「肉」の作品紹介
作成 | 2013年 |
ジャンル | ホラー(R18) |
監督 | ジム・ミックル |
キャスト | ビル・セイジ、アンビル・チルダース、ジュリア・ガーナー、 ケリー・マクギリス、オデイア・ラッシュ |
「肉」のココがヤバい
この映画は、2013年に放映されたホラー映画で、余りにもグロテスク且つ不謹慎な内容ということで、映画祭で試写された際には、バタバタと失神者が出たという超問題作なのです。
タイトル自体が既に禍々しさを漂わせていますが、上映禁止になるほどヤバイ映画ということなので、私としては非常に楽しみです。そして、「衝撃のラスト20分」とは一体どのようなものなのでしょうか?
※ R-18指定です
以下、ネタバレの内容が含まれますので、まだ映画をご覧になっていない方は注意してください。また、一部で過激な表現を使用していますので、苦手な方は閲覧を御遠慮下さい。
「肉」の考察及び感想
娘が父親を生きながらに食べるという、言葉にするにもおぞましいラストシーンでした。途中でなんとなく予想はつきましたが、カニバリズム系の映画は本当に気持ち悪くなってしまいますね。
「グロ過ぎて上映禁止」と聞いていましたが、ちょいちょいグロテスクなシーンは出てくるもののスプラッター映画とまではいかず、ホラー映画の域を脱していないという印象です。
ただ、やはりラストシーンが余りにも残酷で不道徳な描写なので、失神者が続出してしまうのも理解はできます。
グロ耐性と鬱耐性がある方のみ、視聴したほうがいいかもしれません。
「肉」のストーリー
陰鬱な雰囲気の出だし
映画は、とある精肉店からスタートします。店の外は、激しい雨が降っています。
肉屋さんには、カッパを着た挙動不審な女性客がいました。手が小刻みに震え、なにやら体調が悪そうです。
肉屋さんでの買い物を済ませて帰宅しようとするその女性客は、突然口から血を吐いて深い水たまりの中に倒れ、溺死してしまうのです。
母の帰りを待つ子供
一方その頃、長女のアイリス、妹のローズ、末っ子のロリーの3人は、家の中で母の帰りを待っています。そして、彼女たちが待つ母親こそ、冒頭で溺死した肉屋の女性客なのです。
しかし、この兄弟もなんだか様子が変です。どうやら、一家揃って断食をしているようです。一体何故断食なんかしているのでしょうか?そしてこの断食は、父親の指示によるものらしいのです。
彼女たちの父親フランクは、時計の修理を生業としている職人で、厳格そうな雰囲気を漂わせています。いかにも「頑固親父」といったところでしょうか。
そんなフランクのもとに、母親死亡の知らせが届きます。フランクは妻の死を受け止められず、相当なショックを受けます。しかし、そんな状態でも「ママは死んだけど”やる”ぞ!」と子供たちを言い聞かせています。
”やる”とは、一体何を”やる”のでしょうか?
母親の検死結果
母親を検視したのは、医者でフランクの友人でもあるダロー。検死の結果、彼女は生前、パーキンソン病を患っていたということが解ります。
パーキンソン病とは、手や足が細かく震え、歩行などの動作が困難になる脳の病気で、彼女が肉屋さんで催していた振戦(手の震え)は、まさにパーキンソン病の症状であったことが解ります。
フランクの奇行
映画が始まってから特に目が付くのは、フランクの奇妙な言動です。彼は、自分の子供たちに断食を強いるなど、”何か”をやらせたいようです。そして、子供たちはフランクを恐れており、フランクから強制されている”何か”を拒むことができない、このような構図が浮かんできます。
ある日フランクは、更なる奇行に走ります。車を運転中、偶然通りかかった女性を拉致し、自宅の地下室に閉じ込めてしまいます。これは・・・明らかに犯罪です。
何故フランクは通りすがりの女性を拉致するのでしょうか?彼がやろうとしている”何か”と関係があるのでしょうか?
