がひたすら人間を虐待・虐殺しまくるといった内容で、まるで当時の日本人が鬼か悪魔であるかのように描かれています。
なんの予備知識もなくこんな映画を見せられたら、間違いなく日本のことを嫌いになってしまうでしょう。
本物の〇〇を使って撮影
この映画では、本物の〇〇を使った解剖シーンなどがあります。
作成国が中国ということで、国家が容認すればなんでもありということなのでしょうか?
それにしても、さすがにこれは・・・コンプライアンス上問題ありでしょ!?
現代ではまるで考えられない撮影方法ですね。
キャストが全員中国人、中国語
登場するキャストは全員中国人で、登場する日本の兵隊のはずなのに流暢に中国語を話すなど、なんだかよくわからない仕様となっています。
そこはせめて、日本語にしようよ・・・
あ、募集したけど日本の俳優さんから拒否されたのかな?
グロい・・・・とにかくグロい
とにかくグロテスクなシーンの連続で、見ていて気持ち悪くなってくる映画です(;’∀’)
なお、本作の主なグロシーンについて、下のようにまとめてみました。グロテスク耐性の無い方は絶対に読まないでください!
・マルタの〇を-196℃で冷却し、ナイフで切り〇む、ハンマーで〇を叩き落とす。また、冷却後100℃の熱湯に〇を入れ、〇と〇を削ぎ落とす。
・〇〇〇をマルタに直接注射し、タヒぬまでに何秒かかるかを計測する。
・マルタの口に麻酔をあて、眠ったところで生きたまま○○し、〇〇を抜き取る。
・大勢のマルタを狭いテントに押し込み、〇〇〇の流行スピードを測る。
・スイカに〇を盛り、強引にマルタに食べさせタヒぬまでの時間を計測する。
・マルタを数人縦に並べ、〇〇〇した時に何人貫通するかを計測する。
・〇〇〇で切った場合、タヒぬまでにかかる時間を計測する。
・死亡した丸太は、斧で小さく〇り刻み、焼却炉で焼却する。
「黒い太陽 恐怖の細菌部隊731」の考察及び感想
読んでいただいてわかるとおり、日本軍をひたすら悪役と見なして作成された映画でした。途中、ちょいちょい入ってくる人体実験の様子が、妙にグロテスクで気持ち悪くなってきます。
とにかく、日本人役が中国語を喋っているのも変だし、愛子の和服が全然似合わないし、ちょいちょい挿入される軍歌もなんだか不自然だし・・・
そして、途中会議の場で登場する謎の女。結局正体が明らかにされないまま終わりましたが、恐らく、日本政府から派遣された幹部なのではないかと思われます。
作中の日本政府は、過去の過ちを省みることなく再び細菌兵器の使用に踏み切ろうとしおり、731部隊の協力を得ようとしましたが、佐川が非協力的な態度を示したため最後には暗殺したものと考えられます。
さすが、クソ映画ランキングにランクインするだけのことはあるなーといった感じです。
スプラッター映画がお好きな方だったら、ある程度楽しんで観れるかもしれません。
それにしても、私はこの映画を見て思うことがあるのです。「やっぱり、731部隊は非道な人体実験なんかやっていなかったんじゃないか?」と。
この映画で行われた、目を覆いたくなるほどの残虐な人体実験の数々。このあまりにも残酷すぎる発想は、日本人には絶対に思いつくことができないと考えるからです。
凍らせた〇を切り刻んだり熱湯をかけたりなんて、あまりにも猟奇的すぎる。いくら戦争中とはいえ、武士道を重んじ、軍律が世界一厳しいと言われる日本軍でそんなことが行われていたとは到底思えません。
じゃあ、このあまりにも猟奇的すぎる発想はどこから来たのか?恐らく、中国です。中国の歴史を見てみると、人を殺すことに関しては残酷度のレベルが日本と違います。
例として、中国で実際に行われてきた凌遅刑という恐ろしい処刑方法を紹介します。
それが、凌遅刑です。
凌遅刑は、長い時間をかけて罪人の〇や〇を少しずつ刃物で切り刻んでいくという恐ろしいものです。「すぐに〇してしまうのでは生ぬるい」という発想から生まれたもので、人間を苦しめることだけに焦点を置いた恐ろしい処刑方法です。
五代十国時代(907- 960)から採用されてきたこの凌遅刑、余りにも残酷だということで当然今では廃止されていますが、廃止が決まったのは1905年のこと。
一方、過去の日本にももちろん残酷な処刑方法があるにはありましたが、残酷すぎるものは、処刑人になりたがる人がいないなどの問題があってだいたい廃止。明治12年(1879年)には「残酷すぎる」という理由で斬首刑も廃止され、現在でも行われている絞首刑のみが採用されるに至ったのです。
