【考察】「八仙飯店之人肉饅頭」(ネタバレ)あまりにも残酷且つ暴力的すぎて、日本では劇場上映禁止!

問題作、衝撃作、上映禁止等

「八仙飯店の人肉饅頭」の作品紹介

製作 1993年
ジャンル ホラー(R18)
監督 ハーマン・ヤオ
キャスト アンソニー・ウォン、ダニー・リー、シン・フイウォン、ラウ・スーミン、パクマン・ウォン

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「八仙飯店の人肉饅頭」のココがヤバい

さて、この事件をモチーフにして作られた八仙飯店之人肉饅頭ですが、暴力的・残酷表現がかなり多い映画です

特に、狂気の犯罪者であるウォンが小さな子供をナタでズバズバ殺していくシーンは、見るに堪えないほど狂気に満ちており、「倫理規定に抵触する」という理由から日本では劇場公開が許可されませんでした。

 

ただ、内容自体はとても面白い映画です。警察官たちが、徐々に証拠を掴みながらウォンを追い詰めていくストーリー構成となっていますが、純粋に先が気になってしまい、最後までハラハラドキドキしながら見ることができました。

終盤の、ウォンが自らの犯行を自白するシーンは、なんとも圧巻です。

 

さて、この映画ではグロテスクなシーンが度々登場します。

人肉饅頭にされた一人目の被害者、陰部に割り箸を突っ込まれて絶命した女性従業員、そして一家皆殺しにされたチェン一家。遺体の解体シーンも結構リアルで、見ていると気持ち悪くなります。

それにしても、多少の脚色はあるにせよ、こんな事件が実際にあったというところに驚愕です。

 

ということで、元ネタとなった事件をおさらいしてみましょう。

元ネタの実事件『八仙飯店一家殺害事件』

1985年にマカオで発生した、中華料理店『八仙飯店』のオーナーを含む家族9人、料理人1人の計10人が殺害された事件。

犯人の黄志恒は、逮捕後、事件の細部を自白する前に留置場内にて自殺をしてしまう。

その後警察は、被害者10名の遺体を懸命に捜索するものの、全員の遺体を発見できなかった。

このことから、「黄志恒は、被害者の肉を饅頭にして客に提供していたのではないか?」という噂がたつようになった。

実際の八仙飯店の様子

どうも、状況証拠的に、被害者達は饅頭にされてしまった説が一番濃厚のようですね…

なんとも恐ろしい事件です(*_*;

 

そもそも、人肉とはどういう味がするのだろうか?という悪魔的な疑問が湧いて来たので、少し調べてみました。

 

どうも人肉は、「豚肉と子牛の中間のような味がする」と言われているようです。

うーん、その味だったら肉まんに混ぜられても気づかないかも…

さらに調べていると、人肉の味を知りたくて自分の足を食ったグレッグ・フット氏という、なかなかサイコパスな英国人を発見。

フット氏によると、人肉は牛肉にも似た触感があり、大変美味しく食したそうです。

 

冒頭でも書きましたが、確かにグロテスクではあるものの、映画自体はハラハラドキドキして本当に面白い作りだと思います。デコボコ4人組のキャラも、どことなく愛しく感じてしまいます。

グロ耐性がある人であれば、是非オススメしたい映画です。

「八仙飯店の人肉饅頭」のストーリー(ネタバレ注意)

お金で揉める二人の男

ここは、香港にある雀荘。二人の男が、お金の事で揉めているようです。

すると、片方の男が、突然もうひとりの男に椅子で殴りかかります。殴られた方の男は床に倒れ込みますが、殴ったほうの男は、さらに追い討ちをかけるかのようにガソリンをかけ、生きたまま焼き殺してしまいます。

この男が、本作の主人公『ウォン』です。ウォンは、この犯罪の事実を隠蔽するため、名前を身分を偽り、マカオに逃亡することになります。

砂浜に打ち上げられた人間の手足

ウォンが香港から逃亡した8年後、マカオのとある砂浜では、袋に詰められた人間の手足が打ち上がるという衝撃的な事件が発生しました。

発見された手足は、刃物のようなもので綺麗に切断されており、腐敗していたためものすごい匂いを発しています。

 

現地の警察は、早速捜査に乗り出します。現場に到着したのは、本事件の指揮を執るリー部長と、その部下である凸凹4人組の刑事たち。仲が悪いようで、実はしっかり団結しているこの4人の刑事たち、この映画でも、なかなかいい味を出してくれます。

