【考察】「ルパン三世 プリズン・オブ・ザ・パスト」(考察)オールドファン置いてけぼり。完全に子供向けに特化した回。

アニメ

作品紹介

制作 2019年
ジャンル アニメ
監督 辻初樹
キャスト 栗田貫一沢城みゆき小林清志浪川大輔山寺宏一

『ルパン三世 プリズン・オブ・ザ・パスト』は、2019年、ルパン三世TVスペシャルシリーズの第27作目として制作されたアニメです。

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このアニメのみどころ

本作のみどころは…!?

っと、小気味よく紹介していきたいのは山々なんですが…

実は本作、残念ながら、みどころというみどころはありません(;’∀’)

 

なぜか?

本作は、完全に子供向けに特化した内容になっているからです。「ポケモン」とか「アンパンマン」のように幼児が見るレベルとまでは言いませんが、対象年齢は小学生くらいかな?ってくらい、大人やオールドファンを完全に置いてけぼりにした作りとなっています。

ルパン三世といえば、どこかしらダークな部分があるストーリーだったり、男のカッコよさが散りばめられていたりなど、大人が見ても面白いと思えるコンテンツだったはず。

 

初めて見た時は、本ブログで定める「クソ映画」のカテゴリーにしてしまおうと一度は思いました。

しかし、小さな子供が見る分にはそこそこ楽しめる内容であることと、登場人物は従来までのキャラクターを一応踏襲しており、ルパン三世というコンテンツを大きくはみ出しているわけではないという点を踏まえ、踏みとどまりました。

 

というわけで、大人向けというよりは子供向けのルパン三世。

一体どんな内容なのか?

登場人物

ロレンサ

本作のゲストヒロイン。

厳重な警備態勢で知られるエルギュイユ監獄の所長を務める。

室内だろうがどこだろうが常にサングラスをかけていて、どんなことにもクールかつ冷静に対処する。

ヘクター・コルベット・フィネガン

政治家から財宝を盗み出し、貧しい人に分け与えるという義賊。多くの庶民に親しまれている。

また、フィネガンに命を救われたという者も少なくない。

窃盗の罪で12年も投獄されているが、今回、なんと死刑が執行されることになる(窃盗で死刑!?かわいそう!)。

ベルテ

ロレンサのボディーガードを務める仮面の剣士。正体不明。

腕前はなかなかだが、五エ門には遠く及ばない。

五エ門が銃弾を斬鉄剣で斬り落とすところを見て、衝撃を受ける。

その後、五エ門に弟子入りを志願するが断られてしまう。

フィヨ王子

ドルエンテ国王の跡取りだったが、若くして病死してしまう。

ダイナマイト・ジョー

かつての次元の傭兵仲間。別名”大爆発泥棒”。

ダイナマイトを使って正面突破をして、どさくさに紛れて獲物を頂くという脳筋スタイル。

フィネガンに命を救われた恩がある。

フィネガンを脱獄させ、恩を返そうとしている。

ドク・ハインツ

別名”空飛ぶ大泥棒”。表向きは、航空エンジンメーカーの社長。

翼付きロケットエンジンを使い、空を飛んで犯行に及ぶ。

かつて、イギリス空軍に追われていたところをフィネガンに救われている。

バルマー兄弟

別名ロボットを使って犯行に及ぶ泥棒の兄弟。

ロボットは三男の位置づけらしい。

フィネガンには恩がある。

オレジャーネ男爵

別名”百獣の泥棒”。

常に仮面を被っており(というか、仮面が顔と一体化しており)、素顔は不明。

仮面を自由に変えられるという以外は、特にこれといった特技は無い。

フィネガンには恩がある。

ストーリー(細部)

序盤

世界的な大泥棒で義賊として知られるフィネガンだが、このたび、ドルエンテ公国にて死刑に処されることが決定した。

ドルエンテ公国は、かつては国王がいて国を治めていたが、国王は病に伏して表舞台から姿を消し、王子も若くして病死してしまうという悲劇の国だ。

フィネガンは、これまでに得た多くの財宝をどこかに隠している。そこで、フィネガンを脱獄させて財宝を頂いてしまおうという者達がドルエンテ公国に集結しつつあった。

それは、ダイナマイト・ジョードク・ハインツビネガー兄弟オレジャーネ男爵など、世界に名だたる泥棒ばかり。

ルパンもその一人。次元五エ門を交え、フィネガンが投獄されているエルギュイユ監獄への侵入計画をたてる。

エルギュイユ監獄では、ロレンサ所長指揮のもと厳重な警備体制を敷いている。そして、ロレンサの傍には、静かにたたずむ仮面の剣士ベルテがいる。

そしてなんと、エルギュイユ監獄にはいざという時に発動する大仕掛けがあるという。しかし、どのような仕掛けなのかは謎に包まれている。

日本からも、銭形警部とその部下八咫烏警部がエルギュイユ監獄に駆け付け、警備に協力している。

 