このような国民性の違いから考えても、731部隊の行ってきた所業は、日本人を悪党に仕立て上げるために中国人が頭をひねって考え出したフィクションではないか?(これはあくまで私の意見です)
あの優しかった私のおじいちゃんたち世代が、あんなことをするとは到底思えません。
とはいえ、正確な検証がされているわけでもないので、実際のところはどうだったかは当事者以外誰にも分りません。
みなさんはどう思いますか?この映画を見て(おススメできませんが…)、感じるところがあればコメントください。
「黒い太陽 恐怖の細菌部隊731」のストーリー(ネタバレ注意)
集結する元731部隊の隊員
731部隊の生き残りである佐川元大佐は、人力車に乗り、とある西洋風の館に向かっていました。本日そこでは、731部隊の生き残り達が集結するということで、佐川も呼ばれていたのです。
佐川をもてなす和服を着た中国人がなんか不自然ですが、とにかくそこにみんな集まり、乾杯が始まります。
ここで謎の女性が登場します。その女性は、自分の正体を明かすことなく、「我が国には細菌兵器が必要、協力してくれ」と唐突に言い始めます。
この話を聞いた佐川は、戦中、731部隊で起こったある出来事について語り始めます。
(以下、佐川の回想)
飯田太郎と愛子
医者である飯田太郎は、ついに戦争に駆り出されることになりました。飯田は、和装が全然似合ってない恋人・愛子と惜別の別れです。
「これは坂本の仕業に違いない」と飯田は言います。
どうやら、飯田が徴兵された背景には、坂本という男が一枚噛んでいるようです。
その後飯田は、汽車に乗せられて、中国大陸を移動します。そうして配属された先は、日本陸軍隷下の第731部隊でした。
(どうでもいいけど、飯田を含めキャスト全員が普通に中国語でしゃべっているくせに、返事をする時だけ「はいっ」って日本語なるのが不自然でたまらないんだが・・・)
配属後、第731部隊の隊長である石井四郎から、「日本が戦争に勝つには細菌兵器が必要である」「実験は人間を使い、主に中国人、朝鮮人、モンゴル人を使う」と説明がされます。
この日から、飯田にとって悪夢のような日々が始まるのです。
本物の遺体を使った解剖シーン
ここで、人体の解剖シーンが始まりますが、登場した遺体が、まるで作り物とは思えないほどリアルな作り。
キャストたちは、その遺体にメスを入れて切り開き、内蔵を取り出していくのですが、ちょっとリアルすぎる・・・
当時にCGがあったとも思えないし、人形にしては出来すぎている・・・
「おかしいな?」と思って調べてみると、このシーンはなんと本物の遺体を使って撮影されていたということが判明しました。
こ、こんなの、現在では100%コンプライアンス違反です。いくらなんでも、本物の死体を持ってきて解剖するなんてやりすぎです。グロテスクすぎます。
内蔵をカラにしたあとも、手足をノコギリで〇り落とし、結局は標本にしてしまいました。
それからも、人体実験は続けられます。
そして、731部隊のあまりの残虐非道な行いに、飯田は「ここは悪魔の楽園だ」と嘆きます。
愛子への手紙
その後飯田は、和服が全然似合わない愛子に向けて、恋文をしたためます。しかし、731部隊の厳しい規律により、日本に手紙を出すことすらできません。
そこで親友の林田が、「俺は明日外出任務だから、手紙を投函してきてやる」と言い、飯田が書いた手紙をこっそり投函します。
陶器爆弾
石井四郎は、陶器の酒瓶が地面に落ちて割れたことをきっかけに、陶器の中にペスト菌をいれて空から爆弾のように落とすという「陶器爆弾」を思いつきます。
石井は、731部隊全員の前で、この陶器爆弾の発案をドヤ顔で演説し、兵隊たちは「天皇万歳」と言い始めるのですが、その様子がまるでナチス式敬礼の「アイル・ヒットラー」にそっくりです。
どうも日本をナチスと同類にしたいという意図が見え隠れしますね。
実験の失敗
陶器爆弾は、さっそく実験にうつされます。十数人のマルタが原っぱに縛り付けられ、林田が操縦する飛行機から、ペスト菌が満載された陶器が落とされます。
マルタ達は、たちどころにペストに犯され、顔に斑点が出来ます。てか、ペストってそんなに早く感染するの?
