「リバーシブルマン」作品紹介
| 製作 | ２０１１年 |
| ジャンル | ミステリーホラー |
| 作者 | ナカタニD. |
ヤバイ！本当にヤバイ！語彙力がどうにかなってしまいそうなほどやばい漫画が、この「リバーシブルマン」。見た人は、大きなトラウマを抱えること間違いありません。
私も、この漫画を初めて読んだ夜は、なかなか寝付けず（大人のくせに・・・）、さらに変な夢を見てうなされ、寝不足のまま仕事に行く羽目になりました・゜・(ノД`)・゜・
「リバーシブルマン」のここがヤバい
この漫画の何がやばいのか？とにかくグロテスクなんです！作中、人が死ぬ場面が多数登場するのですが、その死に方がなんとも凄惨で残酷。
絵が上手なだけに、藤川球児の”火の玉ストレート”級の威力でそのグロテスクさが伝わってきます。
漫画とはいえ、よくぞこんな発想ができたものだと感心してしまいます。
え？一体どんな感じにグロテスクかって？気になりますよね。大丈夫です、この記事の最後の方に、グロテスクな死に方をしたシーン（一部）を文章でご紹介します。
さすがに絵を載せることはできないので、「視覚的に見てみたい」「進んでトラウマを植え付けたい」という方は、実際に漫画を読んでみてくださいね。
それでは、そのヤバすぎる内容について紹介していきます。
「リバーシブルマン」の概要
日本では、”ウラガエリ”と呼ばれる奇病が流行っていました。それは、大きなストレスを抱えた人間の皮膚と内臓が、まるでみかんの皮を剥くかのように裏返ってしまう病気です。
裏返った人間たちは、すべてのストレスや悩みから解放される反面、自分の欲望を叶えるためだけに生きていくことになります。さらに、痛覚が麻痺して痛みを感じない上、過剰にアドレナリンが分泌し通常の人間には考えられないくらいの力を発揮します。
それゆえ、裏返った人間たちは、日本社会の中でいろいろな問題を引き起こし、情け容赦なしに人を殺していきます（本当に容赦ないです）。その姿は、まるで生きるゾンビ。
一方、強靭な意志で”ウラガエリ”を拒絶する人間もいます。ヤクザのロクは、まさにそんな人間。ロクは、自らの身体にチャックを付けることにより、体の表と裏の両方の運命を往来する「リバーシブルマン」となったのです。
リバーシブルマンのロクは、舎弟のハチとともに、”ウラガエリ”の病魔に蝕まれた生けるゾンビたちを相手に、抗争を繰り広げていきます。
「リバーシブルマン」の登場人物
ロク
ヤクザの構成員。仁義を重んじ、仲間を決して裏切らない。
アジアンマフィアに妊娠中の奥さんを殺され、その悲しみと恨みの感情により裏返りかけるが、自らの意思によりそれを拒否。その後の手術によりチャックを付けて「リバーシブルマン」となる。
昔歌舞伎町で、破れて飛び出した内蔵を引きずりながらチャイニーズマフィアと斬り合ったという逸話を持ち、”やぶれのロク”と呼ばれている。
ハチ
ロクの忠実な舎弟。ロクのことを「アニキ」と呼び、全幅の信頼を寄せている。
”ウラガエリ”との戦いで片腕を失う。
パンチ
ロクの忠実な舎弟。パンチパーマなのでこの呼ばれ方になっている。医学部を中退しており、頭はかなり良い。
”ウラガエリ”に殺される。
先生
ロクとハチが贔屓にしている病院の先生。ロクと北原瑠奈を手術し、チャックを付けてリバーシブルマンにさせるという天才的な外科医。
産婦人科も受け持つ。
北原瑠奈
オリンピック級の腕前を持つアーチェリーの選手。大好きだった姉・北原史葉を塚本純に殺され、その恨みのために”ウラガエリ”になりそうになるが、自らの意思で拒絶し、「リバーシブルマン」となって復讐に執念を燃やす。
体の中にマシンガンを隠し持つことができ、体のチャックを開くだけで取り出すことができる。
北原史葉
北原瑠奈の姉。婚約者がいたが、婚約者の弟にあたる塚本純にストーカーされたことが原因となり、結婚を断念。
その後、逆恨みした塚本純に殺される。
塚本純
お医者さん一家である塚本家の次男。将来を嘱望されて育ったが、そのうち勉強についていけなくなり、引きこもり生活を繰り返すようになる。
家族からも蔑まれ、一家の恥という扱いを受ける。さらに、好意を寄せていた北原史葉（兄の婚約者）に相手にされないことから、ストレス過剰となり”ウラガエリ”になる。
梶井マリア
冷徹なまでに被告人を追求する、超優秀な検事。特に性犯罪者には容赦がなく、法定で裁くことができなければ、自ら被告人を殺害するという徹底ぶり。
娘であるアヤカの躾には、異常なまでに厳しい。
彼女がここまで冷酷な正確になったのも、実は高校生時代に受けた凄惨な体験が端を発している。
梶井アヤカ
梶井マリアの娘。一人っ子。地元の高校に通う学生。
父親がいない事にコンプレックスを感じている。母マリアに父の事を尋ねても、必ず叱られるため、聞き出せていない。
