「ホステル」作品紹介
制作 | 2005年 |
ジャンル | ホラー |
監督 | イーライ・ロス |
キャスト | ジェイ・ヘルナンデス、デレク・リチャードソン、エイゾール・グジョンソン |
『ホステル』といえば、近代スプラッター映画監督の注目株といわれるイーライ・ロス監督により作成されたホラー映画です。
ちなみに”ホステル”とは、ルームサービスなどは無く、男女共同部屋が基本の安価が売りの宿泊施設のことです。
彼自身、ホラー映画の金字塔ともいえる『死霊のはらわた』の影響を強く受け、この映画を作成したという逸話があります。
「ホステル」のココがヤバい
この映画は、ホラー映画の中でも”スプラッター映画”に位置するのですが、とにかく痛い!そしてとにかくグロテスク・・・(*_*;
登場人物たちは、ありとあらゆる方法で拷問を受けほとんどが死んでいくのですが、眼をそむけたくなるようなシーンの連続(例:ドリルで生きている人間の身体に穴を開ける、飛び出てしまった眼球をハサミでチョッキンなど)。
以前、あまりにも衝撃的な内容のため、上映中にショック死する観客が出たという『パッション』の考察記事を書いていますが、その衝撃度は、そのパッションに勝るとも劣らないものだと思います。
心臓の弱い方は要注意です。
「ホステル」の登場人物
パクストン
アメリカの大学生。ジョッシュと共に、ヨーロッパを旅行し遊び歩いていた。
女好きな性格で、旅行の目的も女遊びにある。
ジョッシュ
アメリカの大学生。パクストンと共にヨーロッパ旅行へ繰り出す。
あまり女性慣れしていない。
オリー
アイスランド人。旅行中のパクストンたちと意気投合し、行動を共にする。
実は結婚8年目で、妻と娘がいる。
アレックス
フランス人。”女遊び”関係ではヨーロッパ中に顔が利く。
通りがかりの老人
パクストンたちが、電車の中で偶然知り合った謎の老人。
「ホステル」のストーリー(ネタバレ注意)
前半
パクストンとジョッシュの二人は、ヨーロッパ旅行の最中でした。
途中、パクストンたちはアイルランド人のオリーと意気投合し、3人で行動することとなります。
そんな中、パクストンたちは、偶然知り合ったアレックスという男から、女遊びをするならスロバキアの首都であるブラティスラバのホステルが良いという情報を聞きつけます。
その後3人は、早速ブラティスラバ行きの電車に乗り込みます。
その電車の中で、3人は奇妙な老人に出会います。その老人は、ブラティスラバではお金さえあればどんなことでも出来て、特にアメリカ人は女の子にモテる、という話をします。
3人は、ますますテンションが上がり、意気揚々とブラティスラバに足を踏み入れるのでした。
中盤
ブラティスラバに着いた3人は、早速夜の街に繰り出します。その街は、噂通りお金さえあれば何でもできる街。彼らにとってみれば最高の街でした。
3人は、バーで知り合った女の子たちとそれぞれ一夜を共にすることになります。
ところが、一夜明けてみると、行動を共にしていたオリーの姿が見えなくなります。ホステルに戻って確認してみると、「既にチェックアウトした」とのことです。
一体オリーはどこへ行ったのか?
なんとオリーは、何者かによって拉致され、既に殺されていたのです。
しかし、オリーが殺されたとは夢にも思わず、パクストンとジョッシュは今夜も夜の街に遊びに出かけます。
最初は調子よくお酒が進む二人ですが、ジョッシュは途中で体調が悪くなり、ホステルに帰って休むことになりました。
ところが、ジョッシュが次に目が覚めたところは、まったく見覚えのない拷問部屋の中でした。ジョッシュの目の前には、マスクをつけた不気味な男が立っていて、何も言わずにドリルでジョッシュの身体に穴をあけていくのです。
結局ジョッシュは、さんざん痛めつけられた挙句、首を切られて殺されてしまいます。
オリーに続いてジョッシュまで消えてしまい、パクストンも気が気じゃありません。
パクストンは、バーであった女に二人の居場所を尋ねると、「”アート・ショー”にいる」というのです。一体、”アート・ショー”とは何なのか?
パクストンは、失踪した二人を捜すため”アート・ショー”へ行くことを決心します。
終盤
パクストンが”アート・ショー”に着いてみると、そこは殺風景な廃工場のような場所。
そこでパクストンは、衝撃的な光景を目にします。とある部屋に入ってみると、そこには、既に死体となったジョッシュが、何者かによって解体されているではありませんか。
他の部屋を見ても、阿鼻叫喚の世界。至る所で悲鳴が上がり、凄惨な拷問が行われていたのです。
自分たちはハメられていた。
気付いた時には時すでに遅く、パクストンは屈強な男たちによって拘束され、拷問部屋に監禁されてしまいます。
パクストンは、拷問部屋に入ってきた正体不明の男によって指2本を切り落とされてしまいますが、銃を奪って反撃し、なんとか拷問部屋を脱出します。
その後も、追手の目をかいくぐりながら出口を目指すパクストンですが、その過程で、パクストンはこの施設の謎を知ります。
なんとこの施設は、拷問・殺人専用の場所であり、ここの運営には”エリート・ハンティング”と呼ばれる会員制のクラブが大きくかかわっていたのです。
このクラブは、会員は大金を払うことによって人間を買うことが出来て、この場所を使って、買った人間を好きに拷問し殺すことができるという恐ろしいルールがあったのです。
パクストンは、途中で日本人の観光客カナを救出し、二人で施設を脱出します。しかしカナは、苛烈な拷問により醜い姿になってしまったことを悲観し、電車に飛び込んで自殺してしまいます。
ラストシーン
その後、電車に乗ってブラティスラバから離れようとするパクストンですが、その車内で、以前たまたま同じ電車に居合わせた老人を発見します。
なんとその老人は、パクストンたちに話した内容と全く同じ話を、他の観光客にしていたのです。
パクストンは、その老人の後を追跡し、トイレに入ったところを見計らって殺害します。
これで、この映画は終焉を迎えるのです。
「ホステル」の考察及び感想
”エリート・ハンティング”の運営には、獲物となる人間がどうしても必要です。
その獲物となる人間を獲得するため、アレックス、バーの女(ナターリアとスヴェトラーニャ)、ホステルの受付、これらはすべてグルだったということがわかります。
また、パクストンたちが車内で出会った謎の老人の腕には、犬のタトゥーがありました。
”エリート・ハンティング”の会員は、腕に犬のタトゥーを入れるルールがあることが終盤に判明しますので、この老人は”エリート・ハンティング”の会員だったということです。
老人が「金さえあればなんでもできる」と話していたことは、”エリート・ハンティング”のことだったのです。
ちなみに、この映画に出てきた”エリート・ハンティング”ですが、実は元ネタがあります。
金を払えば殺人行為を体験できるという裏ビジネスが、どこかの国にあったようなのですが、細部は不明です(*_*;
あと、今回の映画には関係ないのですが、『ホスピタル』というホラー映画がありまして、そのジャケットが『ホステル』のジャケットに酷似しているような気がするんです。
中央に椅子が置かれている感じもそうですし、放題やスペルも微妙に近いような・・・
これは・・・まさか・・・もしかして・・・?
いや、邪推は良くないですね(;’∀’)
偶然の一致です、多分。
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