泥棒たちは、次々とエルギュイユ監獄への侵入を試みるが、厳重な警備により次々と失敗。全員が捕されてしまう。

しかし、ルパン、次元、五エ門の三人は、見事な手口でエルギュイユ監獄への侵入を果たし、ついにフィネガンとの接触に成功する。

ルパンたちは、早速フィネガンと共に監獄から脱出しようと試みるが、どうもフィネガンの様子がおかしい…

なんとフィネガンは、所長のロレンサとグルだった。ルパンを始めとする大泥棒たちは、フィネガンというエサにつられ、エルギュイユ監獄におびき寄せられていたのだ。

ルパンと五エ門はなんとか脱出するが、次元はフィネガンに掴まってしまう。

中盤

フィネガンの狙い、それは人身売買にあった。

世界に名だたる泥棒たちを捕まえて、それをテロリストに売りつけようとしていた。

エルギュイユ監獄は、表向きは監獄だが、裏ではテロリストとの武器取引の場だったのだ。

 

一方、一度は脱出したルパンは、再度エルギュイユ監獄への侵入を試みる。途中、不二子と合流。

すると、病気と言われていた国王が、地下の監獄に投獄されているところを発見する。しかも、首にはリモート式爆弾が埋め込まれている。

 

さて、いよいよ始まったフィネガンによる人身売買オークションだが、泥棒たちは順調に落札されていく。そんな中、銭形の部下である八咫烏が触ったことも無い対戦車ライフルを突然乱射

現場は大混乱に陥り、どさくさに紛れて泥棒たちはその場を脱出。ルパン、次元、五エ門、不二子は、銭形、八咫烏とも合流し、監獄の中央部を目指す。

 

フィネガンは、国王の首に仕掛けた爆弾のスイッチをちらつかせながら、ロレンサに禁断のスイッチを押させようとする。そのスイッチこそ、エルギュイユ監獄の大仕掛けが発動するスイッチだったのだ。

なんとフィネガンは、ドルエンテ国王を人質に取り、実質的に国の支配者となっていたのだった。

そしてロレンサは、涙を流しながら禁断のスイッチを押してしまう。

 

その瞬間、エルギュイユ監獄は瓦解を始める(そんなことかと思った…)。

フィネガンは、財宝を持ってスカラトスと共に脱出。銭形と八咫烏は応援を呼びに。ロレンサは、なぜかルパンたちと行動を共にすることに。

そしてルパンたちは、再び国王が投獄されている監獄へ。

終盤

ロレンサは、禁断のスイッチを押してしまったことを王に詫びる。ロレンサは、表向きはフィネガンと手を組む冷血な人物を装っていたが、心の中では国を憂い国王を慕うという心の優しい人物だった。

そしてロレンサは、病死したと言われていたフィヨ王子が実はまだ生存していることを報告する。ロレンサは、フィヨ王子を仮面の剣士ベルテとして従わせることで、存在を隠ぺいしていたのだった。

しかし、その会話をフィネガンに聞かれてしまう。

 

フィネガンは、早速フィヨ王子がいる王宮島へと向かう。ルパンたちも後を追う。

ここで、フィネガンはフィヨ王子の顔そっくりに整形していたことが判明する。なんとフィネガンは、フィヨ王子と同じ顔になることで、自らが王子になろうというなんともサイコパスなやつだったのだ。

 

全く同じ顔で対峙するフィネガンとフィヨ。フィネガンはフィヨに発砲するが、フィヨはその銃弾を斬り落とし、見事に峰打ちを決める(なぜ切り捨てないのか?)。

そして、唐突にキャッキャウフフし始めるフィヨとロレンサ(リア充爆発しろ!)。

さらにフィヨは、自分が王国を継ぐべき男であるという強い自信を持つことになる。

 

