映画紹介『八墓村』(ネタバレ無し)怖すぎてもはやホラー?横溝正史の小説を基にしたサスペンス映画

サスペンス

『八墓村』の作品紹介

製作 1977年
ジャンル サスペンス
監督 野村芳太郎
キャスト 萩原健一渥美清小川真由美山﨑努

『八墓村』は、1977年、横溝正史さんの推理小説『八墓村』をモデルにして作成された映画です。

八墓村は、これまでに本映画を含め3本の映画化、7本のドラマ化がされており、日本サスペンス映画の金字塔的な存在とされています。

映画を無料で見たい方はコチラ

created by Rinker
¥2,518 (2024/04/28 06:19:06時点 Amazon調べ-詳細)

『八墓村』のみどころ

まずこの映画、めっちゃ怖いです。

殺人鬼が誰なのかを探し当てるといういわゆるサスペンスなのですが、「ホラー映画かな?」って思いたくなるくらいホラー要素が強い映画です。

まず怖いのは、八墓村の呪われた歴史。

戦国時代、当時の村人たちは、戦に負けて落ち延びてきた8人の武士をだまし討ちして皆殺しにしてしまいます。落ち武者のリーダーは「呪ってやる…」という、恨みの言葉を残して死んでいきます。そして、8人の首を斬って並べ、さらし首にしてしまうのですが…

この時のシーンが妙に怖い。古い映画ならではのおどろおどろしさがあります。

他にも、とある主要人物の一人が鍾乳洞の中で死ぬのですが、その後死蝋化したため数十年経っても遺体がそのまま残っていた、とか…

発想が怖すぎる((+_+))

 

また、この映画には、時代を違えた三つの事件が登場します。

まず一つ目は、戦国時代。当時の八墓村の村人は、村に落ち延びてきた落ち武者8人をだまし討ちして皆殺しにしてしまいます。しかし数日後、落ち武者を殺そうと計画した首謀者の一人が突然発狂し、村人8人を殺した後自殺してしまいます。

 

次の事件は昭和初期。主人公寺田辰弥の父多治見要蔵が、ある日突然発狂し、村人32人を日本刀や散弾銃で斬殺してしまいます。それ以来、要造は行方不明に…

村人たちは、どちらの事件も「落ち武者の呪いだ」と言って恐れるようになります。

 

そして現代。寺田辰弥が八墓村を訪れてみると、村人が次々と原因不明の死を遂げていくのです。

果たしてこれも、落ち武者の呪いによるものなのか?

全く関係が無いように見えるこの3つの事件。ストーリーを追うたびに、徐々に関連性が見えてきます。そこには、人間が持つ強い恨みや執念が見え隠れするのです。

現代に発生している事件と数百年前に起こった事件に関連性があるなんて、なんとスケールの大きい映画だろうと思いました。

 

ところでこの映画、とある実事件をモデルにして作られています。それが、ネット上ではそこそこ有名な「津山三十人殺し事件」です。

「津山三十人殺し事件」とは?

津山三十人殺し事件とは、1938年、岡山県にある貝尾、坂本両集落において発生した日本史史上最悪の殺人事件のこと。

犯人の都井睦雄は、斧、日本刀、散弾銃などを凶器として使用し、約1時間半の間に村人30名を殺害した。犯行後都井は、村の近くの山中において遺書を残し自殺した。

都井は、凶器を事前に購入し山中において射撃訓練を行うなど、極めて計画的に犯行に及んでいる。容疑者死亡のため、真の犯行動機など事件の細部は未だに謎のままである

津山三十人殺し事件の犯人、都井睦雄

 

この映画では、主人公寺田辰弥の父多治見要蔵が、ある日突然気が狂い村人32人を日本刀や散弾銃で斬殺するシーンが出てきます。八墓村の場所も岡山県ということなので、まさに津山三十人殺しのことですね。

 

なお、この映画にはとある有名人が登場します。その人こそ、名探偵金田一耕助。

何を隠そうこの人、「じっちゃんの名にかけて!!」が口癖でもある某探偵漫画の主人公の祖父にあたる人物なのです。

若い人は知らないかもしれませんが、金田一耕助とは、八墓村の作者横溝正史さんの書く推理小説シリーズに頻繁に登場する名探偵のことなんですね。

(八墓村では、「寅さん」で有名な渥美清さんが、金田一耕助を演じています)

 

ということで、みどころてんこ盛りのこの八墓村。見ごたえ十分です!

『八墓村』のストーリー

寺田辰弥は、父親の顔を知らず母は幼い頃に既に亡くなり、天涯孤独の身で空港に勤めていた。

ある日辰弥は、岡山県は三輪村の名家「多治見家」の跡取り候補として呼び戻されることになる。辰弥の兄多治見久弥が、病気のため命旦夕に迫っており、急遽跡取りが必要となったのだ。

辰弥は、多治見家の莫大な遺産の相続に興味はないものの、自分の産まれた場所を見てみたい、父親がどんな人間だったのか知りたいという一心で村を訪れた。

まず辰弥を驚かせたのは、この村の呪われた歴史だ。約400年前、村の住民たちは、落ち延びてきた落ち武者8人を報奨金目当てで殺害。祟りを恐れた村人たちが、村のはずれに8つの墓を作ったことからこの村は「八墓村」と呼ばれていた。

さらに辰弥を愕然とさせたのは、辰弥の父要造のことだ。要造は26年前、突然気が狂い、村人たち32人を次から次へと殺害するという未曽有の大事件を引き起こした犯人だというのだ。村人たちは、この事件を「落ち武者の呪い」として恐れるようになった。

以来、要造は行方不明となる。

 

呪われた村「八墓村」。そしてこの村で、また新たに変死者が続出するようになる。これも落ち武者の呪いなのか?

名探偵金田一耕助が、この難事件に挑む。

以後の展開

ということで、まるで呪われた歴史が繰り返されるように、一人また一人と死んでいくんですね。

事件の謎を解くために、辰弥や金田一耕助は村の歴史を調べ始めるのですが、そこからわかるのは身の毛もよだつような恐ろしい事実ばかり。

そして、金田一耕助が八墓村の歴史を紐解いた時、真犯人が浮かび上がる。

主要VOD4社配信状況

見放題 有料
Amazon Prime Video ×
U-NEXT × ×
hulu ×
TSUTAYA TV サービス終了 サービス終了

映画を無料で見たい方はコチラ

 

Loading

コメント

タイトルとURLをコピーしました