リー部長は、「遺体を調べろ」と指示しますが、4人の部下は誰もやりたがりません。結局、一番新人の女性刑事アボーがその役をやることになります。(アボーは、リー部長に密かに好意を寄せており、部長に褒められたい一心で作業するのです)

八仙飯店

一方、次の舞台は八仙飯店。店主であるウォンは、豚の解体に余念がありません。従業員は、レジを担当する女性のみ、圧倒的に人手が足りません。

そこに、「従業員募集」の仮紙を見た男性が応募してきました。ウォンは、その男性の肉のさばき方を見るやいなや、即採用します。

 

ウォンは、店を二人に任せて出かけようとしますが、ここで郵便が届きます。この手紙の宛名は『チェン』です。

しかしウォンは、この手紙を自分が受け取り、そのまま破り捨ててしまいます。『チェン』とは、一体誰なのでしょうか?

指紋の一致

アボーは、回収した手足から指紋を採取するよう命じられていました。

回収した手足は、かなり腐乱が進んでいるので、指紋を取ろうとしても、指が削げ落ちたりなど一筋縄にはいきません。しかしアボーは、なんとか指紋を採取し、鑑識係りに鑑定を依頼するところまで行き着きました。

すると、採取した指紋のうちの一つが過去のデータと一致し、身元を特定することができたのです。

 

特定されたのは、チェン・ライジャンという男で、凸凹4人組は、チェンが住んでいるところ(八仙飯店)へ向かい、捜査することになりました。

先程、ウォンの元に届いた手紙の宛名は『チェン』です。これは何かしら関連性がありそうですね。

新たな被害者

ウォンは、八仙飯店を経営する傍ら、夜は仲間を呼んで麻雀を行っていました。一見して勝ちまくっているように見えるウォンですが、実はイカサマ麻雀をやっていたのです。

さらに、新しく来た男性従業員に、イカサマの現場を見られてしまいます。

新しく来た従業員は、レジ係りの女性に、ウォンのイカサマ麻雀のことをバラしてしまいます。しかし、その会話をウォンに聞かれてしまうのです。

 

ウォンはその日の夜、新しく来た従業員のことを殴り殺してしまいます。さらにウォンは、その遺体をまるで豚にように解体します。

内蔵を取り出して熱湯で茹で、肉を切り取ってミンチにし、骨はゴミ袋に入れてゴミに出します。そして、ミンチにした肉は、そのまま饅頭にしてしまうのです。

八仙飯店での捜査

デコボコ4人組の内3人の刑事は、八仙飯店に到着します。

「チェンのことを知らないか」と聞く刑事たちですが、ウォンは「チェンは前の店主で、どこか遠くへ移住した。自分はチェンから店を引き継いだ」と言い張ります。

3人の刑事は、さらにレジ係りの女性従業員にも話を聞きます。この女性従業員は、以前から『チェン』という名前宛の手紙が届くということを喋ろうとしますが、そこはウォンがうまく間に入って誤魔化します。

 

さらにウォンは、饅頭(人肉入り)を3人の刑事に振る舞います。刑事達は、人肉が入っているとはつゆ知らず、「うまいうまい」と饅頭を食べ、お土産まで持って帰ります。

お土産を持って帰った刑事たちは、喜んで人肉饅頭をみんなで頬張ります。

 

人肉饅頭を一通り堪能したあと、リー部長から「八仙飯店はこの事件に関係しているから、さらに捜査する」という捜査方針が出されます。

更なる被害者

刑事たちが訪れた日の夜、女性従業員はウォンに「田舎の母が病気になったから、店を辞めたい」と申し出ます。

この女性従業員は、ウォンからセクハラ的な行為を日常受けていたことに加えて、今回の警察の騒ぎもあり、店を辞めることとしたのです。

 

しかしウォンは、その申し出を受けて激怒します。さらに、警察からの事情聴取に対し、手紙の宛名のことについてバラしたことについて叱責します。

さらに、女性従業員の胸ぐらを掴んで吊るし上げると、口の中に下着を突っ込んで喋れなくさせ、殴る蹴るの暴行を加えます。ここのシーンでは、本来映ってはいけないような部分が普通に露出しています(おいモザイク、仕事しろ!)。

そしてウォンは、女性従業員が抵抗できなくなるくらい弱らせると、ズボンを脱いでレ〇プします。

 

レ〇プが終わるとウォンは、割り箸(30本くらい)を片手で鷲掴みにし、女性従業員の○○に一気に突き刺します。女性従業員は、それが原因でそのまま死亡します。

リー部長の取り調べ

警察では、今度はリー部長が自ら八仙飯店に赴き、事情聴取をするという方針になりました。

実際にリー部長がウォンの話を聞くと、ウォンはしどろもどろ。部屋にはチェンとその家族の写真が残っていたり、自分の今日のことを覚えていなかったり、ちぐはぐな問答に終始します。

