【考察】『ソドムの市』(ネタバレ)禁断の映画と聞いていたけど、観てみたら想像以上にに禁断だった。

問題作、衝撃作、上映禁止等

作品紹介

制作 1975年
ジャンル 企画物AV人間ドラマ
監督 ピエル・パオロ・パゾリーニ
キャスト パオロ・ボナチェッリ

『ソドムの市』は、1975年、パゾリーニ監督により制作されたイタリアとフランスの合作映画です。

原作は、マルキ・ド・サド氏の『ソドム百二十日あるいは淫蕩学校』

あまりにもドぎつい内容から世界各国では上映禁止とされてきましたが、何度も修正がなされ、ようやく一般社会に出回るようになりました。

 

パゾリーニ監督は、映画の製作を終えて間もなく、暴行を受けた上に車で轢かれて謎の死を遂げています。

もともと反ファシズム思想の持ち主だったため、ネオファシスト党による犯行であると言われておりますが、実際のところ真犯人は不明とのことです。

 

現在この映画は、市場ではほとんど出回っておらず、ネット上でわずかに取引されているにすぎません。

(私も、なけなしのお金を払って購入しました(´;ω;`)ウゥゥ)

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 この映画のココがヤバい

歴史上の数ある映画のうち、この映画ほど”奇作”として物議を醸した映画はないでしょう。

この映画は、1994年、ナチスドイツの占領下にあった北イタリアにおいて、

大統領、大司教、最高判事、公爵の4人の権力者が、町中から駆り集めた十数人の男女を相手に変態的な性行為の限りを尽くすというとんでもないストーリーなのですが・・・

もうすべてが狂ってます。

一体なぜこんな映画を作ろうと思ったのか?この映画を見ることでいったい誰が得をするのか?

 

作中で行われる性行為がエグイ、とにかくエグイ!その辺の企画物AVなんかは全く問題になりません。

とりあえず、男×女のいわゆる普通の性行為は一切ありません。

同性愛、ア〇ルセックス、スカトロというマニアックな分野に加え、拷問、殺人まで犯すというというまるで地獄のような世界が広がっています。

そして、例によってモザイク係が全く仕事をしないので、性器は丸見えです。隠そうとする気すらあきません。

 

そもそも、この映画は4部構成に別れているのですが、

1部:地獄の門
2部:変態地獄
3部:糞尿地獄
4部:血の地獄

と、表題を読むだけでヤバい匂いがプンプンしてきます。

 

このDVDの裏面には、「きっと理解されないに違いない。これが理解されたら、恐ろしい。」と、パゾリーニ監督からのメッセージが書き綴られています。

はい、そのとおりです。僕は全く理解できませんでした。

なんというか、拷問を受けているような気分。

『ピンクフラミンゴ』も相当ヤバかったですが、それと双璧をなすくらいヤバい映画が、この『ソドムの市』です。

登場人物

大統領、大司教、最高判事、公爵

この狂った宴を計画した4人。

普通の性行為には全く興味を示さず、男色、スカトロなどキワモノ分野を特に好む。

彼らの性行為は、狩り集めた奴隷だけでなくその辺に立ってる兵士でさえも対象となることがある。

奴隷に対しては、情け容赦をかけることは全く無い。

カステッリ婦人

7歳の時から娼婦をやっていて、ありとあらゆる性行為を経験してきている。

大統領たち4人の性欲を掻き立てるため、自分がしてきたエロ体験談を語る。

マジ婦人

語り手の一人。自分の母親を殺して「清々した」と語るなど、サイコパスな一面を持つ。

お尻の美しさには自信があるらしい。

狩り出された若者たち

大統領ら悪の4人衆によって拉致された、かわいそうな若者たち。

人権は認められず、家畜以下の扱いを受けることになる。

半分くらいは死ぬ。

兵士たち

若者たちの反乱を防止するため、大統領たちに雇われた兵士たち。

安全圏にいるのかと思いきや、変態大統領たちにちょっかいを出されて巻き添えを食うことが度々ある。

ストーリー(細部)

※ 以下、プライバシーポリシーに抵触しないようオブラートに包みながら書いているつもりですが、かなりどぎつい内容になっています。中には、読んでいて気分を悪くする方もいらっしゃると思います。くれぐれも自己責任でお願いします。