フィネガンは、最後の手段として王宮島に大型ミサイルを発射する。しかし、ルパンの機転により危機を回避。フィネガンは完全に意気消沈してしまう。

仕事を終えたルパンは、「次は姫(ロレンサ)を盗みに来るからな」というセリフを残し、王宮島を後にする。

「姫ではない」と、顔を真っ赤にしながら否定するロレンサ。

「姫とは一体・・・?」と、信じられないくらいの鈍感ぶりを発揮するフィヨ王子。

ラストシーン

ドルエンテ公国では、フィヨ王子が新しい国王に選ばれる。国は、新しい国王の誕生に大賑わい。

一方、ICPOに逮捕されたフィネガンは、武器密輸ルートなどを次々と自白する。

そして不二子は、他の泥棒たちと手を組んでフィネガンの財宝を独り占めしてしまう。

 

ルパンたちは、わずかに盗み出した財宝を手元に見ながら、ハンバーガーを口にして笑う。

1分で振り返るストーリーまとめ(忙しい人向け)

忙しい人向けに、本作のストーリーを1分で把握できるようにまとめてみました。

✔ 義賊と言われた大泥棒フィネガンが、ドルエンテ公国のエルギュイユ監獄にて、処刑されることが決まる。かつてフィネガンに恩を受けた大泥棒たちが、フィネガンを脱獄させようとエルギュイユ監獄に集結する。
✔ ルパンは、フィネガンを助けて貯めこんだ財宝を分けてもらおうと、フィネガン救出のためにエルギュイユ監獄に侵入する。
✔ しかし、フィネガンはロレンサ所長とグルだった。大泥棒たちと次元はフィネガンに掴まり、人身売買の商品として扱われる。
✔ 八咫烏警部がライフルを乱射したことにより監獄内は大混乱、ロレンサは禁断のスイッチを押してしまう。監獄は瓦解。
✔ ルパンたちは、投獄されている国王と接触。そして、病死したはずのフィヨ王子は、実は王宮島で生きていることをロレンサが告白。
✔ フィネガンは、フィヨを始末するため王宮島に向かう。なんとフィネガンは、フィヨ王子そっくりに整形し、フィヨ王子にとって代わろうとしていたのだった。
✔ しかし、ルパンたちの活躍でフィネガンの野望はとん挫し、ICPOに逮捕される。
✔ ドルエンテ公国では、新しくフィヨ王子が国王となる。

興味が湧いた方は、是非ともストーリー(細部)も読んでみてくださいね!!

考察及び感想

全般的に安っぽい

やはり、全般的に安っぽい印象を受けてしまいます。

「ダイナマイト・ジョーが次元と昔の仕事仲間だった」って設定も全然生かされていないし、そもそもルパン以外の泥棒たちの存在感が希薄。

武器の扱いは素人の八咫烏が対戦車ライフルを乱射したことで結局警備体制が崩壊してしまうというのも、展開的に無理があるのでは?

あと、禁断のスイッチを押したロレンサ。おまえ、何やっとんねん!

「国王の命を守るため」とか言ってるけど、スイッチ押しても国王が死ぬ確率大やん!ルパンたちがいたからギリギリ助かったけど!

そもそも、あの時フィネガンはリモコンのスイッチを押す気満々だったし、そんなタッチの差で禁断のスイッチを押してもあんまり意味がない。

仮に次元がリモコンスイッチの狙撃に失敗したとしても、禁断のスイッチを押した直後にリモコンスイッチを押されて、国王爆死+監獄瓦解という超最悪パターンにしかならない。

かなりダイナミックに瓦解しているので、相当死傷者が出たと思いますよ。国王を守るためには、他の人間が何人死んでも構わないと?

それなのに、そのあとシレッとルパンたちと行動してるし…(# ゚Д゚)

 

ロレンサは、歴代ゲストヒロインの中でも類を見ない程の重罪ヒロインと言えます。

安定しないフィネガンのキャラ

結局、フィネガンとは良い奴なのか?悪党なのか?最後までキャラが安定しませんでした。

どうも、次元を始めとする多くの人間の命を救ったのは本当みたいですが…

ですが、中盤~終盤はまさに血も涙もない悪党。テロリストに武器を供与するし、国王を爆殺しようとするし…

最後、フィネガンは「俺はいつだって誰かを救っている。その方法が、泥棒以外に思いつかないだけさ」という、いかにも名言っぽいセリフをしゃべっていますが、私は言いたい

「一体どの口が言ってんだ!」と。

 

死んだと思われていたスカラトスが生きていることを知って笑顔になるなど、無理やり良い奴で終わらせようとしていましたが、ここもいかにも安っぽいですよね~。

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