『火の鳥 未来編』の作品紹介
連載 | 1969年(漫画雑誌「COM」) |
単行本 | 全16巻(完結)中3巻 |
ジャンル | 人間ドラマ |
作者 | 手塚治虫 |
『火の鳥 未来編』は、1969年、漫画雑誌「COM」にて連載された短編漫画です。作者は、日本でもっとも有名な漫画家の手塚治虫さん。
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『火の鳥 未来編』のみどころ
この漫画は、「未来編」という名前なだけあって、今よりもずっと未来のお話。
どれくらい未来なのかというと…
そう、人類その他地球上の生き物が全て滅亡するくらいの未来。
なんとこの漫画は、地球が滅亡する瞬間を描いた悲劇的かつ衝撃的な漫画なのです。
火の鳥が描かれた60~70年代は、まさに冷戦真っただ中の時代。「人類は、核戦争により滅亡するだろう」と、割と現実的に囁かれていた時代です。
冷戦とは、第二次世界大戦後に勃発した、アメリカ合衆国を始めとする資本主義国(西側諸国)とソビエト連邦を始めとする社会主義国(東側諸国)の対立構造のこと。
両諸国の中核を担うアメリカとソビエトの対立は激しかったが、実際には両国の間に直接的な戦闘行為はなく、他国同士の戦争に間接的に関与して争う「代理戦争」が数多く行われた。
このことから、このアメリカとソビエトの対立のことを、”冷たい戦争”という意味を込めて「冷戦」と呼ばれている。
冷戦は80年代後半まで続いたが、ソビエト連邦が崩壊したことにより東西のパワーバランスが崩れ、1989年のマルタ会議により終結した。
この時のアメリカとソビエトは、とにかく核兵器を持ちまくっていました。
「相互確証破壊」といって、相手に核を使われた場合、たとえ壊滅的な打撃を受けようともこちらも核を使って相手に報復しようという狂気の戦略が、リアルに実践されていました。
今思えば、恐ろしい時代ですよね。
そんな時代背景を踏襲してか、この未来編では核戦争により人類(というか生物)が滅亡します。
そんな滅亡した世界の中で、主人公のマサトは、たった一人で生きていかなければいけないというあまりにも悲惨すぎる運命を背負うのです。
マサトは、「滅亡した地球の生命を蘇らせる」という使命を背負って生きていくのですが、「どうやったら生命が繫栄するのか?」という謎を解くために、何万年も、何億年も生き続けるのです。
想像してみてください。
自分以外に生命体が存在しない世界で、たった一人で永久に生き続けるという生活を。
死にたくても死ねません。なぜなら、火の鳥から不老不死の力を貰っているから。
これは、拷問以外の何物でもないですよね。
マサトは叫びます。
「人類も…動物も…生きるものがひとつ残らず死んじまった後で…僕だけが生き残って…いったいなんの楽しみがあるんだ?何の生きがいが?一千年…一万年…一億年も死なないとしたら…僕はそのあいだになにをしたらいいんだ、生きたミイラじゃないか」
うん、確かにそのとおり。私だったら、耐えられる自信はありませんね。恐らく、死なないまでも気が狂ってしまうでしょうね。
また、この漫画では、世界が滅亡していく過程がリアルに描写されています。
一人ひとり登場人物が死んでいきマサトは孤独になっていくという、静かな恐怖を味わうことができます。
マサトの旧友ロックは、シェルターにひびが入って放射能の侵入が防げないと悟ったとき、一人で放射能が渦巻く地上に飛び出して行って、かつて自分の故郷があった場所に座って笑い泣きながら最期を迎えるのですが…
この後、もがき苦しみながら死んでいくであろうロックの姿を想像すると、なんともいたたまれない気分になってしまいます。
地球の破滅、生命の滅亡、永遠の命。とにかくスケールがでかすぎるこの『火の鳥 未来編』。
