『火の鳥 望郷編』の作品紹介
連載 | 1969年(漫画雑誌「COM」) |
単行本 | 全16巻(完結)中9~10巻 |
ジャンル | 人間ドラマ |
作者 | 手塚治虫 |
『火の鳥 望郷編』は、1969年、漫画雑誌「COM」にて連載された短編漫画です。作者は、日本でもっとも有名な漫画家の手塚治虫さん。
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『火の鳥 望郷編』のみどころ
さて、今回紹介するこの『火の鳥 望郷編』ですが…
批判を恐れずに言うと、はっきり言って気持ち悪い!(「この話が好き」って人、ごめんなさいm(__)m)
ストーリーとしては、「エデン17」という荒廃した星に移り住んだロミが、故郷である地球に帰ることを夢見ながらも幾多の困難に立ち向
かっていくという、一見するとセンチメンタルかつロマンチックな感じなのですが…
その途中経過がかなりの電波ストーリー。読み進めていくうちに私は、「この漫画は狂ってるよ」とついつい呟いてしまったほどです(好きな人いたらごめんなさい)。
『火の鳥』シリーズは、おしなべて名作がズラリと揃っているのですが、この話だけはとても名作とは言い難いように感じます。
まず、私が感じたこの漫画の問題点。それは、「近親相姦」という思想が全面的に押し出され、容認されているという点です。
近い親族同士が行う性行為の事。多くの国では、この近親相姦を禁忌として捕えている。
近親相姦によって産まれた子供は、知的レベルが異常に低かったり、四肢に何かしらの不具合があったりなど、先天的な障害を持って産まれてくる可能性が高いとされている。
2013年、オーストラリアにあるシドニーでは、4世代にもわたって兄弟や姉妹間による近親相姦を繰り返してきた家族が見つかり、社会的な関心を集めた。
この家の子供たちは、肢体、視覚、聴覚などに数々の障害を抱えていたという。
地球を抜け出し、無人の惑星「エデン17」に降り立ったジョージとロミ。
ようやく二人だけの世界になったと喜んでいたのも束の間、この星は、水や食料が極端に少ない死の星であることに気付く。地球からの援助も絶望的。ジョージも、不慮の事故により死亡してしまう。
後に残されたのは、ロミとお腹の中の赤ん坊。
ここで、ロミが生き残りのために思いついた発想とは、ロミ自身がお腹の中の子供と結ばれて子供を産み、さらに近親相姦を繰り返しながら子孫を増やしていく、というもの。
…いや、そうはならんやろ!!いくら子孫を残すためとはいえ、何世代も近親相姦を繰り返していったら、子供は五体満足に産まれてこないのではないか?そんな子供たちが歩む人生って本当に幸せなのだろうか?
そしてロミは、自分の子供を産み落とすと、子育てをロボットのシバに一任して自分はコールド・スリープルームへ。
子供と一緒に暮らしていると自分は年老いてしまうので、子供が生殖可能な齢にまで成長する頃までコールド・スリープで眠り、若さと美貌をキープしようというのです。
いくらなんでも発想がぶっ飛びすぎている。
そしてロミは、子供の子供(つまり孫)との子供を産むために、再度コールド・スリープルームへと足を運ぶ…
いやもう訳が分からない!いくらロミの若さはキープされるとはいえ、おばあちゃんと孫が関係を持つなんて想像すらしたくない!
さらに、この漫画の恐ろしいところは、時折見せるカニバリズム。
「エデン17」には、ロミたち以外に生き物はいません。住民たちが食べるのは、この星に生える僅かな草とコケ。
では、草やコケが無くなったらどうするのか?そう、人間を食べるしかないのです。
ロミの子供カインは、子供たちの食料となるために自ら死の選ぶのですが…そんな死に方って残酷すぎる!
いつもは人類に”気付き”を与えてくれるはずの火の鳥も、いつもの饒舌っぷりは影を潜め、ロミの人生を弄んでいるようにしか見えない。
まだまだあります、気持ち悪いシーンが。
近親相姦、カニバリズム。ある意味高尚なテーマと言えるのかもしれませんが、受け入れられる人も、少数派のように思います。
・ロミとロミの子供カインの近親相姦。
・ロミとロミの孫ロトの近親相姦。
・皆の食料になるため、カインが自ら死を選ぶシーン。
・「肉を食べたら女の子が産まれる」という根拠の無い話を信じて、兄弟のセブを殺しその肉をロミに食べさせようと計画するシーン。
・不定形生物ムーピーとセブとの間に生まれた混血児。
・食人星。
・雌雄同体の宇宙人。シャム双生児のようないで立ちで、一人でも子孫を残せるからという理由で、身体の半分が男性でもう半分が女性となっている。
・雌雄同体宇宙人の産卵。人間っぽい姿をしているのに、卵を産んで卵から子供が産まれる。それも、大量に。
『火の鳥 望郷編』の登場人物
ロミ
本作の主人公。なんとJK。
ジョージと共に荒廃した地球を抜け出し、無人の惑星「エデン17」に移り住む。
子孫を残すためなら近親相姦も厭わない。
ジョージ
JKであるロミとともに地球を抜け出す。
序盤早々死亡するので、どういう人間なのかよくわからない。
カイン
ロミとジョージの息子。産まれた時からロボットのシバに育てられ、シバを母親だと思っている。
実の母親のロミに性行為を強要される。最終的には7人の子供を作る。
最期は、子供たちの食料になるため自ら死を選ぶ。
ロト
カインの息子。長男。ロミの孫にあたる。
ロミとは4人の子供を作る。
セブ
カインの息子。七男。
ロミとの性行為を熱望するのだが、兄弟たちに反対され追放される。
その後、ロミそっくりに変身した不定形生物ムーピーと結ばれ、異星人との混血児を大量に作る。
『火の鳥 望郷編』ストーリー(細部)
ロミとジョージは、宇宙不動産屋案内のもと、無人の惑星「エデン17」へ行きついた。
殺風景な星だが、値段が値段だから仕方ない。
これからようやく、愛し合う二人だけの楽しい生活が始まる…はずだった。
ジョージが惑星を観察すると、なんとこの星には水が全くないことに気付く。さらに、既に廃墟となったドームまであったのだ(不動産屋からは、ロミたちが初めての移住者と聞かされていた)。
ロミとジョージは、不動産屋に騙されて悪質惑星を買わされてしまったのだ。
その後ジョージは、水を確保するためにボーリングの機械のようなもので地面を掘り始める。
すると、急に大きな地震が発生し、ジョージは倒れた巨大な鉄骨の下敷きになってしまう。
皮肉にもジョージは、地面から湧き出た水に溺れ死んでしまう。
あとに残されたのは、ロミ、ロボットのシバ。そして、ロミのお腹の中には赤ちゃんが。
ここでロミは考える。
地球からの援助は絶望的。このままでは、自分とお腹の中の子供はただ死ぬだけ。じゃあ、自分の子供と関係を持って子供を作り、それを繰り返せば子孫は反映するのではないか!?
この恐ろしい計画は、実行に移される。
今後の展開
というわけで、純愛ストーリーはここでおしまい。
これからは、近親相姦とカニバリズムの電波ストーリーに変わっていきます。
ムーピーとの混血。シャム双生児のような異星人。特別出演の牧村(宇宙編参照)。銀河を離れた惑星の怪奇現象。
総合的に言うと、本当に不気味な漫画です。手塚治虫さんの作品の中でも、他に類を見ない雰囲気。
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