母親から、まともに愛情を受けたことが無い。
同級生の彼氏がいたが、何者かによって殺される。
呉のおじき
ロクのもと兄弟分にあたる。アジア系のマフィアと手を組んで組を壊滅させたうえ、ロクの妻を殺した張本人。
既に”ウラガエリ”にかかった人間であり、事件の黒幕となることが多い。
「リバーシブルマン」のストーリー
第１巻
北原瑠奈は、殺された姉の敵を伐つため、夜な夜な街の不良たちから犯人の情報収集をしていました。そんな中、北原瑠奈はロクと出会い、共通の敵である”ウラガエリ”の連中をやっつける為に共闘することになります。
一方、北原瑠奈の姉・史葉を殺害した犯人である塚本純は、殺人と死体を使った猟奇的な手術に明け暮れていました。あまりの残酷さと変態っぷりに、もはや手がつけられない状態に・・・
果たして北原瑠奈は、塚本純を殺して姉の敵を伐つことができるのか？
第２巻
ある日、北原アヤカは、同級生の子供を妊娠していることを知ります。しかし彼女は、「母親（北原マリア）が私にしたことと同じことをやってしまいそう」という理由で、お腹の中の赤ん坊を中絶しようとします。
そのことを母親（北原マリア）に打ち明けた途端、北原マリアは包丁を振り回し、アヤカのお腹を刺して胎児を殺そうとします。
北原マリアとアヤカには、一体どんな過去が隠されているのか？
一方、四肢切断願望のある一人の若者が、怪しげな宗教団体に入信します。なんとここは、”ウラガエリ”の巣窟でもあったのです。ロクとハチは、早速潜入捜査を行います。
すると、なんとこの宗教団体は、”ウラガエリ”を利用して臓器売買を行う犯罪組織であることが判明します。
この宗教団体にはどんな秘密が隠されているのか？そして黒幕は誰なのか？
第３巻
敏腕検事である反面、妊娠した娘・アヤカの胎児を刺し殺そうとするなど異常行動も見られる北原マリアですが、実は学生時代、凄惨な体験をしていました。
それは、未成年の４人の男子に２０日間も拉致監禁され、強姦、暴行などありとあらゆる乱暴を受けたというものでした。発見された時には、体中にタバコを押し付けられた跡があり、性器の中はボロボロで膣と肛門が貫通しており、生きているのが奇跡と言えるような状態でした。
死よりも辛い思い出を抱えた北原マリアですが、ある日、彼女の体に異変が起こります・・・
【閲覧注意】目を覆うようなグロシーン（一例）
・胸部から下腹部までメスで切り裂かれており、内蔵はすべて空っぽ。内蔵があった場所には、大量のカプセルや錠剤が詰め込まれた状態で発見された北原史葉の死体（１巻）
・「３次元は目が小さいから可愛くない」「目は縦に長いほうが可愛い」という理由で、目を縦に大きく切り開かれた女性の死体（１巻・名もない女性）なお、その死体の目にはもう一人いた女性の眼球が埋め込まれ、さらに腕と手が付け替えられている。
・ハサミ式シュレッダーで男性の性器を切断（２巻）
・両手両足を切断され、ただ見世物と化したロクの妻（２巻）人間としての意識は残っておらず、大きく膨れたお腹の中では、赤ん坊は既に死んで腐敗していた。
・”ウラガエリ”の途中の人間（２巻）包丁を持ったまま歩いてくるが、途中で内蔵をブチ撒け、胸部から皮が剥けて肉だけの顔が現れる。
・肉叩きハンマーで叩かれ、顔面が陥没した男（３巻）その後この男性は、全身の骨を砕かれた上、水酸化ナトリウムの風呂に入れられて全身を溶かされて死ぬ。
・木工用の丸ヤスリを陰茎に刺し込まれ、まるで木片を研ぐかのように上下させられた男性（３巻）あまりにも深く丸ヤスリを刺し込まれたため、尿道と直腸が貫通する。
・脳の満腹中枢と胃を切除され、死ぬまで物を食べ続けるよう指示された男（３巻）前頭部は脳みそが丸見えで、腹は切り開かれて小腸にホースが繋がっており、食べたものはそのホースを伝って下のバケツに落ちる仕組みになっている。最終的には、小腸が全部体外に飛び出して死ぬ。
・灰皿にされた男性（３巻）手足の骨を砕かれた挙句、ものすごい数のタバコを押し当てられて、ザクロのような体に・・・
まとめ
とりわけグロテスクさが注目されるこの漫画ですが、ストーリーもしっかりしていて、読み応えのある漫画になっています。「ありきたりの漫画は飽きた」「刺激的なマンガが読みたい」という方には、是非ともオススメしたい漫画です。
この記事では文章だけで内容を書いていますが、絵が入るともっとショッキングです。実際に目で見てもらえれば、「トラウマになる」といわれる理由がわかると思います。
今回は、主に３巻までの内容を中心に記事を書きましたが、今現在（２０２１年４月）でも連載中のため、今後の展開に期待です！
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