しかし、ここでトラブルが起こります。航空機の中で誤って陶器を割ってしまい、林田を除く隊員がペストに感染してしまったのです。
石井は、林田以外の隊員をその場で銃殺するよう命令します。
見つかった手紙
その夜、隊員たちは急に呼び出され、廊下に集合させられます。林田が投函した飯田の手紙が、日本の届く前に上官に見つかり、その上官は激おこプンプン丸状態になっています。
上官は、手紙の書き主が飯田と知ると、飯田をビンタで滅多打ちにします。さらに、投函した林田を同じくビンタで滅多打ちにします。
日常行われる非人道的な人体実験に加え、手紙も満足に書けず、飯田はその場で涙を流してしまいます。
坂本と愛子
そのころ日本では、飯田がいなくなったことをいいことに、坂本は愛子のケツを追い回していました。しかし、愛子は飯田のことが好きなので、坂本に全くなびきません。
そこで坂本は、「飯田は戦死した」と嘘を言います(愛子はショックを受ける)。
その後、愛子の父親は、坂本に「愛子に近づかないでくれ」とお願いすることになります。
実は愛子の父親は、坂本が経営する病院で働く職員であり、実質的には坂本の部下にあたるのです。愛子の父は、これがきっかけで病院を追い出されることになります。
親友・林田の死
731部隊では、飯田たちが配属後初めての外出許可が出ます(しかし、白い旗が見える範囲という、まるで5歳児並みの行動範囲)。
飯田は、地元住民を捕まえて、懲りもせずに日本への手紙を出してくれるようお願いをします。
と、ここで林田が地元住民に襲われて死亡します(一瞬、カンフー映画みたいになります)。731部隊の所業が、どれだけ地元住民の恨みを買っていたかがわかるエピソード、ということなのでしょう。
憲兵に捕まる
日本では、坂本の病院を追い出された愛子の父が、名前を偽りながら小さな治療所を経営していました。しかし、そこで急に憲兵が踏み込んできて、「反日勢力と結託している」という疑いがかけられ、どこかへ連れて行かれてしまいます。
どこに連れて行かれるのかは・・・、だいたい察しがつきますよね。そうです、マルタとして満州に送られるのです。
黙って見ていられない愛子とひったくりの子供(愛子の父に恩義を感じていた)の二人は、後を追うために、憲兵にわざとちょっかいを出して捕まり、同じく満州に送られることになりました。
(てか、マルタは憲兵が捕まえて満州に送っていたということなのか?)
マルタの反乱
そのころ愛子の父親は、731部隊に送られたのですが、部隊長である石井四郎と大学が同期だったということで、マルタにはされず、細菌室で働くことになりました。
そこで、自分の娘である愛子がマルタとして731部隊に送られたことを知ります。しかし、同時にペストに感染し、死亡してしまうのです。
愛子は、マルタとして実験室に移送されそうになるのですが、そこで偶然飯田と出会います。
愛子を見つけた瞬間、飯田は何をトチ狂ったのか、愛子を連行している兵士を撃ち殺し「一緒に逃げよう」と言い出すのです。そして、マルタが閉じ込められている部屋の鍵をすべて開放してしまうのです。
飯田、愛子、ひったくりの子供、そして解放されたマルタたちは、日本兵たちをなぎ倒し、銃を奪いながら脱走を図るのですが、マシンガンを並べて待ち構えていた本隊に全員殺されてしまいます。
最後の最後で、満身創痍の飯田が銃を持って立ち向かいますが、日本刀でクビを切られて絶命します。
回想後は・・・
ここまでが、佐川元大佐の回想でした。佐川は、回想が終わると「話は終わりだ」と吐き捨て、その場から立ち去ります。
しかし、佐川が帰路に着く途中、何者かによって銃殺されてしまいます。
ここで、茶番731部隊を巡る悲しい物語は終わりを告げるのでした。
1分で振り返るストーリーまとめ(忙しい人向け)
忙しい人向けに、本作のストーリーを1分で把握できるようにまとめてみました。
✔ 医者の飯田太郎は、恋人の愛子に別れを告げ、731部隊で勤務することとなった。
✔ 731部隊では、極悪非道な人体実験を繰り返すとんでもない部隊だった。
✔ ある日、愛子とその父親が、人体実験の被検体として731部隊に送られる。
✔ 愛子の父は死亡。飯田太郎は、愛子を連れて脱出しようとする。
✔ しかし、脱出は失敗。愛子は撃ち殺され、飯田太郎は切り殺される。
✔ 佐川元大佐は、ここまで回想をした後に帰ろうとするが、何者かによって暗殺される。
興味が湧いた方は、是非ともストーリー(細部)も読んでみてくださいね!!
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