この様子を見てリー部長は、ウォンが犯人であるという確信を深めるのでした。

 

その夜、デコボコ4人組は、八仙飯店へ張り込みをします。すると、ウォンがついに動き始めます。

ウォンは、何かをゴミに捨てると、そこまま空港に向かいました。リー部長は、捨てたゴミの中身を確認するよう2人の部下に指示すると、自分は残りの部下を率いてウォンの後を追います。

ウォンが空港で出国の手続きをしている途中、リー部長を始めとする警察が現場に突入し、ウォンはついにお縄についたのです。

回収したゴミの中身は、チェンとのその家族の身分証とパスポートなどが入っており、ウォンが以前から「チェンは移住した」と主張していた内容が、完全に嘘だということが証明されたのです。

警察側の鬼畜すぎる対応

ウォンはもちろん犯行を否認するのですが、それに対し警察は、なかなか鬼畜な対応をします。

取り調べで警察官がウォンに暴力をふるってしまうと、マスコミに取り上げられて問題になってしまうので、ウォンを懲らしめるため、敢えてチェンの弟(殺人罪で服役中)と同じ刑務所・同じ部屋に入れてしまうのです。

さらに、予め看守や囚人達と予め示し合わせるという徹底ぶり。

 

案の定、ウォンは刑務所に入所すると、チェンの弟を始めとする囚人たち全員からフルボッコにされます。看守も見て見ぬふりです(なんちゅー国だ)。

それから毎日、チェンの弟から暴力を受けるウォンですが、ある日、手首を切って自殺を図ります。

ウォンは一命を取り留め、刑務所ではなく病院に入院することになりました。

ウォンへの尋問

病院に移り、チェンの弟の暴力から逃れることができたウォンでしたが、今度は看護師を人質に取って脱出を図るなど、全く手がつけられなくなります。

そこで警察は、強硬手段に出ます。

 

ウォンに一日3本の興奮剤を打ち、4人の刑事が交代で間隙を空けることなくぶっ続けで取り調べを行い、全く睡眠時間を取らせないで精神的に追い込むという手法を取ります。

(ちなみに、このやり方を今の日本でやろうとしたら完全に違法です)

 

さすがのウォンも、このやり方は効いたらしく、最後はついに自白を始めます。

ウォンの自白

ウォンは当時、八仙飯店を経営するチェンの従業員でした。チェンの店では、昼間の営業終了後、常連を集めての麻雀が日常的に行われていました。

ウォンはイカサマ麻雀を行い、その場ではたいそうな金額を稼いでいました。

 

しかし、イカサマをよしとしないチェンは、ウォンが勝ち始めるとすぐに客を返してしまうのです。従ってウォンは、麻雀の勝ち金を受け取ることができていませんでした。

 

ウォンは、「これまでの勝ち金を払ってくれ」とチェンに申し出ますが、「イカサマで勝った金は払わない」とチェンは突っぱねます。

ここでウォンは激怒し、チェンに殴りかかります。さらに、チェンとその家族の計9名全員を縛りつけます。

そして、まずはチェンの目の前で男の子のクビを切って殺し、さらに妻のクビを切って殺します。

怒りと悲しみに震えるチェンでしたが、今度はそのチェンを殺害。

残された子供たちも、一人づつナタでクビを切って殺害していきます。(幼稚園児くらいの小さな子供ですが、首がぴょーんと飛んでいくという見るに堪えないシーンもあります)

 

日本の倫理規定に引っかかったのは、このシーンのようです。確かに、小さい子供に対して容赦がなさすぎて、これは問題になるのも納得です。

 

家族9人全員を殺し終えたウォンは、体をすべてバラバラにして、海に捨てたのでした。映画冒頭、砂浜に打ち上げられた手足は、チェン一家のものだったのです。

 

事件の内容を自白する中で、ウォンは、人肉饅頭を作って刑事たちに食べさせたことも告白し、刑事たちはその場でたちまち嘔吐します。

ウォンの最期

ウォンの自白が終わると、警察は本格的にウォンを起訴する準備を始めます。

マカオでは死刑が認められていないため、起訴されれば実刑判決は確実です。そうなれば、ウォンは毎日、刑務所内でフルボッコにされる可能性があるのです。

 

その現実に悲観したウォンは、警察が起訴する前に、一瞬の隙をついて自殺してしまうのです。

 

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