漫画『人狼ゲーム』（ネタバレ無し）大人気ゲーム”人狼”の醍醐味を味わうことができる漫画

『人狼ゲーム』の作品紹介

連載	２０１５年～２０１７年（月間キスカ）
単行本	全６巻（完結） （『人狼ゲーム』３巻＋『人狼ゲーム　ビーストサイド』３巻）
ジャンル	ミステリーホラー
作者	小独活（小うどん）

『人狼ゲーム』は、２０１５年～２０１７年、「月間キスカ」にて連載されたミステリーホラー漫画です。

作者の小独活さんとしては、唯一の漫画作品。同氏は、ライトノベル『夏へのトンネル、さよならの出口 群青』なども出版しています。

さて、この人狼ですが、媒体や地域によってルールや役職が若干異なりますが、一般的には以下のルールで行われます。

・人狼サイドと村人サイドに別れて戦う
・参加者全員が、誰が人狼で誰が村人なのか分からない状況で始まる
・人狼は、村人を全て殺すと勝利
・村人は、人狼を全員見つけ出すと勝利

村人は、なんとか人狼をあぶりだそうと画策し、人狼は正体がバレないようにこっそりと村人を殺していく。この心理戦が、絶妙に面白いんですよね。

 

さて、漫画の「人狼ゲーム」の解説に移りましょう。

この漫画では、ただのゲームとは異なり”リアル人狼”が行われることとなります。つまり、本当に人が死にます。

従って登場人物たちは、生き残るために必死の心理戦を行っていくわけです。全体的に緊張感漂う、シリアスな漫画ですね。

この漫画の中で行われる「人狼」は、基本的に先ほど説明した一般的な人狼のルールで行われますが、その中でこの漫画独特の変化が付けられています。

人狼ゲームならではの心理的駆け引きに加えて、人間同士の恨みつらみ、そして密かに行われる裏取引…

みなさんは、人狼を見るけることができるのでしょうか？

 

なおこの漫画の構成は、村人視点でストーリーを描いた『人狼ゲーム』（３巻分）と、人狼視点でストーリーを描いた『人狼ゲーム　ビーストサイド』（３巻分）の２部に分かれています。

村人役としての面白さと、人狼役としての面白さの両方を味わうことができるのです。

巻数的にも読破しやすいボリュームですので、併せて読むことをお勧めします。

『人狼ゲーム』の登場人物

仁科愛梨は、アルバイトの帰り、突然何者かに襲われて気絶する。

目が覚めてみると、そこは見慣れない部屋。そしてこの部屋の中には、仁科の他に９人の高校生たちがいて、皆状況を飲み込めずに狼狽していた。

ここで突然、部屋中に謎の放送が響き渡る。

この放送によると、これからこの１０人の高校生たちは人狼ゲームをしなければならない。そしてこのゲームは、人狼が村人を皆殺しにするか、若しくは村人が人狼を皆殺しにするかしないと終わることが無いとのこと。

「このゲームを辞退する！」この理不尽なゲームに前に、参加者の一人の猪瀬はスピーカーに向かって叫ぶ。

すると次の瞬間、猪瀬の首に巻きついていたリングが動き出し、猪瀬の首をもぎ取ってしまった。仁科たちに、ゲームの拒否権は認められていないようだ。

かくして、主催者側に生存権を握られた仁科たちは、この絶望的な生き残りゲームに挑むこととなった。

以後の展開

ということでスタートした人狼ゲーム。当然のごとく、人狼が誰なのかなんて判る訳が有りません。

毎晩の投票と人狼による村人狩りで、１日に２人ずつ殺されていくという恐怖が続きます。

それでも諦めずに、人狼が誰かを探り続ける仁科。

そして、裏の裏まで考え抜く頭脳戦や駆け引きが行われる中、仁科はある違和感に気付きます…