地獄の門

人狩り

1944年、ナチスドイツの占領下にあった北イタリア。

街中では、20歳前後の若い男女が兵士によって突然拉致されるという事件が多発していた。中には、止めに入った母親を殺された者までいる。

 

若者たちは、男女別で建物内に集合させられると、大統領、最高判事、大司教、公爵の4人がその場にやってくる。

何を隠そうこの4人が、これから行われる狂った宴を計画した主催者たちなのだ。

 

4人は、男女問わず下半身を露出させて性器の様子を伺うなどして、入念な品定めを行っていく。

(モザイク係不在なため、男子女子共に下半身をぺろーん。)

歯が欠けているなどの欠陥があれば、不合格とされた。

(不合格になった方がどれだけ幸せなことか・・・)

人権無視の制約

こうして集められた18人の男女は、郊外にある大きな屋敷に連れていかれる。途中、逃げ出そうとした者もいたが、容赦なく射殺された。

そう、この若者たちは、大統領ら変態紳士4人の快楽に奉仕するためだけに集められたのだ。

そしてこの若者たちに、厳しい制約が課せられる。

①毎夕6時に集会所に集合し、乱交パーティーをする
②大統領ら4人からの要求には絶対に逆らえない
③男と女が通常の性交を行った場合は、片足切断の罰を与える
④宗教的な行為・言動があった場合は、死をもって罰する

 

かくして、最恐に狂った宴が始まろうとしていた。

変態地獄

初夜

6時になり皆が集会所に集合すると、カステッリ婦人が登場し、自身が7歳の頃に手〇キして顔〇された時の話を語りだす。

カステッリ婦人の話に興奮し、隣の男子の手を掴んで自らの股間に持っていこうとする変態最高判事。

大司教は、お気に入りの男子を別室に連れて行くが、男子が拒否したために激怒して部屋から飛び出してくる。

 

早速繰り広げられる変態ワールド。狂気の宴は宴はまだまだ続く。

晩餐

次の日、今度は全員のお食事タイム。

若者たちは、全裸で配膳させられる。

すると、裸の女子に欲情したある兵士が女子をレ〇プ。

その様子を見て欲情した大統領は、全員に自分のケツを見せつけた後、「俺にも突っ込んでくれ」とその若い兵士に肛門性交をお願いするのだった。

 

二日目も、早々に変態ワールドが炸裂する。

 

そんな中、クローゼットの中から一人の若者の死体が出てくる。この若者は、脱走を試みたものの失敗し、罰を受けたのだった。

 

続いて、恐怖の乱交パーティーの時間がやってくる。

カステッリ婦人が、9歳の時に経験したア〇ルセ〇クスの体験談を語る。

すると、ア〇ル大好物の大統領が大興奮。そして、「若者たちを無理やり結婚させ、目の前でセッ〇スさせよう」という、訳の分からない提案をしだす。

全く意味不明な思いつきだが、これには公爵もノリノリ。(もうやだこの人たち)

適当に選ばれた男女の結婚式が執り行われることになった。

結婚式

わけもわからず、無理やり式を挙げさせられる若男女。参列者は当然のごとく全裸。

そんな異様な場において、男女構わずに熱いキスを交わしていく公爵(!?)。

式が終わると、その男女は無理やりセッ〇スをさせられることになる。

しかし、あまりにもたどたどしい二人に業を煮やし、大統領と公爵がそれぞれ花婿と花嫁を襲い始める。

そして、”男子を襲う公爵”を見て興奮した最高判事が、なぜか公爵のア〇ルに自分のイチモツを突っ込むという全く意味が解らない場に変貌を遂げる。

(自分で書いていても、全く意味不明)

 

もうやめて!ブログ作成者のHPはゼロよ!!

次の日のマジ婦人のエロ話は、自分がまるで犬のように扱われたプレイの話。

そんな話を聞いて「若者たちを犬にしよう」と、思い付きで鬼畜アイデアを言い出す変態4人衆。

 

早速若者全員を全裸にさせると、四つん這いにさせて首輪でつなぎ、床に放り投げた肉を食べさせるという悪趣味爆発の遊びを始める。

中には、縫い針を埋め込まれたパンを食べさせられて、口から血を吐く者も出始める。

 

ここまで読んだだけでもかなりヤバい映画と分かるでしょう?