鋭い方なら、この辺でフランクが何をやろうとしているのか、解ってしまうかもしれませんが・・・
先祖代々受け継ぐ日記
フランクはある日、長女のアイリスに日記を与えます。この日記は先祖代々伝わる日記で、「母親が死んだからお前のものだ」とフランクは言います。
恐る恐る日記を開くアイリスですが、なんとそこには、アイリスの先祖が人肉を食べてきた記録が書かれていたのです。パーカー家は、先祖代々食人の歴史を持つ家系だったのです。
ストーリーの進行具合や表題から、「もしかしたら食人系?」と予想していましたが、やはりそうでしたか・・・うーん、このあと一体どうなることやら。
人骨を見つけたダロー
そのころ、フランクの妻の検視をした医師のダローは、娘が行方不明となり山の中を捜索中のところ、骨らしき物をを見つけます。
早速専門家に見てもらうと、それは人骨だというのです。なんでも、このところ20年間で30人以上の行方不明者が出ているらしいのです。
法医学に精通しているダローは、その人骨を調べます。すると、ノコギリのようなもので肉を削ぎ落としたような痕跡が見られたのです。そしてさらに、骨に光沢が見られます。これは、熱湯で茹でた証拠でもあるのです。
・・・なんだか気持ち悪くなってきました。
お食事
ついに恐れていたお食事タイムがやってきました。
フランクは二人の娘に命令し、地下室に幽閉していた少女を殺害。解体してシチューにしてしまいます(解体シーンは無し)。どうやら断食していた理由は、この”子羊の日”で人肉を食べるということにあったようです。
フランクは一口食べて「うまい!」
おえっ、吐き気がしてきた・・・
物語はラストへ向かう
フランクは、アイリスと性行為をしていた恋人のアンダースを殺害するなど、行動はどんどんエスカレートしていく一方です。
アイリスとローズは、望まぬ食人を強要されたうえ、犯罪行為に手を染める父を見限り、人肉シチューにヒ素混入させ、父親を殺害しようと目論みます。
と、ここでダローがフランクの家を訪れます。
ダローは、人骨を拾った場所がこの家の周辺であったこと、死んだフランクの妻がパーキンソン病の他にクールー病(人肉を習慣的に食すると発症)を患っていたことから、最近の行方不明者続出の原因がフランクにあると突き止めたのです。
さらにダローは、アイリスの髪飾り(元々は地下室に幽閉していた少女のもの)を見て、「こいつらは俺の娘を食った」と確信するのです。
復讐に燃えるダローは、隠していた拳銃でフランクを撃ちます。弾はフランクの頭に当たり、フランクは動かなくなりました。ダローは、流れ弾に当たって負傷したアイリスの手当をして、これにて一件落着。
・・・するのかと思いきや、実はフランクは生きていて、フライパンでダローの後頭部を一撃。形成は完全に逆転してしまいます。
邪魔者がいなくなったので、フランクは負傷した体のまま、再び一家4人で食事を再開します(まずは治療したらどうかね?)。
ようやく父の圧政から解放されると期待していた娘ですが、父親は健在。我慢に限界を迎えた妹のロジーは、ついつい泣き出してしまいます。
とその時、ロジーは急に父親の首元に食いつきます!そんなロジーに続き、長女のアイリスは父親の手にかじり付きます!そしてなんと、父親を生きたまま食べ始めたではありませんか!「やめろ!」とフランクは叫びますが、ふたりの姉妹は聞く耳を持ちません。
ついに父親は、ふたりの娘に生きながらに食べられてしまい、絶命します。
パーカー家に受け継がれる食人の歴史は、確実に引き継がれていたのです。
1分で振り返るストーリーまとめ(忙しい人向け)
忙しい人向けに、本作のストーリーを1分で把握できるようまとめてみました。
✔ 妻を失ったフランクだったが、娘3人と共に”あること”を実行に移そうとする。
✔ ある日、長女のアイリスが亡き母の日記を読むと、そこにはパーカー家の食人の歴史が綴られていた。
✔ フランクの友人ダローは、行方不明の娘を探していたところ、パーカー家の近くで人骨を発見。しかも、調理された形跡があった。
✔ 不審に思ったダローは、パーカー家に突撃。すると、フランクたちは人肉を食している最中。しかも、行方不明の娘もフランクたちに食われていた。
✔ ダローはフランクと戦うが、返り討ちに会い死亡。
✔ 食事を続けようとするフランクに、今度は娘のアイリスとロジーが嚙みつき、フランクを生きたまま食べ始める。
興味が湧いた方は、是非ともストーリー(細部)も読んでいただけると嬉しいです!!
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ストーリー
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