【考察】「クラッシュ(クローネンバーグ)」(ネタバレ)交通事故にエクスタシーを感じる者たち

ぶっ飛んでる映画

作品紹介

作成 1996年
ジャンル 人間ドラマ
監督 デイビット・クローネンバーグ
キャスト ジェームス・スペイダーデボラ・カーラ・アンガーホリー・ハンター

これまで、「ぶっ飛んでる映画」を3作品紹介してきましたが、今のところすべてがクローネンバーグ監督の作品を選んでおります。今回4作品目ですが、またまたクローネンバーグ監督になります。

この人、どんだけぶっ飛んでるんだ(もちろんい良い意味で)って話ですよね(笑)

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この映画のココがヤバい

さて、今回紹介するのは「クラッシュ」。この映画を一言で表現すると、「セッ○ス」です。ストーリーと呼べるようなストーリー性はあまり無く、とにかく登場人物たちがセッ○スしまくります。

しかし、ただ単にベットシーンが多いだけでは「ぶっ飛んでる映画」とは言いませんよね。この映画がブッ飛んでる所以は、登場人物全員が「交通事故」にエクスタシーを感じてセックスするという、ちょっと(というか、かなり)変わった性癖の持ち主達だという部分です。

しかも、男×女の組み合わせだけでなく、男×男、女×女の濡れ場も登場します。

 

なんだか、前口上だけですでにブッ飛んでる感がプンプンしますよね。みなさんの期待どおり、内容もかなりブッ飛んでいます。

ストーリー

ジェームズの交通事故

本作の主人公であるジェームズは、キャサリンとは夫婦の関係にあります。しかし、二人は既に倦怠期、それぞれがお互いの不貞行為を許容し合あうような段階に既に突入していました。

 

ある日ジェームズは、夜中に一人で車を走らせていると、ハンドル操作を誤り、レミントン夫妻が乗った車と正面衝突してしまいます。相手方の運転手(夫の方)は、フロントガラスを突き破って即死

ジェームズと、死亡した運転手の妻に当たるヘレンの両者は、足に大怪我を負うものの一命をとりとめます。

事故直後、ジェームズとヘレンは、車内にいたまま一時的に向かい合う様な格好になりますが、ヘレンは何故か自分の乳房を露出させるという謎行動に出ます(夫が目の前で死んでるのに・・・)。

入院

ジェームズは、空港近くの病院に運び込まれます。まともに歩けないほどの大怪我を負ったので、足に大掛かりな補助器具を装着することになりました。

ところが、ジェームズが病院内の廊下を徘徊していたところ、事故相手のヘレンとバッタリ会い、夫の敵と言わんばかりに睨まれてしまいます。同じ病院に入院していたんですね。

事故車が気になる二人

その後ジェエームズは、事故により壊れてしまった自分の車の存在が気になり、駐車場に放置されていた車を見に行きます。すると、なんとそこでもヘレンにバッタリ会います。

少し時間が経ったせいか、ヘレンは前ほどジェームズを恨んでいないようです。ジェームズはヘレンに話しかけると、ヘレンもジェームズと同じく、「自分の事故車を見に来た」というのです。

 

ジェームズはヘレンをドライブに誘います。

ジェームズとヘレンの・・・

二人がドライブをしていると、運転手のジェームズは再び操作を誤り、事故になりかけます(免許返納しろ!)。

ギリギリ事故を回避した二人ですが、次の瞬間ヘレンは「空港の駐車場へ行きましょう」とジェームズを誘います。

 

二人は、駐車場に車を駐車させると、突然にカーセッ○スを始めるのでした。

なんとヘレンは、交通事故に遭遇することでエクスタシーを感じる性癖の持ち主だったのです。そしてジェームズも、今回の交通事故を経て、ヘレンと同じ嗜好を持つに至ったのです。

 

ちなみにその日の夜、ジェームズは妻のキャサリンともセッ○スをします(絶倫だな!)。

集会への参加

ジェームズは、ヘレンの紹介によりとある集会に参加します。その集会とは、ヘレンと同じく交通事故にエクスタシーを感じる人が集まる集会でした。

ヴォーンと名乗る男は、交通事故で亡くなった俳優『ジェームズ・ディーン』の事故現場を再現すると言い出し、自ら車に乗り込み、もう1台の車と正面衝突をさるというパフォーマンスを行います。

 

パフォーマンスの後、ジェームズはヴォーンの一味が暮らすアジトに案内されます。そこには、昔交通事故に会い、下半身に障害が残って補助器具なしでは生活できなくなったガブリエルもいました。