これからもっとヤバくなりますよ・・・

糞尿地獄(ここが一番きつい・・・)

マジ婦人のスカトロ話

次のマジ婦人のエロ話は、ウ〇コを嬉しそうに食べる男の話。

ここで、若者全員に嫌な予感が走る。なにせ、ここで話す内容がだいたい乱交の主テーマになるというのがいつものパターンなのだから…

 

案の定、突然公爵がズボンを脱いでその場でしゃがみだしたかと思うと、そのままウ〇コをプリっ。

そして、近くにいた娘にそのウ〇コを食べるよう要求(マジで最低です)。しかも、スプーンまで差し出すという用意の良さ。

その娘は、泣きながら公爵のウ〇コを食べるのだった(地獄・・・)。

 

その後も、マジ婦人はさらに饒舌にスカトロ話に花を咲かせる。

そこで飛び出したのが、普通のウ〇コよりも消化不良により出てきたウ〇コの方が良い(一体何が良いのか!?)という話。

いや待てよ。ここでそんな話をしたら、変態4人衆がまた変な思い付きをするんじゃ・・・

 

嫌な予感は的中し、大統領が「実験してみよう!」

(や、やめてくれー!!!俺のメンタルが持たない!!)

地上最低の夕食

次の日から、早速大統領の”実験”が始まります。

若者たちは、傷んだものを食べさせられ、無理やり消化不良を起こさせます。そして、排便をギリギリまで我慢させられます。

 

そしてその日の晩御飯。食卓に運ばれてきたのはなんと・・・消化不良を起こした若者全員から集めた大量のピーーー!!!(←気持ち悪くなってきたから、自重しました。何を書きたかったかは察っして下さい・・・(T_T))

 

食卓には、ものすごい悪臭が漂う。

嬉々としてそれを食べ始める変態4人衆。

泣きながら、吐きながらそれを食べさせられる若者たち。

 

食事が終わると、何故か一人の若者(男子)と最高判事との結婚式が。

まだウ〇コがこびり付いている口で熱い口づけをする最高判事。

 

そして、この時点で既にHP・MP共にゼロとなり、続きを見るのは明日にしようと決心する私。

お尻の品評会

次に4人の思い付きで行われたのが、「若者の中で誰のお尻が美しいか決めよう」という謎の品評会。

一番きれいなお尻をしていたものは・・・・死あるのみ!!(なぜ!?)

 

部屋を暗くし、男女の区別ができない状態でお尻を品定めする変態4人衆。

そして選ばれたのが・・・とある男子のお尻。

その男子は、早速兵士に取り押さえられ、拳銃をこめかみに突きつけられる。

兵士は引き金を引くが・・・なんと弾倉は空。

 

大統領は一言。「バカめ、簡単に死ねると思うなよ!!」

死んだ方がどれだけ楽だったことか・・・

かわいそうに、その若者はこの後も地獄を味わい続けるのだった。

(鬼や・・・あんたは鬼や・・・)

血の地獄

結婚式

さて今日は、大統領、最高判事、公爵3人のめでたい結婚式(おまえら結婚式好きだな!?)。

大司教は、立場上式を執り行う責任者としての立場。

この変態3人組は、しっかりと女装して花嫁役(なぜ花嫁役なのか・・・?)花婿役は、全く関係ない兵士たち。

参列者はもちろん、人間以下の扱いを受け続けている若者たち。テンションはダダ下がりで、まるでお通夜のよう。

全く盛り上がりを見せない式場に、大統領たちは大激怒!(そもそも、静粛であるはずの式に盛り上がりは必要なのか?)

 

この後、めっちゃつまらないコントが行われて場の雰囲気が一応改善した後、それぞれ愛を誓い指輪を交換へ。(誰得?)