天才が描く世界観を是非ともご覧ください。
『火の鳥 黎明編』の登場人物
山之辺マサト
人類戦士に所属。階級は、二級宙士。
ムーピーと呼ばれる地球外生命体に「タマミ」と名付け、共同生活を送る。滅びかけた地球を救う唯一の人物とされており、導かれるかのように猿田博士のドームに迷い込む。
”永遠の生きなければならない”という悲惨過ぎる業を背負う。
ロック
人類戦士に所属。階級は、一級宙士。マサトとは幼馴染で同期だが、出世はロックの方が先。
人工知能”ハレルヤ”の信者で、ハレルヤの言うことは何でも正しいと信じ込んでおり、どんな無理難題を吹っかけられてもそれを忠実に実行する。
たった一つを除けば…
タマミ
50年前にシリウス12番惑星で発見された、地球外生命体「ムーピー」。
不定形生物であるため、どんなものにでも姿を変えることができる。普段はタマミは、マサトにより美しい女性の姿に姿を変えて生きている。
また、ムーピーは人間の脳細胞を刺激して一種の夢を見せるという特殊能力を持ち、それは「ムーピーゲーム」と呼ばれていた。
タマミは、マサトと毎日ムーピーゲームを楽しんでいた。
猿田博士
天才科学者。
人類に絶望して世捨て人となり、ロボットの「ロビタ」と共にたった一人で地上にあるドームの中で暮らしている。
滅んでしまった地球上の生物を蘇らせようと何度もクローンを作るが、未だに本物の生物を産み出すことは出来ていない。
余りにもブサメンなため、女性からは全然モテない。
ハレルヤ
人類が作り出した最高の人工知能。
マサトやロックが所属するメガロポリス・ヤマトにあり、国の政治的な意思決定はすべてハレルヤが独断で行う。
ムーピーは人類に害をなすと判断し、メガロポリス・ヤマトにいるムーピーを皆殺しにするようロックに命令したのも、このハレルヤだった。
ストーリー(細部)
西暦3404年、地球は急速に死にかかっていた。
地球上の生き物はほとんど絶滅し、わずかに生き残った人類は地下に都市を築いて細い命を繋いでいた。
政治家たちは考えることを諦め、人工頭脳に生き残りのための意思決定を任せた。
そんな中マサトは、地球上で唯一の生き残りであるムーピーの”タマミ”と共同生活を送っていた。タマミを女性の姿に変えさせ、ムーピーであることをひた隠しにしていたのだった。
ところが、ロックはそんなマサトの秘密を見破っていた。ロックは、タマミを殺すようマサトに命令する。
マサトは、タマミを連れてあてもなく地上に逃亡する。
しかし、このマサトの逃亡劇が、皮肉にも人類の滅亡を早めるトリガーとなってしまうことに、マサトは気付いていなかった。
この出来事により、マサトが所属していたメガロポリス・ヤマトと、亡命先として可能性が高いとされるレングートとの外交関係は急激に悪化。
メガロポリス・ヤマトの人工知能”ハレルヤ”は、ついにレングートに核攻撃を仕掛けるよう命令する。しかし、これは同時に、メガロポリス・ヤマト自体がレングートから核攻撃を受けるということを意味する。
かくして、メガロポリス・ヤマトとレングートによる核戦争の火ぶたが切って落とされる。
今後の展開
このあと、人類は一瞬で絶滅します。いや、人類に限らず、地球上の生命は一匹残らず死に絶えてしまいます。
そして、地球には放射能の嵐が吹き荒れ、まさに死の星となってしまうのです。
こんな絶望的な状況に追い込まれながらも、辛うじて命を繋いだマサト、タマミ、ロック、猿田の4人は、なんとか生き残ろうとあの手この手を試すのですが…
マサトは、気が遠くなるような長い時間の中でいったい何を成すのか?地球の運命はどうなるのか?
続きは、是非ともご自身の目でご覧になってください。
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