さらにヴォーンは、『プロジェクト』と称して、交通事故の現場や事故により怪我を負った人の写真などを大量にコレクションしていたのです。

ジェームズが「本当の目的はなんだ?」と聞くと、ヴォーンは「人体の再生」と答えます(後にヴォーンは「性的エネルギーの開放」と言い換えます)。

キャサリンを巻き込む

ある日、キャサリンが車を運転していると、突然ヴォーンが車に乗って現れ、キャサリンの車を後ろから煽りまくります。

(ストーリー展開上、ヴォーンはキャサリンのことを知らないはずなので、ジェームズがヴォーンと示し合わせたのではないかと考えられる)

キャサリンは、運転中に後ろから煽り運転をされたことにより、ジェームズやヴォーン一味と同様、交通事故にエクスタシーを感じるようになってしまいます。

 

その日の夜、ジェームズとキャサリンのセッ○スはとても熱の入ったものになるのでした。

ヴォーンとキャサリンの・・・

ジェームズ、キャサリン、ヴォーンがドライブをしていると、今度は路上で発生した交通事故の現場に遭遇します。ヴォーンは「芸術だ」と叫び、事故で死亡した人や、完全に破壊された車の写真を撮りまくります。

すると今度は、なんとヴォーンとキャサリンが興奮し、ジェームズが運転する車の後部座席でセッ○スを始めます(あーもうむちゃくちゃだよ)。

 

既に彼らは、『交通事故』というエクスタシーの源に遭遇してしまうと、相手を問わず性的欲望をぶつけ合わないと気が済まなくなっているのです。

ジェームズとヴォーンの・・・

ある日、ヴォーンはジェームズに「今すぐこっち来い」と電話します。ジェームズがヴォーンのもとに行ってみると、ヴォーンは、事故車のエンブレムの模様をしたトゥーを、自分の体に彫り込んでいるところでした。

さらにヴォーンは、「君も事故車エンブレムの模様をしたタトゥーを自分の体に彫り込んではどうか」とジェームズに提案します。ジェームズは、それを快諾します。

彼らにとってみれば、事故車のエンブレムをタトゥーとして彫り込むだけで、エクスタシーを感じることができるのです。

 

というわけでその夜は、お互いにエクスタシーを感じてしまったジェームズとヴォーンが、車の中で熱い夜を過ごします。一度性的興奮を覚えると、性別すら関係なくなるようです。

ヴォーンの死

ジェームズとキャサリンがドライブをしていると、以前のようにヴォーンが車に乗って登場し、ジェームズたちの車を煽りまくり、ガンガン当ててきます(もうそれだけでキャサリンはエクスタシー)。

しかし、今度はヴォーンが操作をミスり、道路下に転落して死んでしまいます。

 

これで、後ろから煽ってくれる車はいなくなってしまいました。しかし、ジェームズとキャサリンの興奮は覚めることはありません。

そこで二人は、二人だけでその続きをしようと考えたのです。

最後のカーチェイス

ジェームズとキャサリンがそれぞれ別の車に乗り、最後のカーチェイスが始まります。キャサリンが逃げ、ジェームズが煽る役です。

ジェームズが、キャサリンの運転する車の後部にぶち当てると、キャサリンの車はたちどころに道路外にはみ出し、横転します。

 

ジェームズがキャサリンの車に近寄ると、キャサリンは、全身に怪我を負って血だらけですが、かろうじて生きていました。

「多分平気よ」とキャサリンが言うと、ジェームズは「次こそはきっと」と返し、二人は横転した車の下でセッ○スを始めるのでした。

考察及び感想

さすがクローネンバーグ、私の期待に答えるブッ飛び具合でしたね。

読んでもらった通り、ストーリーは非常に難解です。

所々であらすじ上の行間が省略されているので、唐突にセッ○スしだしたり、スカーチェイスが始まったりと、「一体何が起こっているのか?」と展開についていくのが大変です。

要は『交通事故』、もっと言えば『交通事故に遭って死ぬこと』が、彼らにとっては究極のエクスタシーを感じられる方法なのです。

唐突に始まるカーチェイスも、言い換えれば彼らの愛情表現の一つで、セッ○スの前戯的なものなんだと考えられます。

 

ジェームズの最後のセリフ「次こそはきっと」ですが、これも色々な捉え方ができます。障害が残るレベルの怪我を負わせたかったのか、もしくは殺してしまいたかったのか?

 

というように、見る人によって捉え方が変わる、それが映画の楽しみ方のひとつですよね。

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