すると、一人の兵士が式を進行する大司教のお尻をなではじめる・・・

 

夜、大司教とこの兵士は、ベットの上で愛を語り合うのでした(もうイヤ・・・)。

チクリ合戦

この屋敷には、懲罰名簿というものがある。

規則を破った者は、この懲罰名簿に名前が記載され、後日罰を受けなければならない。

 

懲罰名簿から自分の名前を外したい若者は、お互いに規則破りのチクリ合戦を始める。

その結果、12名の名前が懲罰名簿に載ってしまう。

 

タイミング悪く、この日の語り手が語りだしたエロ話は、「一人じゃものたりないから、大勢を殺したい」などという超ド級拷問SMの話。

・・・ということで、懲罰名簿に載った若者たちの罰が決まりました。

拷問です。

拷問死

これから、中庭に集められた懲罰者への拷問が開始。

・火で○○を焼かれる
・舌をナイフで〇り取られる
・眼球を〇り出される
・頭皮を〇り取られる
・ヤキゴテで〇を焼かれる
・鞭で叩かれる

などの残虐行為が行われ、変態4人衆は交代でその様子を見学しご満悦。

拷問が行われる中、周囲では抵抗不能の若者に対するレ〇プ行為。

そして、首を吊らされて死ぬ者も現れる始末。

 

まさに、地獄のような光景がそこには広がっていた。

意味不明なラスト

これまで、数々の変態・残虐行為が行われてきた。

その場面を一歩引いた位置で傍観していた二人の兵士。

ムードのいい音楽が流れると、二人の兵士は突然踊り出す。

「恋人の名前は?」

「・・・マルゲリータ」

 

終焉

・・・って、なんだそりゃ!?

1分で振り返るストーリーまとめ(忙しい人向け)

忙しい人向けに、本作のストーリーを1分で把握できるようにまとめてみました。

✔ 大統領、最高判事、大司教、公爵の変態4人衆は、街から18名の若者男女を駆り集める。
✔ 駆り集めた若者たちを性の道具とし、毎日乱交パーティーを開催する。内容は、同性愛、スカトロなどキワモノプレイばかり。
✔ 懲罰名簿に載っている若者を片っ端から拷問する
✔ 兵士の恋人の名前は、マルゲリータ

興味が湧いた方は、是非ともストーリー(細部)も読んでみてくださいね!!

考察及び感想

えー、全く理解不能な映画なのですが、無理やり理解しようとすると・・・

 

この映画は、かつてナチスドイツが行ったホロコーストへの強烈な批判なのではないかと考えます。

「ホロコースト」とは?

ヒットラー率いるナチスドイツが第二次世界大戦期間中に行った、ユダヤ人を組織的に虐待した一連の出来事のことを言う。ユダヤ人たちは、アウシュビッツ収容所にすし詰めにされ、非人道的な人体実験を受け続けた。最終的には、約600万人ものユダヤ人が犠牲になったとされている。
現代において「ナチスドイツ=悪」というイメージが強いのも、このホロコーストが一躍かっている。

 

まず、映画の時代背景。1944年のイタリアは、ドイツに既に占領されており、ナチスドイツの傀儡政権となっていました。

1994年のイタリア

第二次世界大戦当時、イタリアはナチスドイツ・日本と共に連合国と交戦していたが、1943年、当時のイタリア指導者であるムッソリーニが連合国側に拉致・幽閉され、事実上の降伏。
その後の1944年、
ナチスドイツがイタリア北部を占領するとともに、ムッソリーニを奪い返し、ナチスドイツによる傀儡北イタリア社会共和国が樹立する。

 

そして、監督であるパゾリーニの反ファシズム的政治思想。

「反ファシズム」とは? ※諸説あり

まず”ファシズム”とは、イタリアの国家ファシスト党が提唱した思想。第二次世界大戦中におけるイタリア政権を総称して「ファシスト」と呼ぶことがある。
独裁政権を奨励し、暴力には肯定的で、他国に対しては積極的に侵略行為を行うというのが特徴。かつてのヒットラーは、このファシズムを称賛しており、ファシズムに独自の変更点を加えた”ナチズム”を提唱した。

”反ファシズム”とは、ファシズムに反対の立場をとる勢力のことを言う。

 

ホロコーストでユダヤ人たちは、無理やり海水を飲まされたり、感染病に感染させられたり、何度も同じ場所を骨折させられたりという、あまりにも非人道的な行いをされていたそうです。

 

きっとパゾリーニ監督は、この映画をもって、ナチスドイツのホロコーストを批判したかったのでしょう。

本作で、大統領ら4人が若者に行ったあまりにも非人道的な残虐行為は、ホロコーストをイメージしていると思われます。

「ホロコーストでは、この映画以上に残酷な行為が行われていたんだ!!」という、監督からのメッセージが聞こえてきそうです。

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